はじめに
Snowflake歴 約1年のエンジニアによるSnowPro Core Certification(※) の受験記です。個人の感想や気づきがメインです!
試験対策についてはより詳しい記事が世の中にたくさんあると思うので、そちらもご覧ください!
※SnowPro Core Certification:Snowflakeの認定資格の中で入門編といわれる認定資格
試験形式
最新の情報はこちらから
問題数: 100
問題の種類: 複数選択(私が受けたときは2つ選択でした)、多肢選択
制限時間: 115分
言語: 日本語
登録料: 175米ドル
合格点: 750点以上
勉強法
試験前の私の状態:Snowflakeを約1年業務(開発)で使用
なんとなく機能は理解したつもりで、機能についての講座というよりも模試をどんどん解きたいタイプでした。その上で実践した勉強法を紹介します。
※初めて触るのであれば公式が提供しているハンズオンやUdemyの講義形式のコンテンツがよさそう
実践したこと
① Udemyの問題集を解く
色んな体験記を見ておすすめされていたこちらの問題集をひたすら繰り返しました。
問題文は英語なので適宜翻訳しながら解くのが良いと思います。内容的には、実際の試験で"これやったな~"みたいなものが結構あったので良い練習になったなと思います!
② ガイドラインにあてはまる公式サイトのページを読む
模試だけだと不安 + 飽きるので読み物もしました。
ガイドラインと該当するページをリンクさせてまとめてくれている神サイト(感謝!)を見つけたので、気分転換に読んでいました。
所感
難しい、、、
1年触っていたのでイメージできることが多い反面、過信していました。正直難しかったです。全部回答した後、"落ちた、、、"と感じており復習の準備を始めていました。
業務で触ったことのない部分が練習問題でも出ていたのですが、公式サイトの説明の読み込みが足りなかったなと感じました。
業務で関わっていないところ、関わっていても過信してあまり理解できていなかった部分です↓ 何かの参考になれば
復習用
- 履歴系
何を見るか、どんな場面で役立つか、データの保持期間や用途 - クラスタリング
- マイクロパーティション
パーティショニング
パーティションキー - クエリプロファイル
何を見るか、どんな場面で役立つか - ロード/アンロード
JSON形式
VARIANT列 - セキュアビューの利用用途
- ストリーム
新しい発見!
前述した理解できていなかった部分に関して、テスト後に復習をしていたところめちゃくちゃ勉強になりました。
特に、マイクロパーティションです。
これはファイルの単位のことで、読んで字のごとくデータがとても細かく分割されてる状態なのですが、その分割する作業(=パーティショニング※後述)を自動且つ最適化する機能がSnowflakeにはあります。
自動なので、Snowflakeを触っていてそれを実感することは全くないです。
でも、テストに出るんです、、、!(そりゃあそうですよね)
ユーザーが意識しない裏側もテストに出るのは製品の認定試験と考えれば当たり前ですよね。反省。。。
そもそも
パーティショニングとは
- データを複数ファイルに分割して持つこと
- 分割して持つことで並列して取れるので大量のデータを高速で処理できる
パーティションキーとは
- パーティショニングに使われるカラム
- 何単位(カラム)でファイルを分けるかを決めるもの
- 何を設定するかがデータベースの処理性能やコストを左右する
- ★何を設定するのがベストか自分で検証して設定する
- ★データが増えたり使い方が変化(抽出条件や結合条件の変更)する度にパーティションキーも場合によっては変える必要がある
(→★の作業はデータエンジニアの仕事で最も手間と時間がかかる業務の一つだそうです)
「データウェアハウスといえばパーティショニング」というほど当たり前の技術要素だそうで、私は最初に触ったデータウェアハウス製品がこれを自動化するSnowflakeだったため、この存在を意識することなく生きて来られました。
Snowflakeはそれを細かく分割するのを、自動で + 最適に行ってくれるところ(★の作業を代行してくれる)が、ユーザーにとっては嬉しいポイントなんですね!
マイクロパーティション参考: https://docs.snowflake.com/ja/user-guide/tables-clustering-micropartitions
これらを知らずにデータウェアハウスを触っていたことに、まだまだ知らないことだらけだと思ったと同時に、製品のすごさを知りました。
おわりに
最近色々なものが自動で処理されたり、クラウドにおいて「マネージドです」というものが多く便利になってきましたが、その仕組みやその機能ができた経緯を知らないことって結構あるのではないかなと思います。
この試験を通してそれを痛感しました!
結果として、テストに合格できたことも嬉しいのですが、こういう気づきを得たことにとても意味があったなと思います。
正直知らなくても困らないですが、知っている今では世界がものすごく広がったなと感じたので、この気持ちを忘れないためにも記事にしました。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!