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IT資格ってどうやって勉強すればいいの?に答える

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この記事は新人プログラマ応援記事として記載しています。

はじめに

この記事では資格試験をどのように勉強すればよいのか、よく聞かれる事をベースに汎用的な資格取得全体の流れと勉強法についてまとめて行きます。
記事の内容はあくまで筆者の意見です。 なので、かなり極論も混ぜ込んでいます。
勉強方法は人それぞれです。また、資格試験ごとに多少のカスタムも必要です。
色々な方法を試してみて自分に合うやり方を探すきっかけになってもらえれば幸いです。

自己紹介

入社5年目です。資格がこれだけ集まりました。
これに加えて、AWS6冠とE検定を準備中です。

  • ITパスポート
  • 基本情報技術者
  • LinuC(LPIC) Level 2
  • CCENT
  • OSS DB Silver
  • Java Gold
  • Pythonエンジニア基礎
  • Pythonエンジニアデータ分析
  • ITIL
  • G検定
  • AI実装検定 A級
  • AWS クラウドプラクティショナー
  • AWS ソリューションアーキテクトアソシエイト
    (下位資格は省略)

そもそも資格って必要?

答えはYESです。
簡潔に言えば、努力する姿勢や目標達成能力が示せます。
すると、このようにサイクルが回るようになります。

image.png

日本の大半はメンバーシップ型の社会です。
そもそも、仕事をもらえないと活かすものも生かせないです。また、やりたい仕事もできない可能性があります。
よって、やりたい事をやる為にも資格を取る事は効果的です。

やりたいことがまだ無い場合でも、基本情報やLPIC等、基本的な資格は取っておいて損はありません。
いずれ、やりたいことができた時に少しでも有利に立ち回れる投資になります。

何の資格から手を付ければいいの?

ITパスポート / 基本情報 / LPICから手を付けると良いと思います。
これらの試験はネットや書籍が豊富です。よって、自分のやり方を模索しやすいです。
また、企業によっては取得が必須もしくは推奨になっている所もあるようです。

基礎的な資格がそろったら、企業の方針や各々の目指すキャリアによって狙う資格を決めていったら良いと思います。

どうやって勉強すればいいの?

いよいよ、本題です。
時系列でポイントを紹介していきます。

準備

それでは、勉強します!と言っても事前の準備は必要です。
準備として、このようなものがあります。

  1. 試験ガイドの確認
  2. 参考書 / 問題集の購入
  3. 合格体験記を見る

1. 試験ガイドの確認

まず、試験ガイドは確認しましょう。
いきなり、「○○を1年経験した人対象」的な記載があっても気にしなくて大丈夫です。
これはあくまでレベル感の話です。(受験の必須条件として記載されている場合は別です)
しっかり勉強すれば普通に受かります。

出題範囲 / 合格ライン

出題範囲は一度は目を通しておきましょう。
合格ラインは目指すレベルになります。ここを目指して勉強していきます。

試験日

試験日に関してはベンダー試験の場合は基本的にいつでも受けることができると思います。(試験センター要予約)
例外として、基本情報技術者試験等、試験日が明確に指定されている場合があります。
この場合は、しっかりと計画を立てて対策を練る必要があります。

2. 参考書 / 問題集の購入

参考書はITパスポートや基本情報のようなポピュラーな試験ほど種類が多いです。
参考書を購入する場合は、必ず内容を確認して、自分に合うものを購入しましょう。
(推奨図書が指定されている場合はそれを購入しましょう。実際の問題の癖も推奨図書に寄っています)

そうだ、本屋いこう!

