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スクラムフェス金沢2025参加レポート

Last updated at Posted at 2025-06-17

スクラムフェス金沢について

スクラムフェス金沢は、アジャイルコミュニティの祭典であるRSGTやスクラムフェスの金沢版です。アジャイルやスクラムについて話し合い、ワイワイ盛り上がる場です。私自身、金沢にゆかりもあり、また、いろいろなご縁があり登壇もさせていただきました。
大変濃密な2日間を過ごさせていただきました。運営の方には感謝しかありません。

基調講演 国土強靭化とは何か? ~能登半島地震・豪雨に学ぶ~ 雄谷 良成 氏

  • ごちゃまぜにした話
  • 健康には「身体的・精神的・社会的」の3要素が揃っていることが必要
  • ゴミ屋敷に住む人は心のスキマをゴミで埋める。なのでゴミを片付けてもまた、ゴミで埋まる
  • 元気なところにいると、元気になるし、人生の目的を持つ人は要介護になりにくいというデータがある
  • 災害の現場で必要なのは、Phase Free 日常、非日常問わず機能すること
  • 震災では関連死が非常に多い 能登地震では仮設住宅に福祉施設を作った
  • 心の回復にはステップがある
    • 否認
    • 受容
    • 感謝
      • 感謝も3つのステップ
        • 親切への感謝
        • 日常への感謝
        • 逆境への感謝
  • 人がどう感じるのか?がパターンには大事
  • 福祉施設には元気な人も混ぜないと
  • コミュニティはこちらから仕掛けて集めても一過性になる。おいしいコーヒーを淹れる
  • 住人主体にするためには、地域が気づくこと。なので、言わない
  • する・されるの関係になった時点で力を失う
  • 地域を分析して吸い上げる。やりたいと言ってもらう

非常に学びの多い講演でした。特にPhase Freeの話は刺激的でした。システムの現場でも例えばウォータフォールだとしても火事場(例:本番稼働日など)だと、カンバン(物理)を使ったりして情報の透明性を高くしたり、動きも迅速且つ柔軟に動けたりすることがありますが、なんで普段からそうしないんだろう?と思っていました。Phase Freeの概念はこの課題にも応用できそうです。また、コミュニティに人を集めるためには集めないというのも刺さりました。自分も勉強会を開催しているので、これからの活動のヒントになりそうです。

登壇した話

セッション前

登壇直前、スポンサーブースに同じく登壇予定であった、DMMのnaibanさんに緊張しないコツを聞いたりしていました。「視聴者を全員みる」「屈伸するといい」など、具体的なアドバイスをいただけたのがありがたかったです。

登壇の話

ちゃんと伝わるかな?マサカリ(容赦のない質問・指摘)が飛んできたら嫌だなと心配していましたが。「良かった!」「社内で視聴会するよ」など、多くの方から声かけいただけたので、やってよかったと思えることができました。また、登壇したテーマは北國銀行さんの企業変革の話でしたが、ちょうど運営で参加していたNatsukiさんが北國銀行の方で、講演と並行して、Discordで質疑応答に応えるというコラボレーションが生まれるなど嬉しいこともありました。この双方向性がスクラムフェスの魅力だと改めて実感できました。

聞いたセッション

初めてのプロダクトオーナー:エンジニア出身者が挑む、価値最大化への挑戦と学び Kazuki Okajima 永和システムマネジメント

プロダクトオーナーに挑戦した話でした。Okajimaの失敗やそこからどう対応したのかの実例を教えていただきました。印象に残ったのは「失敗や課題を放置しない」ということ。なかなかこれ難しいんですよね。

GROWモデルで悩みを構造的に理解しよう! ― スムーズな会話で、よりよい関係性へ ― Satoshi Naito (naiban) DMM.com LLC.

登壇者のnaibanさんは昨年もスクラムフェス金沢でも講演されており、その続編でした。前回は、話を理解しながら聞くということが難しく、付箋などで同じものをみることで状況整理しようという話でした。その続きとして、構造的に話を聞くという工夫を入れることで前後関係が明確になるというお話でした。そのためのツールとしてGROWモデル(参考URL)を使おうという具体的な提案がありました。また、GROWモデルを使う際の具体的な問答集も紹介していただきました。QAでは、警戒された時の話や、Will,Can,Mustというフレームワークを使って組織とのアラインメントを取るなど知見も共有してくださいました。

私もたまにGROWモデルを使うのでとても参考になりました。

価値見積もり入門ープロダクトバックログで学ぶリアルオプション事前準備編 Kiro Harada Attractor Inc.

