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AWS MWAA (Amazon Managed Workflows for Apache Airflow) にてSecrets Managerに配置した環境変数を参照する

Last updated at Posted at 2022-03-13

はじめに

MWAA内部で使用する秘匿したい環境変数は、Secrets Managerに配置して管理すると安全に利用することができます。
今回はその配置・参照の方法についてまとめていきます。

以下の記事でGCPなど別リソースへの接続情報の配置について同様の方法でまとめてあるので、必要であればこちらも確認してみてください。

※ MWAAで使用するAirflowのバージョンは2.2.2である前提で進めます。

やってみる

今回は、以下の手順で進めて行きます。

  1. MWAAを作成するCloudFormationテンプレートにSecrets Managerを環境変数として参照する設定追記
  2. Secrets Managerに秘匿情報を格納
  3. 実際に参照する
  4. json形式で1つのシークレットに対して複数の環境変数を参照する
  5. jinjaテンプレート形式での展開

MWAAを作成するCloudFormationテンプレートにSecrets Managerを環境変数として参照する設定追記

まずは公式ドキュメントの通りにSecrets Managerを参照先として利用するための設定をしていきます。

リソースはCloudFormationによって作成するので、クイックスタートチュートリアルのテンプレートをもとに、template.yamlに以下の部分を追記します。

  
  
  
  #####################################################################################################################
  # CREATE MWAA
  #####################################################################################################################

  MwaaEnvironment:
    Type: AWS::MWAA::Environment
    DependsOn: MwaaExecutionPolicy
    Properties:
      AirflowConfigurationOptions:  # 追記
        secrets.backend: airflow.providers.amazon.aws.secrets.secrets_manager.SecretsManagerBackend  # 追記
        secrets.backend_kwargs:  # 追記
          variables_prefix: "airflow/variables"  # 追記
  
  
  

これによってSecrets Managerに配置されたairflow/variablesがprefixの環境変数をMWAA内で使用する環境変数として参照することができます。

Secrets Managerに秘匿情報を格納

続いて、実際に利用する環境変数を配置します。
先ほど設定した通り、airflow/variablesをprefixとする必要があるので、変数名を以下のようにairflow/variables/hogeの形で配置しましょう。
これで、MWAA内でhogeという名前の環境変数として利用することができます。

スクリーンショット 2022-03-13 23.52.49.png

中身は適当にhoge
スクリーンショット 2022-03-13 23.53.16.png

実際に参照する

参照時は、以下のようにシンプルに参照することが可能です。

from airflow.models import Variable
hoge = Variable.get("hoge")

json形式で1つのシークレットに対して複数の環境変数を参照する

これまでで環境変数の配置と参照ができましたが、これだとシークレットと変数が1対1の関係になっており、複数の環境変数を配置したい場合にはその分だけシークレットを作成する必要が出てきてしまいます。
さすがにそれでは具合が悪いので、そういった場合にはjson形式でシークレットを作成し、MWAA内で展開してあげることが可能です。

新しくairflow/variables/json_hogeというシークレットを作成しました。

スクリーンショット 2022-03-14 0.03.46.png

中身は以下
スクリーンショット 2022-03-14 0.04.12.png

参照する場合には単純なjson文字列なので、以下のようにパースして利用可能です。

import json
from airflow.models import Variable

envs = json.loads(Variable.get("json_hoge"))

HOGE = envs["hoge"]
FUGA = envs["fuga"]

jinjaテンプレート形式での展開

pythonコード内での参照だけでなく、jinja形式で展開して環境変数を利用することも可能です。

以下のAirflowの公式ページに環境変数周りの展開方法が記載されています。

json形式でないシンプルな変数の場合は、以下のように展開します。
シークレット名airflow/variables/hogeの中身hogeを展開する

{{ var.value.hoge }}

json形式の場合は以下。

  • シークレット名airflow/variables/json_hogeの中身のhogeがキーの値fooを展開する
{{ var.json.json_hoge.hoge }}
  • シークレット名airflow/variables/json_hogeの中身のfugaがキーの値barを展開する
{{ var.json.json_hoge.fuga }}

最後に

今回はSecrets Managerに配置した変数をMWAA内部で参照する方法についてまとめました。

Secrets Managerからprefixで特定する形がすこし気になるといえば気になりますが、複雑な設定をしなくてもSecrets Managerと連携できるのは非常に便利ですね!

というわけで今回はここまで。

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