参考書を購入する場合は、原則、本屋さんに行きましょう。
(秋葉原の書泉ブックタワーはITの本がたくさんあるのでおススメです。)
本を選ぶ時のポイントは、とりあえずパラパラと内容を眺めてみて下さい。
直感的に読みやすいと思った本を買えばOKです。

買うべき本は原則、参考書1冊 / 問題集1冊です。
複数の本を読むより、1冊を深堀した方が良いです。

本は自分で買う

筆者は本の自費購入をおススメしています。
自分で買った本はどうしようが文句は言われません。
また、自費で投資をすることでリターン(合格)しなければ、という意識も湧いてきます。

とはいえ、軍資金が心もとない場合もあると思います。
その場合は、企業の所有する書籍を借りたり、経費で購入出来ないか確認しましょう。

中古の購入は最終手段(非推奨)です。
実体験を基にデメリットをまとめておきます。

  • 版が古い場合がある
    勉強をしながら、版の差分の影響も考える必要があります。
    最悪、全く違う内容の勉強をする羽目になります。

  • 書き込みがありの場合がある
    「書き込みなし」と記載がある中古本を買って、書き込みが大量にあったことがあります。
    赤の他人が書いた書き込みは、内容が正しいのかも分かりません。
    仮に間違っていた場合、頭では分かっていても読んでいる時に見触りになります。

電子書籍ってどうなの?

基本的にはNGです。
勉強中に確認したい事ができた場合、記憶を頼りにページをパラパラすることは多々あります。
また、今回の勉強法では電子書籍では難しい所があり、おススメは出来ないです。

ちなみに、IT関連の電子書籍は端末がある程度の大きさがないと読みづらいです。
体感的にiPad miniでギリギリかな?という感じです。

3. 合格体験記を見る

大抵の資格試験は合格体験記を書いている人がいます。
これは一通り目を通しておきましょう。

合格体験記はモチベーションの維持や成功のイメージに利用できます。
また、取り入れられそうな勉強方法などは実際に試してみると良いです。

注意する点として、他人は他人、自分は自分という点です。
例えば、「〇か月で合格しました!」というような記事があったとします。
その記事は書いた人のレベル感や環境ではこのくらいでできた。ということです。

勉強する

準備ができたら、実際に勉強していきます。

勉強の流れ

今回の勉強法は以下のような流れになります。

  1. 参考書を一通り読む
    理解できなくても、一通り目を通しましょう。 この段階ではどんな事を勉強するのか把握します。
    (ちなみに、筆者はこの作業を「手札の把握」と呼んでいます)
    プログラミング系の試験の場合は、写経という方法もありますが、写経は問題集をある程度こなして、内容が把握できてからの方が良いです。

  2. 読み終わった章に印をつける
    読み終わった章は目次に印をつけましょう(星印でも正の字でも良いです)
    この作業は今後振り返りで再読した場合も印を付けていきます。(以降の問題集も同様です)
    どのくらい勉強したのか視覚化することができます。

  3. 問題を解く
    実際に問題集の問題を解いていきます。
    問題の解き方は別の章にまとめます。

    間違えた箇所はすべて付箋を貼りましょう。
    おそらく、大量に付箋が貼られることになると思います。

  4. 解説を確認する / 参考書を確認する
    初回時はすべての解説を確認します。
    2周目以降は間違えた箇所の解説を確認します。

  5. 2~4を繰り返す
    基本的に同じ手順の繰り返しですが、問題集に以下のルールを追加します。

    • 2連続で間違えた箇所は付箋に星印を付ける
      経験上、該当する問題は十中八九一度で理解できなかった箇所 ⇒ おそらく最後まで間違える or 勘違いする箇所です
    • (付箋が貼られていない問題で)間違えた箇所は付箋を貼る
    • 3周連続で正解した場合、付箋をはがす(星印のついていない付箋が対象

    星印付箋は原則はがしませんが、一度だけはがすタイミングがあります。
    最終的に付箋のほとんどが星印になった場合、学習の精度を上げるために付箋をはがしていきます。
    基準は人に聞かれた時に説明できる(出来そうな)精度になっている場合ははがしてOKとします。

  6. 最後の追い込み
    詳細は後述します。

問題の解き方

問題集を周回する際の考え方をまとめておきます。

  1. とりあえず、答えを丸暗記
    まずは、理屈抜きで丸暗記です。
    問題文と選択肢、どれが正解なのかもすべてを暗記してしまいましょう。

    実際の試験は問題集と同じように丁寧な文章で出題はしてくれません。
    問題の意図を汲み取った時にどのようなニュアンス(出題の意図)になるのか考える必要があります。
    問題文と選択肢を丸暗記することで出題の意図のヒントを得やすくします。

