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Vivado HLSでターミナルから高位合成する

Last updated at Posted at 2020-07-14

はじめに

Vivado HLSプロジェクトのソースコードをVSCodeなどで開いて書いている時、ふと、ターミナルからコマンドを入力して高位合成やIP出力できたら開く画面が減って便利ではないかと思いました。

ここでは、ターミナル上でVivado HLSのTclプロンプトを起動し、コマンドで高位合成とIP出力までをまとめようと思います。ただし、プロジェクトは既存のプロジェクトを開くことを前提として、最初のプロジェクト作成はGUIで済ませていることを想定しています。

環境

以下に示すバージョンのVivado HLSが入っているマシンにリモート接続して使用しています。

  • Vivado HLS 2019.2 (Linux版)

手順

XilinxのユーザガイドUG9021の「コマンドプロンプトとTclインターフェイスの使用」に簡単に記載されていました。
プロジェクトオープンからIP出力までのコマンドを順に並べておきます。

Tclプロンプト起動

インタラクティブモードというらしい。
ターミナルで以下のように入力すると起動する。

$ vivado_hls -i

これでTclコマンドを受け付けるようになります。
画面も、

vivado_hls >

となってコマンドを受け付けるようになっています。

プロジェクトとソリューションを開く

プロジェクトディレクトリの直上に移動します。
プロジェクト名が、hoge_projであれば、それが見えるところ。

vivado_hls > open_project hoge_proj

ソリューションを開きます。
以下の例では、solution1です。

vivado_hls > open_solution solution1

高位合成する

vivado_hls > csynth_design

これで高位合成が実施され、しばらく待つと完了して合成レポートなどがプロジェクトフォルダに生成されています。

IPとして書き出す

VivadoでIPとして呼び出すために書き出す場合は、以下のコマンドを使います。
いくつかオプションがありますが、詳細はコマンドのhelpを参照してください。
私はデフォルト設定のままで使えました。ここは所望の機能次第だと思います。

vivado_hls > export_design

コマンドを調べる

コマンド一覧はhelpと入力すると参照できます。
様々なコマンドが存在するようですので、普段GUIで設定していることがコマンドからできるかもしれません。

vivado_hls > help

また、各コマンドの詳細はhelpに続けてコマンド名を入れれば参照できます。

vivado_hls > help 調べたいコマンド

おわりに

ターミナルからVivado HLSの論理合成・IP出力までの一連のコマンドをまとめました。
Tclスクリプトを書けば色々自動化できそうですが、とりあえずこれでGUIを開かずに処理できそうです。

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