The Beatles, A Hard Day's Nightのイントロをフーリエ解析するシリーズ
今回の説は、ベースがハーモニクスを使っている説です。
前回で、アルバム版、A Hard Day's Nightのイントロ左チャンネルをフーリエ変換しました。
ここで、ベースが出しているD3付近の音と、D2付近の音について考える。普通にD3の音を弾いたのであれば、それよりも低いD2の音は出ないはず。だが、D3の音の1/8程度の音量でD2の音が出ている。この理由は、ポールがハーモニクス奏法を使っているのではないかと考えました。もしかしたら、ハーモニクスの指の触り具合で周波数が2%程度変化する可能性もあるかと思いました。
Youtubeにあるベースをハーモニクス奏法で弾いた音をWAVファイルとして取り組み、フーリエ変換してみます。
これは、E2の弦をハーモニクスで弾いた音をフーリエ変換したグラフです。E2音のよりも高い音量でE3が出ています。音量は1/4。ハーモニクスさせる指の触り具合で、この比率は変化します。3倍音から、7倍音まで観測されています。A Hard Day's Nightイントロに近い形状となります。ただ、ハーモニクスさせても、周波数のズレは生じていません。