linuxulatorの準備
Brotherが用意しているドライバはLinux用のバイナリなので、linuxlatorを動かしておく必要があります。既に動いている場合はスキップしてください。
emulators/linux_base-c6 をインストールしておきます。c7でもいいかもしれませんが、試していません。
# pkg install linux_base-c6
必要かどうかわかりませんが(将来必要になるかもしれないので)、インストール時に(あるいは pkg info -D linux_base-c6
で)出力されるメッセージどおりに /etc/fstab に設定しておきます。
/etc/rc.conf に次の1行を加えます。
linux_enable="YES"
CUPSの準備
まあいろんなアプリから設定をいじりつつ印刷するなら、CUPS一択でしょう。既に動いている場合はスキップしてください。
printer/cups と printer/cups-filters をインストールしておきます。さらに、CUPSについてくるlp*
系コマンドも使いたいことがあるので、/usr/bin にあるオリジナルが実行されないようにしておきます。
# pkg install cups cups-filters
# chmod 000 /usr/bin/lp*
標準的なプリンタドライバを全部入れておきたい場合は print/foomatic-db なども入れておくといいかもしれません。
/etc/rc.conf に次の1行を加えます。
cups_enable="YES"
再起動
それぞれ、手動でも動かせますが、めんどくさいのでサクッと再起動しておきます。
ドライバの入手とインストール
http://www.brother.co.jp/ から、ソフトウェアダウンロード → レーザー複合機 → MFC-8520DN → Linux (rpm) に進みます。
ここで、「LPRプリンタードライバー」と「CUPSwrapperプリンタードライバー」をダウンロードします。
/opt あたりに展開して、/usr/local に必要なファイルをシンボリックリンクで持ってくるのがよいでしょう。tar
はrpmなども展開できるのでとても便利ですね。
# tar xf <downloaddir>/mfc8520dnlpr-3.0.0-1.i386.rpm -C / ./opt
# tar xf <downloaddir>/mfc8520dncupswrapper-3.0.0-1.i386.rpm -C /
# ln -s /opt/brother /usr/local/share/cups/model/.
# ln -s /opt/brother/Printers/MFC8520DN/cupswrapper/brother_lpdwrapper_MFC8520DN /usr/local/libexec/cups/filter/.
プリンタの登録
ブラウザで http://localhost:631/admin/ にアクセスすると、CUPSの設定ができます。設定変更等には、途中で認証を求められますが、rootとそのパスワードを入れます。
Administration → Add Printer に進みます。
Discovered Network PrintersにMFC-8520DNが含まれているはずなので、それを選択します。ただし、プリンタ側で設定したNode Name(http://(printer)/net/wired/nodename.htmlで設定、http://(printer)/net/net/net.htmlで確認)が /etc/hosts に入っている必要があります。/etc/hosts を変更したくない場合は、LPD/LPR Host or Printerを選択して次のページでlpd://<ipaddress>/BINARY_P1
を入力してください。
その次に進んで、プリンタ名、説明、設置場所を設定します。このプリンタ名(Name)だけは変更できません。変更するには、削除して追加するしかありません。
次のページで、ModelとしておそらくBrother MFC-8520DN for CUPSが選択されているはずですので、Add Printerで登録完了です。
デフォルトオプションの設定
登録さえしてしまえば各種アプリから好きなオプション設定で印刷できるようになります。しかし、CUPS未対応アプリやlprを直接使いたい場合はオプション設定できないので、そのデフォルトを設定しておく必要があります。
Administration → Manage Printers と進んで、目的のプリンタを選びます。
Administration と書かれたプルダウンメニュー(上のAdministrationとは別。ややこしい)からSet Default Optionsを選びます。
次のSet Printer Optionsのページで、General を開くと、印刷オプションがいくつかあるので、好みに設定します。長辺綴じ両面印刷→DuplexNoTumble、遅いけど高解像度→1200dpiなどです。