php-buildを単独で使う #PHP

途中で気づいたけど

y_utiさんの記事にめっちゃ詳しく書いてあったから、皆こっちを読むといいよ！

ここから元の文章↓

php-buildは単独でインストールすることもできる。

phpenvとrbenvの競合で消耗した記憶から、phpenvは入れなくてもいいんじゃないかって気になった。というわけで単独でセットアップする方法についてまとめる。

インストール

php-buildはPHPの新しいバージョンがリリースされる度にアップデートが走る。そのためgit pullを頻繁にできたほうが良い。
私はhomeをpeco+ghqの標準的なディレクトリ構成にしているので、素直にその構成に従ってgit cloneする。

$ ghq get git://github.com/php-build/php-build.git

あとはsrc/github.com/php-build/php-build/bin/に対して$PATHを通せばいいが、$PATHが汚れるのは嫌なので、元々通してある~/binにシンボリックリンクを作っておく。

$ ln -s src/github.com/php-build/php-build/bin/php-build ~/bin/php-build

これで動くはず。

$ php-build
usage: php-build [options] <definition> <prefix>

  <definition>       What release should be used, as well as release-specific
                     configuration. This is either the name of a builtin
                     definition file (as listed with --definitions) or a path
                     to the definition file.
  <prefix>           All built executables, configurations and libraries are
                     placed in this directory. It's created if it doesn't
                     exist.

  --definitions      Lists all available definitions and exit
  -h|--help          Display this help and exit
  -i|--ini <env>     php.ini to use. If <env> is a file then this file is
                     used, otherwise php.ini-<env> from the source
                     distribution is used. Defaults to "production".
  -v|--version       Display version information and exit

PHPの置き場所を作る

$ mkdir ~/.php

ビルド

php-buildでビルドするにあたっては、いくつか依存ライブラリを予めインストールしておく必要がある。環境によってまちまちなので、各自調べてください。brew install openssl && brew link openssl --forceとかは必要かも。

php-buildの対応しているPHPバージョンは--definitionsで出力できる。自然順じゃなくて読みにくいのでPHPでソートするとよい。

$ php-build --definitions | php -r '$lines=file("php://stdin");natsort($lines);echo implode("",$lines);'

適当に欲しいPHPを見繕ったら、おもむろにビルド。

$ php-build -i development {,~/.php/}7.0.6

これで~/.php/7.0.6/bin/にphp-7.0.6が入る。

もっと複雑なビルドオプション

環境変数を使うともう少し色々設定できるらしい。

PHP_BUILD_DEFINITION_PATH

PHP_BUILD_DEFINITION_PATH=path/to/def など

definitionsの置いてあるパスを置き換える。自分の書いたdefinitionsに従ってインストールしたい時などに使う。

PHP_BUILD_KEEP_OBJECT_FILES

PHP_BUILD_KEEP_OBJECT_FILES=on など

make cleanしなくなる。
連続して色々なオプションを試したいときはいいかも。

PHP_BUILD_EXTRA_MAKE_ARGUMENTS

PHP_BUILD_EXTRA_MAKE_ARGUMENTS=-j2

make時のオプション。通常は何も指定しなくて良いが、-j2など並列オプションを使えばビルド時間を短縮できる。

PHP_BUILD_INSTALL_EXTENSION

PHP_BUILD_INSTALL_EXTENSION="apcu=@" など

追加でインストールするextensionを指定する。スペース区切りで複数指定できる。何でもインストールできるわけではなく、share/php-build/extension/definitionに記載してあるものだけが有効。

PHP_BUILD_CONFIGURE_OPTS

PHP_BUILD_CONFIGURE_OPTS="--enable-re2c-cgoto --enable-phpdbg"

./configureスクリプトに渡すオプションを追加することができる。何も指定しなければphp-buildの標準仕様に従ってオプションが決定される。

PHP_BUILD_ZTS_ENABLE

PHP_BUILD_ZTS_ENABLE=on

ZTSを有効にしてビルドする。