2
4

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

パソコンに流れる音声を通話に流す方法(Mac)

Last updated at Posted at 2020-04-15

概要

パソコンの音声を通話に流したいことがあります。
オーディオの仮想配線を行うと可能なので、その方法を紹介します。

目次

  1. やり方紹介
  2. パソコンの音声を通話に流す
  3. 自分の声とパソコンの音声を通話に流す
  4. 自分の声とパソコンの音声を通話に流し、パソコンの音声を自分で聞く
  5. 仕組み紹介

やり方紹介

1. パソコンの音声を通話に流す

 まず、Soundflowerをインストールします(インストール方法については他の記事を参考してください🙇)。インストールできたら、Mac画面左上のリンゴをクリック→『システム環境設定』→『サウンド』を開き、その画面の『出力』を、『Soundflower(2ch)』にします。

 続いて、通話ソフトウェアの入力を『Soundflower(2ch)』にします(ここではGoogle Hangout Meetを例にしています)。大抵の通話サービスで、設定のマイク項目にてこの設定ができると思います。

 あとは、通話ソフトウェアの出力を、通話相手の声を再生したいスピーカーやヘッドホンに設定すれば完了です。

 この方法だと、パソコンに流れる音声は相手に流れますが、自分の声は相手に聞こえません。

2. 自分の声とパソコンの音声を通話に流す

 「パソコンの音声を通話に流す」の設定を更に変更していきます。

 まず、『Finder』の『アプリケーション』→『ユーティリティ』から『Audio MIDI設定.app』を開きます。続いて、画面左下の『+』→『機器セットを作成』をクリックします。こんな感じの画面が表示されているはずです。

ここで、普段使っているマイクと、『Soundflower(2ch)』に、『使用』チェックを入れます。こんな感じの画面になるはずです。

 あとは、通話ソフトウェアの入力を『機器セット』にすれば完了です。

 この方法だと、パソコンに流れる音声と自分の声は相手に流れますが、自分でパソコンの音声を聞くことはできません。

3. 自分の声とパソコンの音声を通話に流し、パソコンの音声を自分で聞く

 「自分の声とパソコンの音声を通話に流す」の設定を更に変更していきます。

 まず、先程の『Audio MIDI設定.app』を開きます。続いて、画面左下の『+』→『複数出力装置を作成』をクリックします。こんな感じの画面が表示されているはずです。

 ここで、普段使っているスピーカーやヘッドホンと、『Soundflower(2ch)』に、『使用』チェックを入れます。こんな感じの画面になるはずです。

 あとは、先程の『システム環境設定』→『サウンド』を開き、その画面の『出力』を、『複数出力装置』にします。

 これで設定は完了です。

仕組み紹介

 先ほどの行程で、オーディオの仮想配線がどうなっているのかを紹介します。

 まず、相手と会話しているときは、自分のマイクが通話ソフトウェアに接続され、通話ソフトウェアの出力が自分のヘッドホンに接続されています。

 ここで、パソコンの音声を通話ソフトに流したいとします。しかし、パソコンの音声出力を通話ソフトに流すことはできないので、問題が生じます。これは、パソコン音声は音声出力デバイスにしか出力できず、通話ソフトは音声入力デバイスからしか入力できないためです。

そこで、仮想ループバックという概念を使って、パソコン音声の出力を、仮想的な入力デバイスに受け渡すことを考えます。今回はSoundflowerを使って仮想ループバックを実現しました。

 続いて、マイクも通話ソフトに入力することを考えます。しかし、通話ソフトは2つの入力を同時に受け取れないので、問題が生じます。

 そこで、2つの入力音声を1つにすることを考えます。今回は『機器セット』を用いて実現しました。

最後に、パソコンの音声をヘッドホンに再生することを考えます。しかし、パソコン音声の出力先を2つに分けることはできないため、問題が生じます。

 そこで、1つの出力音声を2つにすることを考えます。今回は『複数出力装置』を用いて実現しました。

以上です。正直とてもつらいです。もっと良い方法があれば教えて頂けると嬉しいです。

2
4
1

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
2
4

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?