  2. 問題文のキーワードを探す
    問題には正解を選ぶためのキーワードが必ずあります。
    問題文の中のキーワードと正解がどのように紐づくのか覚えましょう。

  3. 不正解の理由を覚える
    2と連動することが多いですが、不正解がなぜ不正解なのか把握しましょう。
    場合によっては、逆にどういうパターンで正解になるのか確認しておきましょう。

暗記ができない

おそらく、暗記が苦手な人もいると思うので、暗記の方法も記載しておきます。
経験上、この2つが有効です。

  1. シャレで覚える
    こじつけでも、自分が分かればいいです。
    こじつけを考えた事実が大事です。

    めちゃくちゃくだらない+意味不明ですが、筆者の例を挙げてみます。
    (暗記なんてこんな単純なもんなんだなぁと思ってもらえればマネしなくて良いです)
    以前、Amazon InspectorというAWSのサービスと概要を覚える際、こんな感じで覚えました。

    「いんすぺくたー」って「すぺくたー」っぽい
    ↓
    サルゲッチュじゃね??(分からない方はググって下さい。。。)
    007じゃね??
    ↓
    サルの方が覚えやすそうだから「スペクター(サルゲッチュ) / アプリ / 脆弱性」で覚えた
    

    また、Amazon GuardDutyの場合はこんな感じでした。

    Dutyって何度見てもコールオブデューティーが浮かぶ
    ↓
    コールオブデューティーってアメリカ兵のイメージ強い(筆者の偏見です)
    ↓
    私(IAM)の周りをアメリカ兵ががっちり護衛しているイメージで「GuardDuty / IAM(AWSのサービス) / セキュリティ」で覚えた
    
  2. 識者に聞く
    こちらは数が多くなると効果が薄くなるのですが、実際に分からに所を聞いてみましょう。
    聞いた事実は割と記憶に残ります。

どこまで勉強すればいいの?

気が済むまでやって下さい。
感覚的になってしまうのですが、筆者の場合は問題に食い飽きたタイミングで基準を満たしてればOKにしています。
基準として、すべての章で9割正解としています。
逆を言えば、食い飽きるまでは馬鹿みたいに大食いしています。

最後の追い込み

必要な知識がそろうと、インプットの作業は不要になります。
ここまで来たらアウトプットの比率を上げてきます。

なお、追い込みは極力短いスパンで回していきます。
理想は1日で問題集1冊をやる事ですが、1日2~3回分程度にするのもOKです。

追い込みは以下のルールで進めます。
(ここでは問題集が6回分と仮定しています)

  1. 1回目から6回目を通す
    途中で間違えた場合は最初からやり直し。
    キツイ場合は1回分ごとの正解率9割でOKとする。
    まだ、キツイ場合はやり直しを同じ回のみにする。

  2. 6回目から1回目を通す(逆順)
    やり直しルールは同様

    以降、ループ

試験の申込

試験を申し込むタイミングは、行けるんじゃね?、と思いっ立った瞬間がベストです。
本来人間はめんどくさがりな生き物です。
よって、ベストなタイミングはやる気になった時です。

さらにベストな方法はベストになるタイミングを見切って申し込みをすることです。
何度も資格試験をやっていると、問題集から得られるものがなくなった瞬間が見極められるようになってきます。

とはいえ、試験日が決まっているものや各々の都合もあると思います。
「やる気になった時がベスト」を念頭に置いて現実的な所を調整すれば良いです。

理想の予約日時

予約日の理想はやる気になった日から2週間~3週間くらいです。
1週間以内は十中八九予約がいっぱいで取れないです。
また、急ハンドルは何かと事故が起きる可能性が高いです。
逆に、4週間以上空くと、純粋にめんどくさくなってやる気がなくなります。

日時は休日の朝がおススメです。
理由として、電車が比較的空いていて、かつ、街が静かなので穏やかな(?)気持ちで会場に行けます。

(ちなみに、同じ理由で筆者は秋葉原の試験会場よりも、市ヶ谷の方が好きです。
秋葉原は会場内はITに限らず、色々な試験で人がごった返していますからね)

