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学年ビリのアホが1年半でTOEICスコアを300点から840点に上げた英語勉強法の話

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はじめに

わたしたちエンジニアにとって英語って重要ですよね?最新情報やドキュメントはほとんどが英語ですし、問題が起きたときに検索すると出てくるのは Stack Overflow です。また最近では CourseraUdacity のような MOOC で、動画を通じて無料でわかりやすく最新技術を教えてくれます。

そのため、「英語をなんとか理解できる人」と「英語をほとんど理解できない人」では学習の機会や問題解決の効率がかなり違ってきます。いくらわかりやすく教えてくれても、話している内容がわからなければ習得は難しいです。また、検索で得られた情報を理解できなければ、あるかどうかもわからない日本語のページを探し回ることになりかねません。

幸いにして私は現在「なんとか理解できる人」になりましたが、昔はひどいものでした。高校生の頃、understandの意味を聞かれて「underはわかるけどstandはわかんねぇ」と答えて伝説になったこともありました。大学2年生までは関係代名詞という言葉も知りませんでした。

そんなアホな私が1年半でTOEIC300点から840点にあげた英語勉強法があります。それは森沢洋介さんが提唱した英語上達完全マップという英語学習法です。こちらの勉強方法を使って勉強した結果、英語がなんとか理解できるようになったので、その過程をまとめました。

※ なお、公式サイトの内容を理解していることを前提とし、それぞれのトレーニングのやり方は説明していません。英語を上達させたいと考えている方は公式サイトを一読することを激しくおすすめします。


そもそもなぜ英語を勉強しようと思ったのか?

そもそもなぜ英語の勉強なんてしようと思ったのでしょうか?

私の場合一言で言うと「プログラミング言語Pythonを勉強したかったから」です。

今でこそ機械学習ブームがきたこともあり、毎月のようにPythonの本が出版されていますが、私が勉強を始めようとした当時は日本語の本はほとんどありませんでした。その一方で、英語の情報に関しては書籍やWebサイトなどが非常にたくさんありました。つまり、日本語と英語で情報格差が大きかったわけです。

私にとってこの衝撃というのは結構大きくて、「Pythonを学ぶには英語ができないといけないんだ!」と感じました。ひいては、「IT業界で生きていくには英語ができないといけないんだな〜」というようなことを身をもって感じました。この感覚が英語を勉強するきっかけになりました。


学習の効果

2010年10月(大学2年生/学習開始時)


  • TOEIC 300点くらい ※大学入学時に受けさせられた時の点数

  • 中学時代から英語は大嫌いだった。大学受験は DUO 3.0 の約500文を暗唱できる程度まで覚えて乗り切った。文法はなにそれ?美味しいの?状態。文法のレベルは中1レベルだったと思う。

  • 文章を読むときは、知っている単語からなんとなくどんなことを言っているのかを推定していた。そのため、誤読していることが多かった。

2012年3月(大学3年生/一年半経過時)


  • TOEIC 840点

  • 辞書は必要だが技術書やWebページを読むのに困ることはなくなった。

  • 文の構造を理解して読むことができるようになった。

2016年12月(社会人2年目/現在)


