電波って難しですね。ただ、皆さん無線なしでは生活困難です。Wi-FiやBluetoothは結構理解している人がいますが、使うことは出来ても作れる人は一握りです。特に法律についてはわかっていなく、ある政府系の機関に関わる方の報告書を拝見した時、明らかに違法と思われる使い方でした。これではまずいと思い、電波法について投稿します。範囲が広すぎるので不定期にアップします。1回目は、電波法の区分として「微弱無線」です。
電波法に3つに分けられます。
➀微弱無線
➁特定小電力無線(特小)
➂免許無線
微弱は読んで字のごとくパワーが低い無線機です。ここは専門的になりますが3mの距離での電界強度で周波数により変わります。ただ、デバイスの入手性や他の無線機との混信回避が必要で、一番パワーが出せてリーズナブルな315MHzが使われています。パワーは500uV/mが最大値です。500uV/mと言われてもわかりずらいですよね?ここで出てくるのが特性インピーダンスです。この辺りの説明だけで1回終わるので、そこは無視して、50Ωでは0.2nW位になります。この辺については多くの説明がありますので、そちらを参照してくださ。
では、実際の通信距離はいくらか!、で、これも単純ではありません。厄介なのが受信機に性能とアンテナに依存します。アンテナについての説明だけで10回はできますが、そこは無視します。一般的な使い方としては1~2m、がんばっても10mが限界です。恐らく、まじめに作ればもっと飛ぶことも不可能ではありませんが、現実的な使い方として3m以下です。
説明が長くなりましたが、「微弱」は電波法の取得がいらない無線装置です。3m以下で使えるシステムとしてはクレーンなどのリモコンがあります。私が小さいときのある雑誌の付録で、音声を飛ばすものがありました。ただ、ほとんど飛びませんが、付録としては十分です。データも送れますが、兎に角、安定性が悪く、「安かろう」の製品です。個人的には微弱は推奨しません。ある案件でユーザが微弱が届かないため対策の依頼を受けました。対策で多少の改良はできたのですが、どうしてもだめな条件が解消されず、次回開発は特小を提案し、2つ返事で了解いただきました。
微弱は電波法の規制がないため、作って直ぐ電波を出しても構いません。ところが、微弱の多くがパワーが出すぎていて、違法状態です。恐らく、10m以上飛ぶという製品は違法の可能性が高いです。そのため、一般財団法人テレコムエンジニアリングセンター(通称TELEC)では、微弱の認定試験も行っています。試験のパスしたものは性能証明ラベルを貼ることができます。このラベルがあれば安心ですが、元々認証不要な規格なので、どれだけの製品が試験を受けているか、疑問が残ります。
微弱の規格については総務省のHPから参照できますので、URLを貼り付けます。
https://www.tele.soumu.go.jp/j/ref/material/rule/
話が長くなるので、今回はここまで。
詳しく聞きたい方は質問してください。
次回は特小です。