0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

ノーコードで試すAzure OpenAI ServiceによるRAG構築(On Your Data)とチャット&レスポンス

Last updated at Posted at 2025-05-03

Azure OpenAI Serviceを利用したRAG構成と、AI Foundryによるチャット&レスポンスをノーコードで構築します。

構成

以下の3サービスを利用します。

サービス 用途
Azure OpenAI Service OpenAIの生成AIモデルを利用するためのサービス
Azure AI Search RAG用の検索インデックスを作成するためのサービス
Storage Account(Blob) RAG用の検索データを配置するためのサービス

image.png

リージョンはAzure AI系サービスが最も充実している米国東部2リージョンを利用します。

RAGテスト内容

以下の内容を事前に準備し、Blobに配置してRAG用データとして利用します。

・テキストファイル(任天堂のゲームハードウェアに関するいくつかのwikipediaページ)
・pdfファイル(IPAの各試験情報シラバス)

流れ

1.リソースグループとAOAIサービスの作成
2.ストレージアカウントとデータ配置
3.AOAIモデル選択とチャット応答確認
4.Azure AI Searchとインデックスの作成
5.RAG(On Your Data)の実行
6.追加のインデックス作成
7.リソースの削除

1.リソースグループとAOAIサービスの作成

以下の範囲を作成します。
image.png


AzureポータルからAzure Open AI Serviceを選択し、作成を押下します。
image.png


以下を入力して次へを押下します。
・リソースグループ:(新規作成するリソースグループ名)
・リージョン:East US 2
・名前:(Azure OpenAI Serviceの新規リソース名)
image.png

今回はこちらの画面で新規リソースグループも一括で作成します。


ネットワーク設定は変更せず、次へを押下します。
image.png


タグ設定は任意入力とし、次へを押下します。
(今回はデフォルトのまま)
image.png


作成を押下します。
image.png


作成したリソースが存在していることが確認します。
image.png

2.ストレージアカウントとデータ配置

以下の範囲を作成します。
image.png


2.1 ストレージアカウントの作成

Azureポータルからストレージアカウントを選択し、作成を押下します。
image.png


以下を入力して次へを押下します。
・リソースグループ:(新規作成したリソースグループ名)
・ストレージアカウント名:(新規作成するリソース名)
・リージョン:East US 2
image.png


詳細設定は任意入力とし、次へを押下します。
(今回はデフォルトのまま)
image.png


ネットワーク設定は変更せず、次へを押下します。
image.png


データ保護設定は変更せず、次へを押下します。
image.png


暗号化設定は変更せず、次へを押下します。
image.png


タグ設定は任意入力とし、次へを押下します。
(今回はデフォルトのまま)
image.png


作成を押下します。
image.png


作成したリソースが存在していることが確認します。
image.png

2.2 BLOBの作成とデータの配置

作成したストレージアカウントを選択し、ストレージブラウザーを選択します。
image.png


BLOBコンテナーを選択し、コンテナーの追加を押下、新しいコンテナー名を名前に入力して作成を押下します。
image.png


作成したBLOBが存在することを確認します。
image.png


作成したBLOBを選択し、アップロードを押下してRAG用ファイル群をアップロードします。
image.png

3.AOAIモデル選択とチャット応答確認

以下の範囲を作成します。
image.png


AzureポータルからAzure Open AI Serviceを選択し、作成したリソースを押下します。
image.png


Go to Azure AI Foundry portalを押下します。
image.png


Azure AI Foundryポータル画面にて、チャットプレイグラウンド内のデプロイの作成を押下します。
image.png


今回はgpt-4oを選択し、確認を押下します。
image.png


デプロイ画面にて、デプロイを押下します。
image.png


デプロイしたモデル名が登録されていることを確認します。
image.png


テキストチャットとしてユーザークエリを入力し、応答があることを確認します。
image.png

4.Azure AI Searchとインデックスの作成

以下の範囲を作成します。

image.png


チャットプレイグラウンド内のデータソースの追加を押下します。
image.png


以下を入力して新しいAzure AI Searchリソースを作成するを押下します。
・データソースの選択:Azure Blob Storage
・サブスクリプション:(Blobの所属するサブスクリプション)
・Azure Blob ストレージリソースの選択:(作成した新規ストレージアカウント)
・ストレージコンテナーを選択してください:(作成した新規BLOB)
・インデクサーのスケジュール:Once
image.png


