株式会社ブレインパッドでデータサイエンティストをしている河合広樹です。
この記事はBrainPad Advent Calender 2023 8日目の記事です。
はじめに
最近はデータサイエンスの学部も多くできて界隈が盛り上がってますよね。この影響でデータサイエンティストの若手がどんどん増えてきています。
一方で、 プロジェクトマネージャー(PM)ができるデータサイエンティストが不足 していると感じます。
この人材を社内で増やすために、弊社は中途採用を積極的に行ったり若手の育成に力をいれていますが、いきなり現場でPM経験を積むのは品質などの問題から厳しいものがあります。
若手としては、昇進するためにマネジメント経験を積みたいけどその機会がなかなか無いです。
そこで、何かマネジメント経験を学べるものはないかと考え、 社内イベントの企画・運営 にたどり着きました。
社内イベントの企画とPMスキルはどこが関連してるのか
社内イベントは直接お金を稼ぐことが目標ではないですが、社内の交流促進を促すという目標があるプロジェクトです。
そのため、社内イベントを企画・運営する役割はPMと同様であり、PM経験を培う良い機会にできます。
社内イベントの企画・運営では、以下のスキルが問われます
- 数ヶ月スケールのスケジューリング
- 遅延リスクの考慮
- 社長や役員、経理など各部署との連携(ステークホルダーとの連携)
- メンバーへの仕事の振り方
- どれもPMレイヤーでも求められるスキルだと思います。
私は2年間で約100人規模のイベントを4回企画してきており、メンバーへの仕事の振り方などで苦戦しつつも毎回学びを得ています。
まだ2年目なので業務でマネージャー的な動きはしていませんが、マネージャーの気持ちを理解して働くのには十分役立っています。
企画しやすい社内イベントはあるか
色々なイベントの中でも一番お手軽なのがBBQだと思います。
交流促進のためには、なるべく多くの人が参加して相互に交流できるイベントにする必要があります。居酒屋で飲むだけでは大人数集めても交流しずらいですし、運動会やゲームパーティなど尖った企画でも人が集まりづらいと思います。
この問題を解決してくれるお手軽イベントがBBQだと思います。
都内でも200人程度入れるBBQ場がいくつかあるので、100人程度の規模であれば十分の広さになります。費用も会場代が1人2,000円弱で残りが食費に回せるので5,000円程度で収まりイベント系にちょうどいい予算となり、経費申請も安易だと思います。
参加してやることはほぼ飲み会と変わらないのに、BBQという名前にするだけで特別感も出て参加者も募りやすいです。
BBQ企画の流れ
大まかにBBQ企画の際の流れを記載しておきます。(部署約200人、社員約600人の会社の場合です)
- 開催の許可を上司に伺う
- 参加者を見積もる(回答フォーム作って展開するなど)
- 場所の確保
- 経費の見積もり + 社内の申請もろもろ
- 偉い人(社長、役員、部長など)を個別に招待する
- BBQの食材、BBQ中のイベントを準備
- 当日がんばる
- 後日、当日の知見を社内・社外に向けて発信する
この中でも「場所確保」さえうまくいけば失敗することはないと思います。ただ、場所確保に伴う参加者の見積もりでは、他の社員の社交性や期待値などを考えて予測する必要があるため若手には少し難易度が高く、どれだけ多くの上の人と相談できるかなどのコミュニケーションスキルも問われます。
そして、これらを全てスケジュールしたり幹事内で分担したりする工程でPMスキルを学ぶことができると思っています。
スケジュールにまとめると簡単に見えますが、メインの仕事をする傍らで実施するのでかなり苦労します。イベント企画にモチベーションの高い幹事で運営しないとぐだぐだになってしまう一方で、遂行しきった後の達成感はひとしおです。
ぜひBBQを通してPM力を鍛えて欲しいです。
おわりに
社内イベントの企画・運営では役員の人含め多くの人と関わります。イベント企画のおまけとして、いろんな人と友達になれます。なので、困りごとがあった時の相談相手が増えますし、お互い知った中の同僚と仕事するのは気持ちがいいです。
こういうイベントは上の人が発案するよりも若手が発案した方がウケがいいと思うので、若手の方ぜひぜひBBQ企画してみてください。
ここまで読んでくださりありがとうございました。少しでもみなさまの参考になればなによりです。