###移行元のDBを使用してTFS2010にアップグレード移行を行う場合の手順
###(移行元)
Windows Server 2003 R2 SP2
SQLServer 2005 SP2
.NETFramework 3.5 SP1
IIS6.0
TFS2008
###(移行先)
Windows Server 2008 R2 SP1
SQLServer 2008 R2
.NETFramework 3.5 SP1
IIS7.5
TFS2010
1.から3.までは移行先にTFS2010がすでにインストールされていた場合に行う
##1.TFS2010のアンインストール
(1)「コントロールパネル」→「プログラムと機能」を起動する。
「Microsoft Team Foundation Server 2010 –日本語」選択しダブルクリックする。
(4)下記のメッセージボックスが表示されるので、「OK」ボタンを選択する。
##2.WSSのアンインストール
(1)「コントロールパネル」→「プログラムと機能」を起動する。
「Microsoft Windows SharePoint Service 3.0」選択しダブルクリックする。
(2)下記のメッセージが表示されるので、「はい」ボタンを選択する。
(3)下記のメッセージが表示されるので、「OK」ボタンを選択する
(4)アンインストールが終了する。「閉じる」ボタンを選択する
(5)WSSが使用しているアプリケーションプール、Webサイトが残っていれば削除を行う
サイト:SharePoint、SharePoint Central Administraton v3
アプリケーションプール:SharePoint、Central Administraton v3
(6)GUIのアンインストーラーで消去できなかったWSSのInternal Databaseパッケージをコマンドラインからアンインストールする。
下記のコマンドをコマンドプロンプトから実行する。
msiexec /x {BDD79957-5801-4A2D-B09E-852E7FA64D01} callerid=ocsetup.exe
上記コマンドを実行すると下記画面が表示されるので、「OK」ボタンを選択する。
このパッケージをアンインストールしないとWSSの再インストールに失敗するので注意が必要
(7)レジストリにWSSのキー項目が残っている場合があるので消去する。
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Microsoft SQL Server] で、InstalledInstances の値を修正して MICROSOFT##SSEE を削除
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Microsoft SQL Server] の配下にある MICROSOFT##SSEE サブキーを削除
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Microsoft SQL Server] 配下の MSSQL.2005 サブキーを削除
(8)下記フォルダにファイルが残っている場合は消去する
%windir%\SYSMSI\SSEE
##3.DBデータの削除(TFS2010)
(1)TFS、WSSが使用している下記のデータベースを削除する
ReportServer、ReportServerTempDBはReporting Services 構成マネージャでレポートサーバーの状態を「停止」にしてから削除する。
- ReportServer
- ReportServerTempDB
- Tfs_Configuration
- TfsWarehouse
- チームコレクションデーターベース
- WSS_Content
(2)Analysis Servicesが使用してるDBの削除
##4.TFSのインストール
(1)インストールする機能について
「Team Foundation Server」と「Team Foundation ビルド サービス」を選択する。
「インストール」ボタンをクリックする。
インストール時には設定項目が存在しないのでインストール完了となる
「構成」ボタンを選択せずに、本画面を閉じる
##5.Service PackとKBのインストール
(1)ServicePackのインストール
「TFS2010SP1-KB2182621.exe」
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=20506
(2)KBのインストール
KB(Visual Studio Team Foundation Server 2010 Service Pack 1 用の累積的な更新プログラム パッケージ 2)は下記ファイルを実行する。
「VS10SP1-KB2643415.exe」
http://support.microsoft.com/kb/2643415
##6.TFS2010で使用するSQLServer2008へのデータのリストア
(1)TFS2008のSQLServerから取得したバックアップファイルを使用してSQLServer 2008にデータのリストアを行う。
下記のコマンドで実行する。
sqlcmd -E -S -Q "RESTORE DATABASE FROM DISK='' with MOVE '' TO '',MOVE '' TO '',REPLACE"
##7.WSS3.0のインストール
(1)WSSのインストール
アップグレード移行の場合はWSSは自動でインストールされないので、個別にインストールを行う
WSSのインストーラーは下記URLからダウンロードする
「http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=5719」
「次へ」ボタンを選択する