ROIを高くというけど、ROIだけ見てもだめで実数を見ないと価値は分かりません。期間もROIには表れないのでこれも見る。WACC加重平均資本コストを使うという考えがある。また、プロジェクトは失敗する点も考慮に入れなければならない。そのためにOptionが必要である。価値の高い順にプロダクトバックログを並べるのではなく、全体として価値を高めること。など実践知に即した知見を共有いただきました。

ROIの解像度が上がる大変実践的な話でした。私も研修を企画することがあるので、この話を取り込みたいと思います。

部外者から協力者へ〜短期間で信頼を獲得するために自分が実践していること〜 aki matsuno Deloitte Tohmatsu Consulting LLC

信頼貯金の話でした。信頼があるからこそできることがある。では短期間に信頼を獲得するには?信頼の定義にはさまざまなものがあり、セッションでは、能力(医者など肩書)、経験(一緒にいた時間、答えてくれた)、生物(仲間、共感、影響)に整理した。また、人によって何が信頼につながるかは分からないため、

  1. 相手が何を重視しているのかを見る
    • 何に困っているのか?問題よりも気持ちが大事
  2. どこを伸ばしていくのか?を考える
    どんな信頼を得たいのか?で変わったりする。能力、経験、生物の比重を考える。能力だと資格をアピールする。生物だとコミュニケーションコストを減らす、相手への配慮。経験はリクエストに即応する回数を増やすなど。

信頼という身近で難しい話題を分かりやすく、行動に落とせるレベルまでかみ砕いて紹介していただけた刺激的なセッションでした。そうですよねと唸ったのは、前進重視の考え、まずやってみて、前進(多分何かしらの成果を出してもらう)して信頼を得てから、Whyを聞いたりするとのこと。信頼のない状況では何を言っても通じませんよね。

オープンスペーステクノロジー

2テーマに参加しました。そのうちの1つのテーマを紹介します。「ミドルを元気にするには?」というテーマでした。これは私の登壇で北國銀行はミドルが機能しているという話をしたのですが、そこからインスパイアされたテーマとのことで参加させてもらいました。「ミドルが元気のない理由は?」「元気のあるミドルはいるの?」「共通の敵を作ったら?」「ミドルは横のつながりがないよね」など様々な意見が出ました。

夜の部

夜の部Day1

「初参戦です!」方から、どうしたらスクラムフェスを楽しめますか?という話題になりました。私は「現場の悩みを聞いちゃえばいいよ」とか「それ登壇ネタにしよう」などと偉そうに言いましたが、自分で言っていて自分自身にも当てはまることでもあったので大変刺激になりました。また、アジャイルいつから?と聞かれたので自分語りしていたら、「それ聞きたいプロポーザル出しなよ」と言っていただきました。意外なフィードバックでしたが、自分の思い込みに気づけるいい機会でした。また、2次会で行き違いがあり、1人飲みしていたところ、遅い時間にもかかわらず「いくよー」と声をかけて合流していただけて、嬉しかったです。あたたかいコミュニティです。

discord.png

夜の部Day2

どこに行こうかと迷っていたお二人に声をかけ、個人的に行きたかったお店で、のどぐろの蒸し寿司を食べられて満足しました。その後、別の会場に合流して、傾聴やNLPの話や、どんな研修してますか?など多種多彩な話で盛り上がりました。最終的には、GxPさんCreationLineさんと6名でDeepすぎる片町を深夜まで堪能させていただきました。

ごちゃまぜで元気に

基調講演で話のあった、社会的な要素が健康には必要というお話そのものを、スクラムフェス金沢は体現していると感じました。多種多様な会社、業種。年齢幅(学生~50才~)。企業を超えた共同登壇や、Discord上の対話や助け合い、深夜まで尽きない対話。まさにごちゃまぜでした。
来年もごちゃまぜになりたいと思います。

We Are Hiring!

BIPROGYでは積極的に採用活動を実施しています。システム開発から企画、スタッフなど募集中です。もちろんアジャイル関連案件もあります。詳細は採用ページをご確認ください。

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