新しくなったZabbixクライアントのZabbix Agent2をLinuxサーバ(CentOS 7.9)にインストールして監視してみます。
前提として、サーバはインターネットに接続可能、firewalldとselinuxは停止していることとなります。
Zabbix公式のインストール手順を一部利用しています。
Zabbix Serverのインストールは以下の記事から。
#1.Zabbix Agent2のインストール
Zabbix公式のServerインストール手順に従い、repositoryを追加してZabbix Agent2をインストールします。
まずはrepositoryをインストールし、そのままZabbix Agent2をインストールします。
# rpm -Uvh https://repo.zabbix.com/zabbix/5.0/rhel/7/x86_64/zabbix-release-5.0-1.el7.noarch.rpm
# yum clean all
# yum install zabbix-agent2.x86_64
《中略》
=====================================================================================
Package アーキテクチャー バージョン リポジトリー 容量
=====================================================================================
インストール中:
zabbix-agent2 x86_64 5.0.14-1.el7 zabbix 5.6 M
《中略》
インストールが完了しました。
#2.Zabbix Agent2のconfig設定
config設定を行います。以下にconfigファイルがありますので、以下のみを設定変更します。
コンフィグファイル:
/etc/zabbix/zabbix_agent2.conf
設定変更箇所:
項目 | after | before | 内容 |
---|---|---|---|
Server | [サーバの監視IPアドレス] | 127.0.0.1 | ZabbixAgent用IPアドレス |
ServerActive | [サーバの監視IPアドレス] | 127.0.0.1 | ZabbixAgent(アクティブ)用IPアドレス |
Hostname | [ホスト名] | Zabbix server | 自ホスト名 |
※ホスト名については、Agent1ではZabbix Server側で指定するホスト名と一致している必要があったので、今回も後でZabbix Server側で設定するホスト名と同じようにしています。
# vi /etc/zabbix/zabbix_agent2.conf
------
Server=127.0.0.1
ServerActive=127.0.0.1
Hostname=Zabbix server
↓
#Server=127.0.0.1
Server=192.168.142.43
#ServerActive=127.0.0.1
ServerActive=192.168.142.43
#Hostname=Zabbix server
Hostname=cent79-02
------
#3.Zabbix Agent2のプロセス起動、自動起動
プロセス起動ならびにサーバ起動時のプロセス自動起動設定を行います。
# systemctl start zabbix-agent2
# systemctl is-enabled zabbix-agent2
※うまくいかない場合、以下がZabbix Agent2のデフォルトのログになりますので、こちらを確認してください。
/var/log/zabbix/zabbix_agent2.log
#4.Zabbix Server側からホストの登録
以後、Zabbix ServerのWeb GUIからホストの追加を行います。
Zabbix Serverの左ペイン、[設定] - [ホスト]にて、ホスト画面を表示します。
また、ホスト画面右上の[ホストの作成]からホストの作成を行います。
項目 | after | 内容 |
---|---|---|
ホスト名 | [ホスト名] | 監視対象ホストのホスト名 |
グループ | [Zabbixのホストグループ名] | ZabbixServer側のホストグループ |
インターフェース/エージェント | [監視対象IPアドレス] | 監視対象IPアドレス |
※ホスト名、インターフェースはZabbix Agent2で設定した内容と同じものを設定します。
※グループについては何でもよいですが、デフォルトで[Linux servers]などがあるので適当に設定しています。
ホストが追加されました。 エージェントの状態で[ZBX]が緑に灯れば、ServerとAgent2が連携できるようになっているので、こちらの表示を確認します。本来は上記Templateのリンクは不要ですが、こちらを設定しないとなかなかZabbix ServerがZabbix Agent2を認識してくれなかったので、念のため設定しています。
#4.監視アイテム、トリガーの設定
後は適当にアイテム・トリガーを設定し、監視を開始します。
例として、CPU使用率を監視します。
#参考