Go言語(プログラミング)入門メモ⑥

エラーハンドリングとは

プログラムにエラーが発生したときの処理をエラーハンドリングという。このときにエラーの内容を表示させて原因をわかりやすくさせるなど、エラーハンドリングは重要な意味を持つ。

エラーハンドリングの実施

エラーが発生したとき、どのように処理をするか。例えば、コードを書いたファイルをos.Openで読み込んだファイルの内容を変数file、エラーの内容をerrに入れる。エラーがある場合(変数errがnilではない場合)は、log.Fatallnで「Error!」と表示させる。
※nilとは？
他のプログラミング言語におけるnullやNoneと同じ概念。nilは値が存在しないことを示すために使用される。

func main() {
    file, err := os.Open("./lesson.go")  //ファイルを開く
    if err != nil{              //ファイルを開いたときのエラーハンドリング
        log.Fatallm("Error!") 
    }
    defer file.Close() 　　　　　　//エラーがなければファイルを最後に閉じる
}

os.Open関数は戻り値としてfileとerrの二つの戻り値を返す。

次にデータを書き込むためのbyte型スライスを作成し、変数dataに入れる。なお、byte型のスライスは、バイト配列と呼ばれることもよくある。

data := make([]byte,100) //バイト配列の作成

次にReadメソッドでファイルの内容を変数dataに読み込む。ここでも同様にエラーがnilでなければlog.Fatallnで「Error」を出力して処理を終了する。
Readメソッドの返り値として、読み込んだbyte数を変数countにエラーの内容を変数errに入れる。ここでサイドエラーハンドリングをする。

count, err := file.Read(data)
if err != nil {
    log.Fatalln("Error!")
}

最後に、変数countの値とstring型でcastした変数dataを表示する。実行すると100byte分読み込まれたコードが表示される。実行結果の最初の「100」は
100byte分が読み込まれたという意味。

import(
    "fmt"
    "os"
    "log"
)


func main() {
    file, err := os.Open("./lesson.go")  //ファイルを開く
    if err != nil{              //ファイルを開いたときのエラーハンドリング
        log.Fatalln("Error!") 
    }
    defer file.Close() 　
    data := make([]byte,100)
    count, err := file.Read(data)
    if err != nil {
    log.Fatalln("Error!")
    }
    fmt.Println(count, string(data))
}

//以下のように出力される
100 package main    (byte数(100)が表示されたあと、ファイルの中身が表示される)
import(
    "fmt"
    "os"
    "log"
)

func main() {
    file, err := os.Open("./lesson.go")  //ファイルを開く
    if
    ↑ここまで出力範囲

※ほかのプログラミング言語では、エラーハンドリングをtry catchなどの方法で行うが、Go言語ではコードがエラーを返したとにエラーハンドリングを行う。そのため、エラーハンドリングのコードが複数になる。
また、エラーを返すパターンではどうなるかを確かめるために、ディレクトリを移動するos.Chdir関数の引数に存在しないディレクトリである「"test"」を指定する。この返り値を変数errに代入し、エラーがある場合はlog.Fatallnでコードを終了する

以下のコードをこれまで作成したものに追加する。

package main

import (
	"fmt"
	"log"
	"os"
)

func main() {
	file, err := os.Open("./lesson.go")
	if err != nil {
		log.Fatalln("Error!")
	}
	defer file.Close()
	data := make([]byte, 100)
	count, err := file.Read(data)
	if err != nil {
		log.Fatalln("Error")
	}
	fmt.Println(count, string(data))

    //追加した範囲
	err = os.Chdir("test")   
	if err != nil {
		log.Fatalln("Error")
	}
}

//実行結果はtestというディレクトリは存在しないため以下のようになる。
100 package main    
import(
    "fmt"
    "os"
    "log"
)

func main() {
    file, err := os.Open("./lesson.go")  
    if 
2025/01/12 18:11:02 Error!

学習に使用した教材

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