PowerPointでのバックスラッシュの扱い
日本語環境の標準状態では、PowerPointは半角バックスラッシュ(U+005C)を円記号(U+00A5)にマッピングして表示してしまいます。このため、一般には半角バックスラッシュを表示させることができません。しかしこれでは、コード素片などをプレゼンテーションに含めたい場合に、不恰好です。
バックスラッシュの表示方法
PowerPoint 2010/2013/2016では、次の手順により言語環境を変更できます。
- 「ファイル」→「オプション」から、「言語」タブを選択する。
- 「編集言語の選択」で「英語(米国)」を選び、「既定に設定」する。
- PowerPointを再起動する。
これにより、U+005Cはすべてバックスラッシュで表示されるようになります。円記号は全角文字を使うか、「挿入」→「記号と特殊文字」よりU+00A5を入力すれば、表示できるので、特に困ることはないと思います。
副作用
この設定を行っても、GUIなどが変わってしまうことはありませんが、文字入力関連の挙動は英語向きになります。例えば番号付きの箇条書きで丸数字や漢数字は選べなくなります(既に存在する箇条書きが変化したりはしません)。また、「記号と特殊文字」の下部に表示されるデフォルトの文字メニューもリセットされ変化します。
あと、当然ですが、同じプレゼンテーションファイルを別のPCのPowerPointで表示させると、設定が違えば表示も違うことになります。フォントによりますが文字の幅が変わる場合はレイアウトが崩れる可能性もあります。