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趣味でUnity触り始めてプログラマーとしてゲーム業界に就職するまで

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概要

この記事では、趣味でUnityを触っていたものの、プログラムについてほとんど勉強したことがないままプログラマーとしてゲーム業界に就職することを志した私が、就活や就職後の業務を通して思ったことを書き連ねたものになります。

経歴

 大学では機械工学科を専攻していました。機械工学というのは、文字通り機械の設計方法について学ぶ学問です。その中でプログラミングを勉強する機会は多少あるものの、物理現象のシミュレーションを行うためにプログラムを作る程度で、アプリケーションを開発したりアニメーションを動かしたりといった経験はほとんどありませんでした。
 大学に入ったころから趣味でUnityを触っていたものの、プログラムを本格的に勉強したことはなく、情報系の学問を学んでいる学生や専門学校で経験を積んでいる学生には知識も経験も遠く及びませんでした。しかし、ゲーム業界に入って自分の作りたいゲームを実現したいという夢を持って就活を続けていくことで、昨年の10月末に1つだけ内定をいただき、無事ゲーム業界に就職することができました。

就職活動を通して

 説明会や人事の方の話などを聞くと、「プログラマーとしての能力はそれほど重視していない、本当に大事なのは人間性や相性といった部分」という話をよく聞きました。就職活動を通して思ったのは、企業によって差はあるものの、この言葉は半分本当で半分ウソなのだと思います。
 エントリーシートを提出するうえで、ほとんどの企業は作品の提出を求めたり、プログラム能力を図るためのテストをします。このようなことを通して実力を測り、最低ラインに満たなかった場合はお祈りということは、ほぼすべての企業で行っていることかと思います。実際、インターンの際にこのようなテストを受けたものの、見たことも聞いたこともない単語のオンパレードに圧倒されて問題が全然解けずに、インターンの審査に落ちてしまったこともありました。その経験もあって独学でプログラミングを勉強し、就職活動本番では最低限の知識を身に着けることができたと思います。(具体的にどのような勉強したかは後ほど…)
 一方で、エントリーシートの書類審査に合格した後の面接では人間性や相性を図るための質問が多い印象がありました。例えば、一人向けのゲームを多く作っている企業に対して、面接で「対戦系のゲームをよく遊んでいます」と話してしまったら、面接官にあまり良い印象を与えることは難しいでしょう。ゲーム業界に限った話ではないですが、自分の作りたいものや実現したいことが、企業の方向性とあっているか、ということも面接では重視しているのだと思います。

プログラムの勉強について

 プログラマーとして就職活動するうえで、プログラミングの能力を高めるのは必要不可欠でした。ここからは、その勉強をするうえで思ったことを書いていこうと思います。

①言語はたくさんかじるより、1つに集中して勉強する

 「1つの言語を高レベルで習得すれば、他の言語は比較的容易に習得できる」とはよくいうもので、実際多くの言語を勉強してもそれらを必ずしも使うとは限らないし、勉強していない言語を業務で急に使わざるを得なくなることもあります。
 具体的には、私は大学時代、趣味のUnityゲーム制作でC#を使い、大学の授業でC言語を使い、大学の研究でPythonを使い、就職活動を続けるうえでC++を使っている企業が多いことを知り並行して勉強していました。しかし、業務上使用するのはC#とそれまで一切触ったことのなかったJavaScriptでした。
 このように、就職してからどんな言語を使い始めるかなんて就職してからもわからないので、広く浅く学ぶよりはとにかく一つの言語に集中して勉強するのがいいと思います。

②「オブジェクト指向」の理解度は徹底的に高める

 趣味でUnityを用いてゲーム制作する程度では、「オブジェクト指向」という言葉は見たことも来たこともありませんでした。しかし、就職活動の際に受けた入社試験では必ずといっていいほどオブジェクト指向関連の出題がされます。業務に携わってからもオブジェクト指向は当たり前のように使用するものなので、プログラマーを目指すのであれば必要最低限絶対的に学ばなければいけないことだと思います。ちなみに、オススメの勉強法としては「オブジェクト指向」に関する参考書を一つ購入して、それを最後まで続けることです。1日1時間でも参考書を続けていれば、数か月後には必ず一定以上の力はついていると思います。(最後に私が使用していた書籍を紹介させていただきます。)

③規模の大きいアプリケーション開発を通して経験を積む

 ここで言う「規模の大きい」というのは、おおよそ6ヶ月以上の開発期間を要するくらいの規模だと思っていただければと思います。アプリケーション開発とはいったものの、ゲーム作品でもウェブアプリでもなんでもいいです。私の場合は研究のために作成したシミュレーションプログラムでしたが、これを制作した経験が就職活動でも就職後の業務でも大いに役に立ちました。というのも、上記の「オブジェクト指向」を習得するうえで規模の大きいアプリケーション開発はとても適しています。さらに、この経験を通して得られた失敗やエピソードは面接において一つの武器になります。可能であればチームで開発できるのが好ましいですが、それが難しくても一つの作品を最後まで作ることは絶対に無駄にはならないです。

独学でもプログラマーとしてゲーム業界に就職できた!

 就職活動を始めた当初は「オブジェクト指向」なんて見たことも聞いたこともなかった私でしたが、現在は一人のゲーム企業の社員としてゲーム開発に携わっています。もちろんプログラマーとして就職するうえで一定以上の能力を得る必要はあります。しかし、就職活動を始めるまではプログラムをかじった程度しかなくても、そこからコツコツと勉強をすれば絶対に最低限の能力は身に着けることができると思います。
もし自分の実力に自信がなくてゲーム業界に就職するか悩んでいる方がいたら、本記事が少しでも力になれたら幸いです。

参考資料

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