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孫正義さんの講演の感想(OpenAI o1モデルについて)

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孫正義さんの講演の感想

はじめに

こんにちは。私はIT業界への就職を目指している大学二年生です。この記事では、先日ユーチューブにアップされた孫正義さんのSoftBank World 2024 孫 正義 特別講演 超知性が10年以内に実現するを拝見した感想を書きたいと思います。

OpenAI o1モデル

講演の内容は、孫正義さんが今後10年以内に起こると予想する「超知性」についてでした。超知性とは何かと端的にいうと、進化したAIが人間一人一人のメンターとなり人間の幸せを達成するという目標に向けて最適な方法を提案、実現するというものでした。数か月前にChatGPTの新モデルである”o1”が登場しました。o1の最も画期的な特徴は”考える”というところにあります。

考えるとは

旧モデルと新モデルの大きな違いは”考える”ということだと、孫正義さんはおっしゃっていました。そこには”知能”と”知性”という違いがあります。旧モデルは、インターネット上の情報を集めて適切な回答を出すという”知能”としての役割を果たしていました。一方で、新モデルは集めた情報から三段論法を使って、最適解を出す”知性”を実現しました。正確には三段論法以上の段階を踏んで答えを出すということをおっしゃっていました。

では、人間が考えるときはどのような段階があるのだろうかと私は考えました。結論として、人間はほとんどの事柄を三段論法を使って理解していると考えました。例えば、「ソクラテスは人間である」「人間は必ず死ぬ」という仮定があると、「ソクラテスは必ず死ぬ」ということが理解できるということです。ほかのことでも同じです。人間は何かを推理したり理解したりするとき、三段論法を用いています。つまり、生成AIはすでに人間と同じような方法で思考できるようになっているということです。しかも、人間より多くの情報を同時に得て考慮することができるので、人間より賢いし、人間が考えるより最適な結論を出すことができると考えられます。コーディングの正答率は旧モデルの5倍以上ということで、エンジニアの良いパートナーとなること間違いなしですね。

超知性について

超知性の概要

超知性が実現すると何が起こるかというと、私たちの生活が一変します。私たちの脳内をAIが完全にコピーしており、様々な感情や記憶に基づいて私たちの生活がよりよくなるように導いてくれます。その媒体をエージェントといい、エージェント同士のやり取りによって身の回りのすべてのことを把握し、適切に管理します。例えば、ほかの人とのメッセージのやり取りはエージェント同士で行われ、アポイントメントは私たちが寝ている間に済んでしまいます。また、寒い日は家に着く前に家電のエージェントと私たちのエージェントがやり取りをしてお風呂を沸かしてくれるかもしれません。孫正義さんは、さらにAIが進化すると自己を持つようになると予想しています。IoTの先にAIoTがあるということです。

超知性は人間の幸せを実現できるのか

超知性は教科学習によって、学習し成長するということでしたが、その報酬は人間の幸せであると孫正義さんはおっしゃっていました。つまり、人間の幸せが点数として与えられ、より高い点数を得ることを目的にAIが学習するということです。私は、幸せは相対的なものであり、絶対的な基準を作ることはできないと考えています。しかし、これはAIが人間の幸せを達成できないと言っているわけではありません。もし、AIが人間のその性質を理解すれば最適解を導けるという可能性も考えられます。結論として、私はAIが人間を幸せにすることに期待しています。

まとめ

今回の孫正義さんの講演から、AIの進化が私たちの生活にどれほど大きな影響を与える可能性があるのかを強く感じました。特に、新モデル「o1」の登場によるAIの"考える力"の進化は、私たちの理解力を超え、より人間的な知性を備えた未来をより現実的にしたと考えます。また、超知性が生活のさまざまな側面を改善し、幸せの実現を目指すという考え方には大きな期待が寄せられる一方で、その実現には倫理的・哲学的な課題が残っていることも明らかです。この点についてはまた別の記事に書きたいと思います。

この講演を通じて、AIが単なる道具の域を超え、人間社会において真のパートナーとしての役割を果たす未来像を深く考えさせられました。今後、自分自身もIT業界を目指す者として、この進化をどう活用し、どのような貢献ができるのか考え続けたいと思います。

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