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テスターの実施漏れを未然に防ぐテストケースづくり

Last updated at Posted at 2019-12-12

はじめに

皆様、今年も繁忙期のこの時期がやってまいりました。
どこのゲームQA業界でも、テスト実施漏れの対策については永遠の課題かなと思っています。
今回はQAの現場で、実施漏れを未然に防いでいくテストケースづくりについて纏めていきます。
こちらは個人的な好みや性格も内容に反映されているかと思うので、あくまで1つの考え方として参考になれば幸いです。

テスト実施漏れはなぜ起きてしまうのか

まずはじめに、テスト実施漏れがなぜ起きてしまったかを考えてみます。
原因を以下のように書き出してみました。

①テストケースの読み違い/見間違い
②テストケース内容の勘違い
③テストケースの見る箇所がずれていた
④確認個所が間違っていた

まだまだありますが、書き出してみるとテストケース要因のヒューマンエラーが多いと思います。

原因を深堀してみる

ここからは書き出した内容がなぜ起きてしまったかを深堀していこうと思います。

「①テストケースの読み違い/見間違い」はなぜ起きたか?
・テストケースのフォントが見づらかったり、文字の大きさが小さいなどで読み違える

「②テストケース内容の勘違い」はなぜ起きたか?
・1つの確認項目で複数の確認をするようなテストケースになっていて勘違いを引き起こす

「③テストケースの見る箇所がずれていた」はなぜ起きたか?
・テストケース内の項目の見通しが悪く見る箇所がずれてしまった

「④確認個所が間違っていた」はなぜ起きたか?
・確認内容などの文章が冗長的で間違えてしまう

個人的な体感ですが、このようにテスターにとって不親切な内容の確認項目は多くあり、
テスト実施漏れに誘導してしまっていることがあるのではないかと思っています。

テスト実施漏れの未然防止案の紹介

以下は自身が未然防止の為に対策として実施したテストケース改善を紹介していきます。

①テストケースの読み違い/見間違いの対策/改善
・テストケースのフォントを見やすくし、文字の大きさを適切にすることで見落としを防いでいく
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「②テストケース内容の勘違い」の対策/改善
・複数の確認をするような箇所は1つに纏めず項目細分化して見落としを防いでいく
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「③テストケースの見る箇所がずれていた」の対策/改善
・重複している確認内容の羅列を無くし、テストケース内の項目の見通しを良くすることで見誤ることを抑制していく
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「④確認個所が間違っていた」の対策/改善
・確認内容や確認手順を段落番号などを使い、冗長的にならないようにすることで間違いを防いでいく
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このようにテスターに見やすく分かりやすいテストケース作成を意識することで、テスト実施漏れの未然防止を図っています。

まとめ

テスターに親切なテストケースづくりはテスト実施漏れを未然に防いでいける最大の近道だと考えています。
テストケース作成業務以外にも通じていることですが、何事も親切な心を忘れないことが大事な秘訣だと思います。

この記事が少しでも皆様の参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

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