はじめに
Tableauを勉強してみたら、「表示形式」タブって使わないじゃん、というお話。
「表示形式」の誘惑
ようやくTableauのライセンスを手に入れて、ワクワクしながらTableau Desktopを起動したあの時。
サンプルのデータソースを読み込んで、シートを開いて、さぁ、どんなグラフを描いてみようか!
と、思ったその後、一体どこをクリックするでしょうか。
私は、右の「表示形式」でした。
「きっとこれをポチポチすれば、綺麗なグラフが作れるに違いない!」
と思ったわけです。
結果なにが起こったかというと、
- 思ったグラフは作れない
- ていうか作りたいグラフはグレーアウトしてる
- さっき指定したはずディメンションとかバリューが変わってる
- 混乱
UIをぱっと見ると、この「表示形式」が一番簡単にグラフを作れそうに見えるんですよね。
でも、そんなことないのです。
なにがよろしくないか
表示形式のなにがよろしくないか、というと、基本的には思ったグラフにはならないということです
(自分だけ?)
自動でいい感じにしてくれようとするのですが、微妙に意図と違う解釈をしてくれてしまう。
さらには、「あ、そうじゃないんだよ」と構成を変えようとすると、やりたいグラフがグレーアウトしてしまいます。
なんなら、初心者の時はどこが悪いのかもわからずお手上げ状態になります。
じゃあどうしたらいいのか?
どうしたらいいかというと、「表示形式」は使わない、ということです。
あんなに親切そうな顔をしている「表示形式」ですが、スペースの無駄なのでそっと閉じます。
(しかも、表示形式は作業スペースに覆いかぶさってるので、下が見えなくなっています)
昔のWindowsのイルカみたいなものです。
TableauのUIが分かるとは、作りたいグラフが分かるということ
なんで「表示形式」が(特に初心者の時に)魅力的に見えるかというと、自分がなんかよくわかんない状態でも、いい感じにしてくれそうに見えるからです。
でも、すぐに気付きますが、「なんかよくわかんない状態」でグラフを作ってはいけませんね。
グラフを作る過程は
- 目的を確認
- データを理解
- 最適な表現をイメージ
- 手を動かす
です。
初心者がよくわからんままTableauを起動して、いきなり手を動かそうとすると、「表示形式」が魅力的に見えます。
でも、ちゃんと順序を追って考えると、
「まずは横軸がこのデータで、縦軸がこのデータ。散布図にしたいからマークはこれにして…」
というふうにグラフの構成要素もちゃんと順序通りになってきます。
そうなると、あれだけ魅力的だった「表示形式」が今度はWindowsのイルカくんに見えてきます。
まずは横軸を設定したいのに、これ邪魔だなと言って非表示にしたくなるのです。
そして、作りたいグラフが明確になっていると、初心者の時によくわからなかったTableauのUIが、非常によくできていると気づきます。
列と、行と、投入する値をそれぞれドラッグ&ドロップするだけですからね。
まとめ
初心者の時に魅力的に見える「表示形式」ですが、それはまだグラフを作るイメージが湧いていないからです。
「表示形式」から脱却した時こそ、ちゃんとわかりやすいグラフを作る準備が自分の中でできた時なのではと思います。