AWS/EC2に向けてSSHを利用したshellscriptでpingっぽく疎通確認する

AWSのEC2はデフォルトだとpingによる疎通確認が出来ません。

AWS Security Groupのデフォルト設定ではSSH(TCP22)しか空いていないためです。
そこで、SSHを利用したshellscriptでpingっぽい確認を使用と思います。

■やりたいこと

■スクリプト

ssh-ping

#!/bin/bash

COUNT=1

while true
do
  echo "Try:" $COUNT
  date

  timeout 1 ssh 11.22.33.44

  date
  echo #

  COUNT=`expr $COUNT + 1`
done

※無限ループするため、終了したい場合はctrl+cで停止ください。
※10行目のIPアドレスについては適宜書き換えてください。

◇解説

EC2にSSHログインするためにはプライベートキー(.pem証明書)が必要となります。
ですが、その証明書を指定しない場合は以下のエラーとなるため、こちらを通信応答として利用します。
よって10行目のsshコマンドにおいて、敢えて証明書オプション等を付けずに実行します。

sshエラー

Permission denied (publickey,gssapi-keyex,gssapi-with-mic).

また、EC2へ通信できない場合は20秒後に以下のエラーとなります。さすがに20秒はちょっと待てないので、10行目のsshコマンドを1秒でtimeoutしています。

無応答エラー

ssh: connect to host 11.22.33.44 port 22: Connection refused

■結果

正常時はPermission deniedの応答が表示されます。

result(正常時)

Try: 1
2022年 10月 13日 木曜日 18:27:09 JST
Permission denied (publickey,gssapi-keyex,gssapi-with-mic).
2022年 10月 13日 木曜日 18:27:09 JST

Try: 2
2022年 10月 13日 木曜日 18:27:09 JST
Permission denied (publickey,gssapi-keyex,gssapi-with-mic).
2022年 10月 13日 木曜日 18:27:09 JST

Try: 3
2022年 10月 13日 木曜日 18:27:09 JST
Permission denied (publickey,gssapi-keyex,gssapi-with-mic).
2022年 10月 13日 木曜日 18:27:09 JST

異常時はPermission deniedが応答されないことで見分けます。

result(通信断を検知)

Try: 80
2022年 10月 13日 木曜日 18:30:54 JST
Permission denied (publickey,gssapi-keyex,gssapi-with-mic).
2022年 10月 13日 木曜日 18:30:55 JST

Try: 81
2022年 10月 13日 木曜日 18:30:55 JST
2022年 10月 13日 木曜日 18:30:56 JST

Try: 82
2022年 10月 13日 木曜日 18:30:56 JST
2022年 10月 13日 木曜日 18:30:57 JST

Try: 83
2022年 10月 13日 木曜日 18:30:57 JST
2022年 10月 13日 木曜日 18:30:58 JST


（中略）


Try: 98
2022年 10月 13日 木曜日 18:31:12 JST
2022年 10月 13日 木曜日 18:31:13 JST

Try: 99
2022年 10月 13日 木曜日 18:31:13 JST
Permission denied (publickey,gssapi-keyex,gssapi-with-mic).
2022年 10月 13日 木曜日 18:31:13 JST

※Try81～98あたりでAWS Security Groupで通信制限を行いました

＃もうちょっと出力結果とか色々きれいにできそうですが、シンプルが一番ということで何もしていません。気になる方はお好きにカスタムしてみてください。

■参考

SSH を使用した Linux インスタンスへの接続
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/AccessingInstancesLinux.html