Azure AI Searchのリソース作成画面にジャンプしますので、以下を入力して次へを押下します。
・リソースグループ:(新規作成したリソースグループ名)
・サービス名:(新規作成するリソース名)
・場所:East US 2
・価格レベル:基本
image.png

価格レベルについて、Freeを選択すると以降の処理で先に進めないため、Basic/基本以上のプランを選択してください。

image.png


スケーリング設定画面では以下を入力して次へを押下します。
・レプリカ:1
・パーティション:1

image.png

レプリカおよびパーティション数を増加すると料金も増加します。


ネットワーク設定は変更せず、次へを押下します。
image.png


タグ設定は任意入力とし、次へを押下します。
(今回はデフォルトのまま)
image.png


作成を押下します。
image.png


デプロイが完了したら再びAzure AI Foundryポータルに戻り、以下を設定して次へを押下します。
・Azure AI 検索リソースを選択:(新規作成したリソース名)
・インデックスを名を入力してください:(新規作成するインデックス名)
image.png


データ管理画面はデフォルトのまま次へを押下します。
image.png


データ接続画面はAPIキーに認証の種類を変更し、次へを押下します。
image.png

システム割り当てマネージドIDを使用する場合、Azure OpenAI Service/AI Search Service側で事前設定を実施しておかない場合はエラーとなります。
image.png


保存して閉じるを押下します。
image.png


インデックス処理が進行します。
image.png


インデックス処理が完了しました。
image.png

5.RAG(On Your Data)の実行

いくつか質問をしてみます。

Q.ニンテンドースイッチの発売日を教えてください

A.ニンテンドースイッチの発売日は、2017年3月3日です。

image.png



Q.最も古いハードウェア製品をあげてください

A.提供された情報によると、最も古いハードウェア製品は「ファミリーコンピュータ(ファミコン)」です。この製品は、家庭用ゲーム機業界内で後発商品として登場し、1983年に日本で発売されました。

image.png



Q.スーパーファミコンで最も売れたソフトをあげてください

A.提供されたドキュメントにはスーパーファミコンで最も売れたソフトに関する情報は含まれていません。そのため、この質問に基づく回答はできません。追加情報が必要な場合は、別の質問をしてください!

image.png

6.追加のインデックス作成

別のデータソースでRAGを実行したい場合、既存のAzure AI Search Serviceを利用可能になります。
BLOBとインデックスは別のものを指定します。
image.png


データの追加・インデックスの作成完了後、既存Azure AI Search Serviceのなかに追加のIndexが作成されます。
image.png


いくつか質問をしてみます。


Q.もっとも難易度の高い試験をあげてください

A.最も難易度の高い試験として、「高度試験」が挙げられています 。

Q.高度試験をすべてあげてください

A.以下が高度試験の一覧です。
ITストラテジスト試験
システムアーキテクト試験
プロジェクトマネージャ試験
ネットワークスペシャリスト試験
データベーススペシャリスト試験
エンベデッドシステムスペシャリスト試験
ITサービスマネージャ試験
システム監査技術者試験
情報処理安全確保支援士試験

image.png



Q.秋季試験の対象となる試験区分を全てあげてください

A.秋季試験の対象となる試験区分は以下の通りです:
応用情報技術者試験
プロジェクトマネージャ試験
データベーススペシャリスト試験
これらは秋季に実施される試験区分として記載されています。

上記は虚偽回答(ハルシネーション)です。

image.png

7.リソースの削除

不要になったリソースを削除します。
特に、Azure AI Search Serviceについては比較的高額な時間課金サービスになるので不要となり次第、削除を推奨します。

参考

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?