  • 企業の研究部門で毎日英語論文を読んでいる。

  • Coursera や Udacity の動画も字幕なしでもなんとかわかる。会話中心のドラマはちときつい。

  • 英語ブログで情報発信をしている。


使った教材の数と費用

教材の数

使用した教材の数についてトレーニング別にまとめてみました。

音読
英作文
文法
精読
多読
ボキャビル
発音
合計

冊数
4
7
5
1
3
2
1
22

教材費用

使用した教材の費用をトレーニング別にまとめてみました。

教材の半分くらいは受験勉強用の教材を使っています。受験勉強用の教材を使ったのは安くて質が高いからです。

音読
英作文
文法
精読
多読
ボキャビル
発音
合計

値段
8,424
9,434
6,090
1,620
3,758
4,212
1,728
35,266


  • 全部合わせても4万切っている

  • あらためて見てみると、コスパはかなりよかった


学習時間の推移


  • 学習時間は1年半で1000時間を目標に勉強しました。達成できています。

  • だいたい1日に2〜3時間くらいのペースで勉強していることになります。

  • 勉強したのは学生時代ですが、このペースなら社会人でも無理なくできそうです。

学習時間の推移をまとめると以下の表のようになりました。

音読
英作文
文法
精読
多読
ボキャビル
発音
合計

2011年10月
1
26
2

4
33

2011年11月
7
30
14

1
52

2011年12月
13
48
24

85

2012年1月
25
42
10

77

2012年2月
22
23
3

48

2012年3月
24
13
22

59

2012年4月
41
40
13

94

2012年5月
12
37
6

55

2012年6月
26
45
24

95

2012年7月
19
45
11

75

2012年8月
30
5
30
12

2

79

2012年9月

13
50
29

4

96

2012年10月

25
34
3
5
3

70

2012年11月

34

6
8

48

2012年12月

7
6

13

2013年1月

22
26

48

2013年2月

14

14

2013年3月

11

11

合計
220
392
277
44
40
74
5
1051


  • 序盤から中盤にかけての中心は音読、英作文、文法であった。

  • 特に英作文と文法は非常に重視しており、一番時間をかけた。

  • 中盤から終盤にかけては精読、多読、ボキャビルを行った。

  • 文法を叩き込んだ後に精読と多読を行ったのは誤読せずに済んだので良かったと思う。

学習時間の内訳をグラフで示すと以下のようになります。

english.png

英作文と文法で約60%を占めています。英文法を徹底的に体に叩き込みました。

逆に精読、多読、発音が占める割合は低くなっています。特に発音が少ないのは後で後悔することになります。


学習の詳細

ここでは各トレーニングに使った教材について簡単なコメントとともに書いておきます。


音読



音読の一冊目はコレをやりました。英語上達完全マップの作者が書いた本なので、音読のトレーニングがしやすいように構成されています。そのため、様々な人が書いていますが音読の一冊目にはこれをやっておけば間違いはないと思います。

内容的には中学レベルの単語や文法しか使っていないので、文法や単語でつまづくことは少なく、音読トレーニング初めの一冊としては取り組みやすい本です。



音読の2冊目には速読速聴シリーズのCore 1900を使いました。

一冊目の本よりははるかに単語と文法のレベルが上です。また、ポーズの時間が短かった記憶があるので、リピーティングよりはシャドーイングに向いていると思います。2冊目にはもう少し簡単な本の方が良かったと思います。

この本はちょうど100周した記憶があります。なので、内容は全て記憶してしまいました。後から考えると、そんなにやる意味はなかったです。



この本はTOEIC対策を兼ねてやりました。

TOEICのリスニングパートを全て扱っていて問題数も多いので、TOEICのリスニングを網羅的に練習するために役立った本です。



TOEICの長文リスニング対策を兼ねてやった本。

問題の多さの割に値段が安いことと、難易度が高いことが特徴だと思います。

この本ではリピーティングだけでなくディクテーションも行いました。後から考えると、ディクテーションやったのが力になったな〜と思います。


瞬間英作文



英作文の最初の一冊はこれでいいと思います。

主に電車の中でやりました。3週くらいしたでしょうか。

最初は全然言葉が出てこないのですが、やっているうちに反射的に出てくるようになります。スラスラ出てくるようになると成長を感じられて、それがモチベーションにつながりました。



二冊目は1冊目の続編であるこちらの本を選びました。

1冊目ができればそんなに難しくはありませんでした。2-3周してさらっと終わらせました。



3冊目は中学レベルの長文問題の簡単な本を選びました。

安かったから買ったのですが、簡単すぎたのでやらなくてもよかったかなという感じです。



4冊目は難関高校入試用の長文問題集を使いました。

こちらは当時の自分にとっては英作文するのにかなり手応えのある問題集でした。

その分、終わった時にはやりきった感と実力がついたなという自信が得られた一冊です。面白い話が多かったのもプラスです。英作文用に作られていないので勉強はしにくいですが、自分的にはオススメの一冊です。



5冊目はこの本をやりました。文法別に構文がまとめられており、覚えやすいのが特徴です。

中学レベルの英作文が終わったら、まずこの本を買うことをお勧めします。

CD付きで1300円程度なのはかなりやすいと思います。すべての構文を覚えるまでやりこみました。



6冊目には大学受験用のこちらの本を選びました。

結構昔からある本で、解説が丁寧です。一周するのが大変だった記憶があります。



こちらの本は評判がよかったので買ったのですがほとんどやりませんでした。

そのため、なんとも言えません。


文法



一冊目はこの本を選びました。こちらは中学生用の基礎的な教材です。中学で習う範囲の簡単な解説と問題から構成されています。

私は中学レベルの文法も怪しかったので、最初にこの本を選んだのは非常に良い判断でした。私と同じように、中学レベルの文法が怪しい方には最初に一冊にオススメします。

この本をこなせたことで、中学レベルならなんとかなるかなという自信につながりました。



2冊目に選んだのはハイレベルな高校受験用の教材。

1冊目で中学レベルの基本的な文法は身につけられたので、もう少し上のレベルに到達するためにこちらの本を選択しました。終わった時には、中学レベルはマスターできたなという自信を得られました。