(3)「SharePoint製品とテクノロジ構成ウィザードを今すぐ実行する」にチェックをつけて、「閉じる」ボタンを選択する
(7)「スタート」→「管理ツール」→「SharePoint 3.0サーバーの全体構成」と選択し下記画面を起動する。
「アプリケーション構成の管理」タブを選択後、「コンテンツデータベース」をクリックする。
(9)「コンテンツデータベースの削除」にチェックをつけ、「OK」ボタンを選択する
(10)下記のコマンドを実行して、TFS2008で使用していたWSSのコンテンツDBをTFS2010が使用するWSSに関連付ける
cd C:\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\Web Server Extensions\12\BIN
stsadm -o addcontentdb -url http://ホスト名 -databaseserver DBサーバホスト名 -databasename WSS_Content -databaseuser ユーザID -databasepassword パスワード
(11)WSSのアクセス許可ポリシーを変更し、Team Foundation Server がコンテンツ データベースにアクセスできるよようにする。
stsadm.exe -o addpermissionpolicy -url http://ホスト名 -userlogin ユーザ名 -permissionlevel "フル コントロール"
##8.Reporting Servicesの構成
移行元のTFS2008ではレポート機能を使用していなかったので、レポート用のDBは新規作成する。
移行元でレポートを使用していた場合はレポートDBをインポートする。
(1)DBにReportServer、ReportServerTempDBが登録されている場合は削除する。
上記のDBを削除するにはReporting Services 構成マネージャーでサービスを停止する。
(2)レポートDBの作成
左の領域で「データーベース」を選択し、右の領域に表示された「データベースの変更」ボタンを選択する
(3)「新しいレポートサーバーデータベースを作成する」を選択し、「次へ」ボタンを選択する
(5)下記情報を入力して「次へ」ボタンを選択する
データベース名:ReportServer
言語:日本語(日本語)
レポートサーバーモード:ネイティブモード
(6)下記情報を選択して「次へ」ボタンを選択する
認証の種類:サービス資格情報
##9.TFS2010へのアップグレード処理
(1)Team Foundation Server 管理コンソールを起動し、「インストール済みフィーチャーの構成」を選択する
(2)構成センターで「アップグレード」を選択し、「ウィザードの開始」ボタンを選択する
(4)下記の手順を行った後に「次へ」ボタンを選択する。
「利用可能なデータベースの一覧表示」を選択する。
「現在のバックアップがある場合は、このボックスをオンにする」にチェックを設定する。
(5)下記の手順を行った後に「次へ」ボタンを選択する
「ユーザーアカウントを使用する」を選択する。
アカウント名、パスワードを入力し、「次へ」ボタンをクリックする
(7)「Team Foundation Serverで使用するレポートを構成する」にチェックを設定し、「次へ」ボタンを選択する
(11)「Team Foundation Serverで使用するShare Pointを構成する」にチェックを設定し、「次へ」ボタンを選択する
(12)表示される初期値を変更せずに「次へ」ボタンを選択する
##10.ビルド構成の実行
(1)ビルド構成ウィザードの実行
左の領域で「ビルド構成」を選択し、中央の領域に表示されている「インストール済みフィーチャーの構成」を選択する
(5)今回は新しいビルドコントローラーを作成するので、下記設定を行い、「次へ」ボタンを選択する
(6)システムアカウントを使用せず、アカウントを設定する場合は、
「ユーザーアカウントを使用する」を選択し、アカウント名、パスワードを設定する。
ポート番号は初期値のままとする。
設定後、「次へ」ボタンをクリックする。
##11.移行後の設定関連
(1)プロセステンプレートのアップロード
移行元のTFS2008でプロセステンプレートを使用していた場合は、移行後のTFS2010にアップロードを行う。
本操作はVisual Studio 2008は実行できないので、Visual Studio 2010から実行する
(2)WSSサイトテンプレートの登録
プロセステンプレートでWSSの標準テンプレートをカスタマイズしたテンプレートを参照している場合は、カスタマイズしたWSSテンプレートの登録を行う。
TFS2010サーバで下記のコマンドを実行する。
cd C:\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\Web Server Extensions\12\BIN
stsadm -o addtemplate -filename [テンプレートファイル名] -title [テンプレートの登録名]
サイトテンプレートを登録後、「iisreset」コマンドでIISを再起動する。
サイトテンプレートが正しく登録されたかどうかは下記コマンドを実行する。
stsadm -o enumtemplates
(3)WSSへの権限追加
TFSの権限とTFSが内部で使用しているWSSの権限は別なので設定を行う。
①下記のURLを入力しページを開く
「http://[ホスト名]/sites/[チームプロジェクトコレクション名]」
上記サイトにアクセスできない場合はインストール時に設定したサービスユーザアカウントを使用する
⑤権限を追加したいユーザを入力し、適切な権限を付与する。
(図の例ではフルコントロールを付与している)
(4)Reporting Servicesへの権限の追加