Go言語のリバプロでのちょっとしたテクニックメモ

Go言語でReverse Proxyを構築する際に気づいたテクニックをメモしておきます。
最適解ではないかもですが、自分はこのように構築してOKをもらいました。

やりたいこと

• リバプロで受け取ったリクエストを処理（シグネチャ生成等）したとき、errorになる場合は、リバプロからエラーレスポンスを返す。
  • エラーレスポンスはリバプロで生成
• errorにならない場合は、バックエンドからの応答をそのまま返す。
  • リバプロでのレスポンス加工は行わない

指摘されたこと

疑似コードで説明すると、最初はこのような感じで実装しました。

func main() {
	var err error
	director := func(request *http.Request) {
		err = // シグネチャ生成などの処理
	}

	modifier := func(res *http.Response) error {
		if err != nil{
			// エラーレスポンスのフォーマットで返す
		} else {
			// バックエンドからの応答をそのまま返す
		}
	}

	rp := &httputil.ReverseProxy{
		Director: director,
		ModifyResponse: modifier,
	}
	server := http.Server{
		Addr:    ":9000",
		Handler: rp,
	}
}

この場合、以下のような懸念を指摘して頂きました。

• リクエストAがerrorを出していないにも関わらず、同時に受信したリクエストBが出したerrorが原因でリクエストAがエラーになるかも。。。

どのように対処したか

要点は以下の通りです。

• directorで何かの処理をした後、requestを返すようにする
• errorが発生しなかった場合はdirectorからバックエンドにリクエストを投げる
  • レスポンスはそのまま返す
• 処理中にerrorが発生した場合は、localhost:5001/dummyからエラーレスポンスのフォーマットに合わせたレスポンスを返す
  （directorから/dummyへリクエストして、レスポンスをそのまま返す）
  • エラーレスポンスはdummyHundlerで用意
  • エラーレスポンスで必要な値はクエリに記載する

このような感じで実装しました。（疑似コード）

// エラーレスポンスのJson
type ProxyErr struct{
	hoge string
}

func main() {
	director := func(request *http.Request) {
		var nerReq *http.Request
		var statuCode int
		var err error
		newReq, statuCode, err = // 何かの処理

		// エラーレスポンスを返す場合
		if err != nil{
			endpoint = "http://localhost:5001/dummy"
			u, err := url.parse(endpoint)
			q := u.Query()
			q.set("statuCode", strconv.Itoa(statuCode))
			q.set("hoge", value)
			u.RawQuery = q.encode()
			newReq = http.NewRequest("GET", u.string(), nil)
		}
		*request = *newReq
	}

	rp := &httputil.ReverseProxy{
		Director: director,
		// レスポンスの加工は行わないので、modifierは不要となる
	}
	server := http.Server{
		Addr:    ":9000",
		Handler: rp,
	}

	dummyHundler =:= func(w http.ResponseWriter, req *http.Request){
		var statuCode int
		statuCode , _ = strconv.Atoi(req.URL.Query().Get("statuCode"))
		w.writeHeader(statuCode)  // エラーレスポンスなので、ステータスコードを明示的に変更します
		w.Header().Set("Context-Type" "application/json")  // jsonフォーマットの場合はContext-Typeを明示的に指定します
		response := ProxyErr{
			hoge: req.URL.Query().Get("hoge"),
		}
		res, _ = json.Marshal(response)
		w.Write(res)
	}

	go func(){
		http.HandleFunc("/dummy", dummyHundler)
		http.ListenAndServe("localhost:5001", nil)
	}

	go func(){
		err := server.ListenAndServe()
		if err != nil{
			// エラー処理
		}
	}
}