vmware ESXi 7.0にて、インストール時にHDDを100GBほど割り当てたにもかかわらずローカルデータストアが存在しません。
原因
ESXi7.0では、インストールメディアサイズが142GB未満の場合、ローカルデータストアが作成されません。
よって、100GB程度ではローカルデータストアが作成されないことになります。
対策
以下の3つの対策が取れるかと思います。
対策① インストールディスクに142GB以上の容量を割り当てる
対策② インストール起動オプションを入力しシステム容量を制限する
対策③ インストールディスクとデータディスク用のディスクを分ける
対策① インストールディスクに142GB以上の容量を割り当てる
インストールディスクについて142GB以上の容量を割り当てることでローカルデータストアが作成されるようにします。
#確認割愛
対策② インストール起動オプションを入力しシステム容量を制限する
ESXiインストール時に以下の起動オプションを入力することで、OS領域の容量を制限します。
systemMediaSize=min
なお、オプションはそれぞれ以下の制限となります。
min(33 GB、1 台のディスクまたは組み込みのサーバ用)
small(69 GB、512 GB 以上の RAM を搭載したサーバ用)
default (138 GB)
max(使用可能なすべての容量を使用、マルチテラバイトのサーバ用)
起動オプションはESXiインストール時にSHIFT + O
を押下することで入力可能になります。
下部にプロンプトが表示されるので、systemMediaSize=min
を追記してEnterで設定を進めます。
あとは通常通りインストールを進めます。
インストール後、インストールディスクは100GBが認識され、VMFSとして68GBが使用可能となっています。
ローカルデータストアがキャパシティ67.75GBとなっており、使用可能になっていることが確認できました。
対策③ インストールディスクとデータディスク用のディスクを分ける
インストール時にあらかじめインストールディスクとデータディスクを分けておくことでも対応が可能です。
本環境はVMware Workstationを使用してるため、あらかじめ以下のように容量割当てを行います。
ディスク | 容量 | パス |
---|---|---|
インストールディスク | 40GB | IDE 0:1 |
データディスク | 60GB | IDE 1:1 |
インストール時にインストールディスクを選択してインストールします。
事前にデータストアは作成されませんが、データディスクをデータストアとして選択することでローカルデータストアを準備することができます。
参考