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【要約】Ten simple rules for scientists: Improving your writing productivity

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自分用のメモです
原文:Ten simple rules for scientists: Improving your writing productivity

Introduction

書き言葉によるコミュニケーションは科学者として成功するための喫緊の課題である.学位をもらうため,自分の発見を共有するため,資金を得るために書くことは必要不可欠であるからだ.しかし我々はしばしば締め切りが差し迫ってくるまで書くことを遅らせたり,自分の原稿を共有することをためらったりする.これは聞き手がピアレビューアー、財団や出版社だけだと勘違いしているから起こることで、我々は自分たちにとって最も重要な聞き手の存在を忘れている.そう,自分自身である.

自分自身に従事するための最も良い方法は書く週間を確立してしまうことである.いかに短い時間であれ,毎日書くことは科学者としての自分の思考と生産性を上げる.スコット・モントゴメリーが言ったように「明確な思考は明確な記述から生まれる」.多くの場合,書くことに酔って科学者は現実を理解し,自身の研究の示唆を得る.しかし書く習慣を確立することは骨の折れる行為でもある.以下にそのハードルの一部を記す.

  1. 評価:「この原稿は糞だ」
  2. ひらめき:「まだアイデアが浮かばないんだ」
  3. モチベーション:「今はやりたくないんだよね」
  4. 最適化:「この文を完璧にしなければならない」
  5. 怠慢:「明日からやろう」
  6. 分離:「書くためには時間と静かな環境が必要だ」
  7. 誘惑:「研究室が汚いので綺麗にしよう」

そこで,我々はあなたの執筆生産性をあげるための10の簡単なルールを提示することにする.

ルール1:書く時間を決める

他の予定と衝突しなさそうな時間を15分とか30分だけで良いので選ぼう.例えば「平日の8時半から9時半」のように.その時間は書くためのもので,他になにもしてはいけない.
決めたらメモ帳に書いていつも見えるところに貼っておこう.カレンダーのリマインダー機能を使っても良い.

ルール2:作業に集中できる環境を作る

落ち着いて外乱なく書くことに集中できそうな場所はあるだろうか? カフェがそうだという人もいれば機内や図書館がそうだという人もいるだろう.
そして一度場所を決めたなら外乱を制御する術を身につけなければならない.メールを書いたりするような小さな作業であっても,それらは執筆を遅らせるだけである.それでも連絡してくる人に対しては「この時間は執筆することにしているので、終わったら折り返します」と言おう.場合に酔ってはインターネットを遮断するのも良い.

ルール3:早く書いて後で編集する

書いている途中で筆が泊まってしまったら,最初の5分間で思いついたことを何でも書いてみよう.完璧にする必要はない.編集や推敲のプロセスが後に入るからである.

ルール4:書く習慣をつけるためのトリガーを決める

書く習慣を確かなものにするために生活の中に「トリガー」を決めよう。例えば書く前には必ず散歩するとか好きな紅茶を淹れるとか、毎週のミーティングの後に書くとか、作業に差し障りのない音楽を聴くとか。毎朝の歯磨きと同じように、習慣が確立してしまえばあなたは書きたいと思う前にもう書いている。

ルール5:職務を全うしよう

どのようにしたら自分が書く習慣を続けられるだろうか? 書き終えたら好きな本を読むとかコーヒーを2杯飲むとかの報酬を設定するのも良い。もしくは一緒に取り組む友人を見つけることだ。作業を始めたら「今からやるよ」と連絡して終わったらまた連絡する。簡単なコミュニケーションも習慣を持続させるには十分である。

ルール6:フィードバックを求めてほしいものを聞こう

草稿を見せてフィードバックをもらうことは怖いことだが、原稿を洗練させるためには不可欠なプロセスである.アドバイスは同じ大学院生やポスドク、その他の共同研究者、メンターなど分野を問わず誰にでも求めることができるし、そうすべきだ.その際は今自分が聞きたいことは何かをはっきりさせてから訊くようにしよう.読み手にもアドバイスに優先順位を決めさせてその中の上位3つを教えてもらうようにすれば,このプロセスが単なる文法チェックに陥るのを避けられる.

ルール7:決められた時間外にも自分が書いているものについて考えよう

日常の雑用をしている途中に重要な考えが浮かぶということはままある.したがって書いている時間の他に自分の研究について考える時間を持つことは効果的な執筆にとって重要である.それはなにより書くことのモチベーションにつながる.

ルール8:とにかく練習

他のすべての技術と同様に練習することによってあなたの執筆能力は高くなる.新しいアプローチを学ぶことも重要だ.おすすめはスタンフォードのWriting in the Sciencesと,少し昔の本だがElement of Styleである.自分の分野の著名な論文を読んで著者の効果的な表現を学ぶことも役に立つ.

ルール9:頭の中のひとりごとを制御する

ネガティブな考え事は執筆活動には有害である.「やることがありすぎて時間がない」なんて思わずに「今日一時間書いて進捗を生む」というようなポジティブな考えを発しよう.塵も積もれば山となるということを自分に言いきかせることだ.

ルール10:自分の習慣を再評価する

自分の執筆習慣を記録してどのくらい達成できたかを頻繁に振り返ろう.何日かできなかった日があっても落ち込まないことだ.みんな習慣を守れる日もあれば守れない日もある.そして不十分だと感じたなら書くための障壁とモチベーションを上げるメッセージを読もう.書く生産性を保つ方法は,書き続けることしかありえないのだから.

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