10
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

インフォマティカAdvent Calendar 2021

Day 4

IICS IPU メータリング ダッシュボード入門編 #1 [Informatica]

Last updated at Posted at 2021-12-03

この記事は インフォマティカ Advent Calendar 2021 Day 4 の記事として書かれています。
オンラインマニュアルにはあまり情報が記載されていないIPU メータリング ダッシュボードの使い方について2021年11月時点でのUIをベースに説明します。
#はじめに
IPU メータリング ダッシュボードは、日本では2021年3月から販売開始となった、**IICS (Informatica Intelligent Cloud Services)**の新価格体系である、**IPU (Informatica Processing Unit)**価格モデルでの契約で提供される管理者機能です。IPU価格モデルではIICSの全サービス・全コネクタが利用可能となっており、使用量に基づき購入済のプリペイドから毎月IPUを消費するという従量制課金方式を採用しています。IPU メータリング ダッシュボードはIPUの利用状況を可視化します。
##IPU メータリング ダッシュボードへのアクセス
IICSにログイン後、管理者サービスを選択して、左側のナビゲーションメニューから「メータリング」を選択します。メータリングダッシュボードへのアクセスするには、管理者サービスの「組織」アセットに対する読み取り権限が最低限必要です。
image.png
上記スクリーンショットは弊社テスト環境でのProduction Orgのメインダッシュボードで取得したものです。このページの表示項目についてページを上段・下段に分けて説明していきます。
##その前に
少し前提をお話しすると、メータリング ダッシュボードで契約全体のIPU利用状況を管理可能とするため、お客様からいただいた情報をもとに、インフォマティカ側で契約時にOrg(※IICSでのテナントで、「オルグ」と呼んでいます。「組織」と呼ぶことはあまりないです)に階層構造を設定しています。Production OrgをMaster Orgとして最上位に位置付けているため、Production Orgでメータリング ダッシュボードにアクセスすると契約全体のIPU利用状況が把握可能です。
image.png
###ポイント

  • Production Orgでメータリング ダッシュボードにアクセス
    • 自Org + 配下のSub Org + Sandbox Org(※配下のSub Org含む)でのIPU利用状況が把握可能
  • Sandbox Orgでメータリング ダッシュボードにアクセス
    • 自Org + 配下のSub OrgでのIPU利用状況が把握可能
  • Sub Orgでメータリング ダッシュボードにアクセス
    • 自OrgでのIPU利用状況が把握可能

メータリング ダッシュボードにおけるProduction OrgとSandbox Orgの関係は(Parent)Org と Sub Orgの関係とは異なります。Production OrgとSandbox Orgはセキュリティ的に分離されていますのでProduction OrgからSandbox Orgのアセットへはアクセスできません。

それでは表示内容について説明していきます。
##Production Org メイン ダッシュボード上段
メイン ダッシュボード上段では契約全体の概況が把握できます。
image.png

① 現在の請求期間 : カレンダーでの月(11月とか12月とか)ではなく、お客様の契約期間に応じて、1か月が自動的にセットされます。表示上この請求期間の切り替えることはできません。
② 権限が与えられたIPU : 直訳で分かりにくいですが、契約全体で1か月間に消費可能なIPU数です。この例では300と表示されていますので、300 IPUがひと月で利用可能という見方になります。
③ 使用されたIPU : 契約全体での現在の請求期間での消費済IPU数です。Production Org, Production OrgのSub org, Sandbox Org, Sandbox OrgのSub orgの合算値が表示されます。
④ 残りのIPU : 契約全体での現在の請求期間での残IPU数の概算値です。**「② 権限が与えられたIPU」-「③ 使用されたIPU」**が「残りのIPU」として表示されます。
⑤ 現在の使用率での残り日数 : 現在の請求期間の残り日数が表示されます。請求期間の最終日当日は0(ゼロ)が表示されます。(この例では11月30日に0が表示されます)
⑥ Current IPU Usage by Service : 円グラフは「③ 使用されたIPU」の内訳を表示しています。
⑦ 履歴ビュー : IPU使用率の履歴ページを表示するためにリンクです。
⑧ IPUの日次使用率 : 折れ線グラフは契約全体での日次の消費IPU数をプロットしたものです。

##Production Org メイン ダッシュボード下段
メイン ダッシュボード下段ではProduction Orgでのサービス別IPU消費数、Production OrgのSub OrgでのIPU消費数(合算値)、Sandbox OrgでのIPU消費数(合算値)を表示しています。
image.png
⑨ メーター : 枠内の青い文字は各サービスのドリルダウンページを表示するためのリンクです。
⑩ 現在使用されているIPU : 現在の請求期間でのサービス毎の消費IPU数を表示しています。
⑪ 現在の使用率 : 現在の請求期間での消費量をメーター値で表示しています。例えば、Data Integration(CDI)ではJOBが何時間稼働したか、Mass Ingestion Files(CMI)では何GBのデータを処理したかといった数値が表示されます。
⑫ 現在のIPUレート : メーターでの消費量に対して適用される単価が表示されます。前回の請求期間で使用されたメーターが現在の請求期間でまだ利用されていない場合は0(ゼロ)が表示されます。(この例ではAPI and APP Integrationで0が表示されています)
⑬ IPUの算出 : **「⑪現在の使用率(緑枠内の数字)」×「⑫現在のIPUレート(青枠内の数字)」で、「⑩ 現在使用されているIPU(黄色枠内の数字)」**となります。「⑪現在の使用率(緑枠内の数字)」は、例えば電気でいうとひと月何キロワット時利用したのか、ガスでいうとひと月立法メートル利用したかのかという数字に位置付けられます。
⑭ 以前使用されたIPU : 前回の請求期間でのサービス毎の消費IPU数を表示しています。
⑮ 以前の使用率 : 前回の請求期間での消費量をメーター値で表示しています。
⑯ Sandbox Orgs : 契約全体でのSandbox Org数で消費するIPU数を表示しています。
⑰ Sub Orgs : Production Org配下のSub Org数で消費するIPU数を表示しています。
⑱ Sandbox Orgs IPU Usage : Sandbox Org全体(Sandbox Org配下のSub Org含む)で消費したIPU数を表示しています。サービス名はドリルダウンページを表示するためのリンクとなっています。

Production Org配下のSub Orgでサービスを利用した場合「Sub Orgs IPU Usage」という行がOrganizationsメーターにリストされます。

#おわりに
IPU メータリング ダッシュボードはIPU価格モデルのリリースと同時に提供したかった機能のようですが紆余曲折を経て2021年8月にリリースされています。IICSのメジャーリリースやスタンダードリリースで適宜改善が加えられています。次回**「IICS IPU メータリング ダッシュボード入門編 #2」**では、履歴ページやドリルダウンページを紹介したいと思います。

10
2
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
10
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?