3冊目は大学受験用の教材である全解説頻出英文法・語法問題1000。文法別に問題がわかれている、問題数が多い、丁寧な解説が特徴です。

この本は徹底的にやりました。高校レベルの文法は基本的にこれ一冊でいいかなと感じています。



4冊目は英文法標準問題精講を選びました。3冊目の本を徹底的にやったので、別にやるほどでもなかったかなという感じです。



文法書としては定番のForestを使いました。使い方としては通読するような使い方ではなく、文法でわからないことがあった時にForestを調べるという使い方でした。一冊持っておくと、文法で悩んだ時にすぐに解決できるので勉強がはかどります。


精読



精読はこの一冊だけをやりました。一周目はとにかく難しくて心がくじけそうになった記憶があります。

最終的には2週ほどしました。良い本だとは思いますが、一周目を終えるのにかなりの精神力が必要だったので、今ならもっと簡単な本を選ぶと思います。この本を達成した後は、読めない文章が少なくなったと感じます。


多読



多読の手始めには長文問題精講を選びました。選んだ理由は、短めの話がたくさん含まれていたことと、日本語訳がついていたからです。2冊ともさらっと終わらせてしまいました。



こちらの本はTOEICの長文問題対策として読んだ本です。問題数が多いのと本番より難易度が高いのが特徴です。この本の長文問題を楽々読めれば本番の問題は簡単に感じると思います。


ボキャビル



ボキャビルの一冊目にはこの本を選びました。ただ、一冊目にやるにはちょっとレベルが高かった気がします。もう少し簡単な本から始めた方が良いです。



TOEIC対策も含めてやった本。3-4週くらいした記憶があります。

この本を終わらせた後は、TOEICのPart5, 6あたりは直感で解けるようになりました。TOEICの語彙問題対策にはオススメの本。


発音



こちらは買ったもののあまりやらなかった本。一通りはやったのですが、効果を実感しにくかったので割とすぐにやめてしまいました。今はもっとやっておけばよかったと後悔しています。


勉強を続けるために何をしたか?

勉強を続けるために以下のようなことをしました。


  • 勉強の記録をつけた。記録をつけることで目標に近づいていることがわかったのでモチベーションになった。

  • 電車内で勉強した。当時は毎日往復合わせて2時間かけて大学に通っていたのでその時間を勉強に利用した。これにより英語の学習を習慣化することに成功した。

  • 基本的に50分勉強10分休憩を1単位として勉強した。自分の集中力がだいたい50分くらいしか持たないので、休憩を挟むことで集中力を保った。今でいうポモドーロに近いことをしていた。

記録はこんな感じでノートに手書きでつけていました。字が汚いのはご愛嬌^^

note.png

個人的にはパソコンやスマホに記録をつけるより、ノートの方がサッと記録できるので気に入っています。

何か良い記録アプリがあれば是非教えてくださいm(__)m


学習戦略

アウトプットベース


  • 教科書のようなものを読むことはしない。

  • 問題集を解いて正解率を出す。

  • 正解率を出すことでできないところを明らかにする。

中学1年生レベルからやり直す


  • とにかく一番基礎的なレベルから始める。

  • プライドを捨てる。自分は中1よりできないと認める。

同じ教材を何周もする


  • ほぼ100%できるまでは同じ教材を何回も回す。

  • いろいろな教材に浮気しない。

  • 一つの教材をこなした方が達成感があるので次も頑張れる。


後悔していること

成果が出たので基本的には満足しているのですが、一つだけ後悔していることがあります。

それは、最初に発音の練習を十分に行わなかったことです。

今から振り返ると発音練習をしなかったことで、音読の効果が半減し、リスニング能力の向上速度も遅れたと感じています。これだけは本当に後悔しています。あの頃に戻れるなら戻りたい。

なので、皆さんは私のように後悔しないために、最初に発音練習に十分な時間を割くことを強くオススメします。


おわりに

TOEIC300点だった自分が行った勉強方法をまとめてみました。

できない奴ができるようになるのは大変です。最初は本当に苦しくて無理やりこなしていました。ただ、練習すれば苦手なことでもある程度できるようになったという経験はその後の人生に自信を与えてくれました。

私の方法が誰かの参考になれば幸いです。


参考

以下のサイトは勉強する際の参考になりました。一読することをお勧めします。