試験までの期間に不安になった時

ぶっちゃけ、これはどうしようもないかな?と思います。
ここまでやってきたことを信じるしかないです。

できる事は、最後の追い込みでアウトプットの精度を下げないようにする事です。
アウトプットの精度を上げる、ではなく、アウトプットの精度を維持する、という気持ちに切り替えると良いです。

受験

ここでは受験中のテクニックをまとめておきます。
事前に目を通しておくと役に立つかもしれないです。
大半の試験はPCで受験する形になるので、その状況を想定してまとめます

受験開始をクリックする前に

受験開始をクリックしなければ試験時間のカウントは始まりません。
その間に環境を整えておきましょう。

席についたら、受験開始をクリックする前にメモ用のマジックが書けるか確認しておきましょう。
(大半の場合、メモはラミネートされた板とマジックが配布されます)
インクが出ずらい場合は呼び出しボタンで係の人を呼んで交換してもらいましょう。

椅子の高さを調整して、必要なら耳栓の装着をしておきましょう。
イヤーマフは席にありますが、耳栓は申し出るともらえるらしいです。
(会場によって違うかもしれないです。不明な場合は係の人に聞いてみて下さい)

環境が整ったら受験開始をクリックします。

問題文の読み方

試験の問題文は問題集のように選択肢を絞る為の情報は直接的に書かれていないことが多いです。
(論理的に考える必要がある等)
問題文をよく読んで選択肢を絞る為のキーワードを見つけていきましょう。

元々が英語の試験は原文を読むことができます。
英語で読んだ方が意図が理解できる場合もあるので、判断に迷った場合は目を通しましょう。

選択肢を有効活用する

問題文から選択しを選ぶ(or 消去法)のパターンが一般的な問題の解き方ですが、選択肢を起点にした方が解きやすいパターンもあります。
問題文が長文の場合や意味が分からない場合は潔く選択肢を読んだほうが早いです。

選択肢を起点に問題を解く場合はこのような観点も視野に入れましょう。

  • 選択肢からどのようなひっかけをしたいのか想像する
  • 選択肢を絞る為に必要な情報を問題文から探す

問題は最低3周する

試験が開始したら、とりあえず、すべての問題に回答してしまいます。
ポイントは絶対に悩まない事(止まらない事)です。
すぐに分からない問題は仮で答えを押しておきましょう。

2周目は問題を深く読み解いていきます。
1周目で分かった問題はひっかけ等を考慮してよく確認しましょう。
この地点で論理的な答えが選ばれている状態にします。
少しでも不安がある場合は見直しマークを付けておきます

3周目は見直しです。
見直しマークを付けた問題を優先的に問題を見直していきます。
基本的にひっかけは疑いましょう。ですが、正直に読み解きましょう。
試験では範囲以上のことは問われないです。

休憩も大事だったりする

試験中、おそらく集中力が切れることがあると思います。
そういう場合は、2,3分くらい別の事を考えたり、何も考えなかったりして一旦休憩しましょう。
集中力が切れていない場合でも、どこかで一度休憩を入れることで見落としや勘違いが見つかることがあります。

どうしても分からない問題が出た場合

この場合は勘でやるしかないです。
筆者の場合、問題文に聞き覚えがある文言がある場合は知っている言葉の選択肢から、問題文に見覚えがない言葉が並んでいる場合は全く知らない言葉の選択肢から選んでいます

100点を取る必要はない

学生の頃のテストと資格試験には大きな差があります。
100点を取る必要はないです。
むしろ、そんなもの取る必要ありません。
しかも、特定の科目しか問われていないんです。

そう考えると多少は気が楽になりませんか?

おわりに

筆者なりに、資格取得全体の流れと勉強法についてまとめてみました。
これは筆者なりのやり方、考え方です。

おそらく、皆さんの周りには違う考え方をしているエンジニアもいると思います。
是非、色々な意見を聞いて、また、試行錯誤して自分に合う方法を探してみてください!

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