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5年×10社のエンジニア経験から考えるエンジニアとしての市場価値のあげ方

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エンジニアとして市場価値を上げるには?

誰もが考えるこの問いを、僕もエンジニアになってからずっと考えてきました。

学生時代のインターンも含めて10社で5年間のエンジニア経験がある僕が考える市場価値の高いエンジニア・低いエンジニアの違い、また、エンジニアの市場価値の上げ方や今注目している領域についても記していきたいと思います。

私のエンジニア経歴・経験値

今から5年前、僕は東京大学工学部システム創成学科で物理シミュレーションを専攻していました。その時は物理学の公式をC言語でモデリングしてシミュレーションをするという研究をしていました。

しかし、僕はそんなコテコテした研究よりもみんなが使うキラキラWebサービスがやりたい!と思い、研究室を飛び出して、スタートアップ企業を転々とします。

未経験ですがやらせてください!と飛びこんだスマートキャンプ株式会社では2年間お世話になり、フロントエンド・サーバーサイド・インフラ・データ分析まわりの力をつけました。次に、株式会社 FiNC Technologiesでデータアナリストとして、株式会社Gunosyでデータサイエンティストとして、データ周り機械学習周りの実務を経験しました。

その後も、同期や先輩のディープラーニング企業を手伝ったりしたのち、株式会社サイバーエージェントに内定をもらい、内定者バイト時代はAmebaブログの広告配信システムの開発、ABEMAのサーバーサイド開発に取り組み、入社してからはABEMAの広告配信システムの開発や、配信ロジックの開発・チューニング等を行いました。

合計5年、10社を渡り歩いて、プログラミング言語的には、以下の通り幅広く実務経験を積んできました。

  • HTML
  • CSS
  • JavaScript (JQuery, React, Vue)
  • Go
  • Scala
  • Java
  • C
  • C++
  • SQL
  • Swift
  • R
  • Python
  • Ruby(Rails) など

エンジニアの市場価値の上げ方

色々な経験を積む中で「すごいエンジニアとは?」ということを考えてきましたが、徐々に市場価値の高いエンジニアと低いエンジニアについて分かるようになってきました。エンジニアの市場価値について議論するために、需要と供給で四象限に分けてみたいと思います。

① 需要が高くて供給が低いスキル

市場価値を上げるために狙うべきは①の需要が高くて供給が低いスキルです。つまり多くの企業が求めているスキルだけれども、それが出来る人が少ないというスキルです。今だと、Flutter, Go, Reactなどが当てはまるのではないでしょうか。

② 需要は低いけれど供給も低いスキル

次は、②の需要は低いけれど供給も低いスキルです。求めている企業は少ないですが、求めている企業にとっては喉から手が出るほど欲しいスキルです。例えばScalaなどです。

③ 需要が高く供給も高いスキル

次は、③の需要が高く供給も高いスキルです。Railsとかがそうです。プログラミングスクールで教えられ、使っている企業も多いスキルです。

④ 需要が低く供給が高いスキル

最後に、④の需要が低く、供給が高いスキルです。これは気をつけてください。基本的にスキルのレベルが低いほどここに陥ります。ここに当てはまるスキルは「単純なHTML」のように容易に獲得できるスキルが多い傾向にあります。

その上で、①を狙っていくためにはどうすればいいかということについて考えます。

プログラミングの才能が必要とか頭がいい必要があるとかそういうことではありません。GoもReactも別にそこまで難しい言語ではありません。Scalaの方が100倍難しいです。大切なのは、これから多くの人に必要とされるであろう技術を、人より早くマスターすることです。

ただ、口で言うのは易し「これから」を察知して、かつ英語の情報を読み漁って誰よりも早く理解して出来るようになるというのは、高いレベルとコミットが必要とされます。

今僕が注目する需要が高く供給が低いスキル

結論から言います。EC業界のShopifyエンジニアリングスキルです。

まず、ECの市場規模、EC化率はコロナの後押しもあって、大きく伸びています。本当にすごい伸びです。

引用:令和2年度 産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)

そして、このECの伸びを牽引しているといっても過言ではないのがShopifyです。Note ECPower 記事サムネイル (5).png

[引用:Shopify-Investor-Deck-Q2-2021](https://s27.q4cdn.com/572064924/files/doc_presentations/2021/07/Shopify-Investor-Deck-Q2-2021.pdf)

ShopifyはECを構築し、運用・グロースを行なっていく上で、初期導入コストが低く、拡張性が高い、唯一最高のプラットフォームであると考えています。

Shopifyの拡張性の高さを支えているのが、フロントエンドのコード開発ができる点、そして「Shopifyアプリ」という拡張機能が充実している点です。

フロントエンドの開発にはliquidという独自言語が使われていますが、この言語は多くのECカートでも採用される流れがあり、需要は増すばかりです。また、Shopifyアプリ開発においては、ReactやGraphQLなどナウイ技術がたくさん使われていて、こちらも需要は増すばかりです。

ECがとんでもない伸びをしていて、Shopifyがとんでもない伸びをしています。しかし、事業者だから分かるのですが「ECエンジニア」「Shopifyエンジニア」「Shopifyアプリエンジニア」が圧倒的に足りていません。世界中で足りていません。

大切なのは、これから多くの人に必要とされるであろう技術を、人より早くマスターすることです。

そうです、EC・Shopify周りの技術はこれから大きく必要とされるのに対して、現状出来る人が圧倒的に少ないのです。

ECの知識があれば引っ張りだこ

ECエンジニアリングと言われた時、皆さんは何を思い浮かべますか?

多分多くの人がこんな画像を思い浮かべるのではないでしょうか。やはりECといえばUIですよね。

しかし、ECにおいてUIというのはごく一部でしかないのです。

  • 商品登録管理
  • 顧客管理
  • 受注管理
  • ロジ管理
  • マーケティング(集客・CRM)
  • カスタマーサポート
  • データ分析
  • 決済

など、ECは総合格闘技で本当に多くの知識が必要とされます。
そもそも、ECのことがしっかりと理解できていなければECエンジニアは務まりません。逆に言えばECエンジニアの経験を通してECのドメイン知識が豊富になり、EC業界の多方面で引っ張りだこになることは間違い無いです。

Shopifyエンジニアに興味がある方へ

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