前回の続きで特定小電力です。
「特小は便利」な理由として「場所の規定がない」こところまで説明しました。今回は時間について説明します。
時間と書かれていても何のことわからないと思います。電波法では以下の規定があります。
➀送信する前にキャリアセンスする時間
➁送信する電波が連続的に発射できる時間
➂送信後に送信を休止しなければならない時間
➃1時間あたりに送信できる時間の総和
ちょっとわかりづらいですね。簡単に言えば、他の無線との干渉を避けつつ、かつ、共存させるためのマナーです。
例えば、コンサートで演者が喋っている声や歌は誰もが聞きたいと思っていますが、夜中に道路工事されて騒音で眠れないようなことがあったら、誰しも怒りますね。その場合、工事は日中に行い、皆の安眠を妨害しないようにします。無線も同じで、誰か一人だけが使えるのでなく、ある条件でマナー化して共存します。
➀のキャリアセンスとは、喋っている人がいないかを確認するためのものです。この時、あるレベル以上の場合は送信を行いません。レストランの隣のテーブルとは離れているので、自分が喋っても問題ありませんが、同じグループ内で同時に喋ったら会話になりません。そのため、事前に喋っている人を確認する作業のことを指します。
②は、独演会ならいざ知らず、独りよがりを避けるため、喋っていい時間を規定します。
➂は、一旦喋り終わってから、次の喋りまでの休憩時間です。
④は、グループごとの発表で、他のグループが発表している間は休憩している状態です。
こんな風に例えるとわかりやすいですね。
具体的な例として、920MHz帯のアクティブタグでは以下のようになっています。
A)キャリアセンス時間 128us以上の場合
送信する電波が連続的に発射できる時間 最大400ms
送信後に送信を休止しなければならない時間 送信時間の10倍
1時間あたりに送信できる時間の総和 360秒
B)キャリアセンス時間 5ms以上の場合
送信する電波が連続的に発射できる時間 最大4s
送信後に送信を休止しなければならない時間 50ms
1時間あたりに送信できる時間の総和 規定なし
Aは1/10デューティと呼ばれ、一回送信したら10倍休むものです。
Bはその規定がない代りにキャリアセンス時間が長くなっています。
Bの方が使いやすそう、と思いますが、そこは色々とあります。これ以外にの、「キャリアセンス不要」の条件もありますが、条件はこれらより、厳しくなります。
なお、免許局は免許があるため、特小より制限が少ないか、全くないものもあります。
話が長くなったので、時間についてはパート2でもう少し話します。