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IICS オペレーションインサイト "データ統合の分析機能" の使いどころ"

Last updated at Posted at 2022-12-10

この記事は インフォマティカ Advent Calendar 2022 Day 11 の記事として書かれています。

はじめに

昨年 インフォマティカ Advent Calendar 2021 Day 18 の原稿を書いている時点では、データ統合及びデータ統合アラートは日本リージョンでは未リリースだったのですが、2022年秋に日本リージョンでリリースされました。

それに合わせてオペレーションインサイトのオンラインマニュアルも日本語化されていること事に先ほど気づいたため、実はあまり書くことがなくなってしまったと思ってはいるのですが、折角なので個人的に便利と思っているデータ統合の機能を紹介したいと思います。

詳しい事情は分かりませんが、昨年確認時に日本語でオペレーションインサイトだった箇所は英語のOperational Insightsとなっていました。気にせず進めたいと思います。
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データ統合の分析の表示

ここだけ英語のスクリーンショットを使わせてください。Overviewタブには6つのパネルがあります。Jobsパネルには各状態のジョブ数が表示されます。Activityパネルには処理された行数とジョブ数が表示されます。Top Secure Agentsパネルには最も頻繁に使用されているSecure Agentのジョブ数が表示されます。Top Targetsパネルには最も頻繫に使用されているターゲットタイプに対して書き込まれた行数が表示されます。Top Projectsパネルには最も頻繁に使用されているプロジェクトのジョブ数が表示されます。Data Volumeパネルには日次の1時間あたりのジョブ数が表示されます。
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ジョブ

概要は最後にしてまずはジョブの説明から入ります。左側のナビゲーションメニューでデータ統合をクリックすると概要タブが表示されます。ジョブの実行中以外の情報は約1時間毎に更新されています。24時間の右横にあるiアイコンをクリックすると現在表示している情報の更新時刻と次の更新予定時刻が確認できます。
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実行中については現在の右横にあるiアイコンをクリックすると表示されるのはページを表示したときの時刻なのですが、実際に実行中のジョブ数の数字(今回の場合は11)をクリックすると、ジョブタブの最新パネルに画面が遷移して最新の情報が表示されます。最新パネルではiアイコンの右横のリロードアイコンをクリックすると最新情報が表示されます。
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最新パネルでも履歴パネルでもジョブの詳細を表示することなくセッションログのダウンロード、アラートの作成/ジョブ再起動の操作が可能です。
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最新パネルでも履歴パネルでもジョブ、アセット、開始時刻等々のプロパティがデフォルトで表示されるようになっていますが、これらの表示プロパティはカスタマイズ可能です。カラムの見出し領域を右クリックするとダイアログが表示されますので、処理時間を意味する継続時間を選択して追加しておくのがお勧めです。
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実際に継続時間を追加するとこのように表示されます。データ統合においてジョブの処理時間はIPU消費の重要な関心事ですからジョブ毎に処理時間が容易に確認できるのは便利ですね。
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さらに履歴をじっくりチェックしたい場合は右上のエクスポートボタンをクリックするとCSV形式でリストがダウンロードできます。ダウンロードしたCSVを直接Excelで開くと日本語が文字化けするのでデータとしてCSVを取り込みましょう。

スケジュール済ジョブの表示

これはIICSのスケジュール機能を使って今後実行されるジョブをリストするというシンプルな機能なのですが、意外にもデータ統合モニター管理者サービスには存在しない機能なのでジョブの実行予定が可視化されるのは便利ですね。スケジュールとジョブはN:1の関係になれるのですが下記のようにスケジュール側の情報にはジョブとの結びきを確認できる情報がありません。
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これがなんとスケジュール済のジョブの表示ではスケジュール機能を使ったジョブの実行予定が存在する場合実行タイミングとジョブの概要を確認することができます。
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スケジュール済ジョブの表示はデフォルトでは直近24時間のフィルタが選択されています。ここで気になるのはカスタムでの指定可能範囲でしょう。
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下記の通り最大で確認可能なのは1週間後までのようです。1か月後まで可視化できるとさらに便利になりますね・・・
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概要のTop Targetsパネル

英語でのTopと翻訳されているのが残念ですね。ここではターゲットとして利用されているトップ5のコネクタがリストされますので、適切な日本語訳は上位でしょう。情報はは約1時間毎に更新されており、表示可能な期間は24時間7日間です。
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マニュアルではTop Targetsパネルと紹介されていますがターゲットとソースが切り替え可能です。ですので、ソースに切り替えることでソースとして利用されているトップ5のコネクタがリストされます。
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どのコネクタの利用頻度が高いかを把握できるのは嬉しいですね。でもIICS管理者としてはもう少し詳しい情報が知りたいはず。そこでクリックしてほしいのが詳しいグラフです。ここではコネクタに作成されている接続のうち期間内に利用された接続の稼働実績が表示されます。ここで指定可能な最大の日付範囲は1か月まで広がります。1か月確認できれば十分でしょう。
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画面上段では書き込まれた行数の情報が表示されていますが、スクロールダウンして画面下段を確認してみましょう。画面下段は接続毎のジョブ数の情報が確認できます。IPU消費に影響を与える要因ですのでジョブの同時実行数が可視化されているのは便利ですね。
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ちなみに日付範囲を2週間まで広げると日次レベルでのジョブ数の把握が容易になります。
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最後に今回のアドベントカレンダーでソースとしてお世話になったOracle Object Storageの情報をチェックしてみましょう。記事を書く直前になってからコネクタを使い始めたのがバレバレですね・・・
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参考資料

オペレーションインサイトの日本語オンラインマニュアル
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おわりに

今回記事を書いていて幾つか日本語訳が気にある個所を見つけたので社内の担当部門にフィードバックして対応を依頼するつもりです。オペレーションインサイトは個人的にお気に入りのサービスなので機会があればまた情報発信したいと思います。

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