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@Higemal

vmware ESXi RDM(Raw Device Mapping)について仮想環境のみで構成する(FC-SAN不使用)

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ESXi環境で完結したRDM(Raw Device Mapping)構成を作成し検証します。

ESXi上のVMでiSCSIターゲットを作成し、それをESXi上でRDM(Raw Device Mapping)することで、別のVMからRDMディスクとして利用する構成を作成します。

image.png

■環境

ESXiサーバ

6.7.0 Update 3 (Build 14320388)

iSCSIサーバ(iSCSIターゲット)およびiSCSIクライアント(iSCSIイニシエータ)

OS 名:                 Microsoft Windows Server 2016 Standard Evaluation
OS バージョン:          10.0.14393 N/A ビルド 14393

■詳細構成

iSCSIターゲット側VM(192.168.142.71)

VM作成時に40GBと15GBのディスクを作成しておきます。
15GB側のディスクのうち、10GB分をiSCSI仮想ディスクとして利用します。
iSCSI仮想ディスクについては、ESXiサーバのIPアドレスからの接続を許可します。

ESXi(192.168.142.10)

iSCSI仮想ディスクを接続します。

ディスクマウント側VM(192.168.142.72)

VM側でRDMディスクと、専用iSCSIコントローラを追加します。
WindowsOS側からRDMディスクをZボリュームとして追加します。

image.png

■流れ

1.iSCSIターゲット設定

  • 1-1.iSCSIターゲットサーバのインストール
  • 1-2.iSCSI仮想ディスクの作成

2.ESXi iSCSI設定

  • 2-1.iscsi接続

3.ESXi VM仮想ディスク設定

  • 3-1.稼働ディスク設定

4.ディスクドライブ設定

  • 4-1.ボリュームの作成

作業1.iSCSIターゲット設定

手順1-1.iSCSIターゲットサーバのインストール

サーバマネージャから役割と機能の追加を押下します。
image.png

次へを押下します。
image.png

次へを押下します。
image.png

次へを押下します。
image.png

iSCSIターゲットサーバーを選択します。
image.png

機能の追加を選択します。
image.png

次へを選択します。
image.png

次へを選択します。
image.png

必要に応じて対象サーバーを自動的に再起動するを選択します。
image.png

はいを選択します。
image.png

インストールを選択します。
image.png

インストールが完了しました。
なお、再起動は発生しませんでした。
image.png

手順1-2.iSCSI仮想ディスクの作成

iSCSIディスクの配置先、容量、名称および接続に関する設定・制約を入力します。

サーバーマネージャのファイルサービスと記憶域サービスを選択します。
image.png

左ペインのiSCSIを選択し、右部のタスクから新しいiSCSI仮想ディスク...を選択します。
image.png

ボリュームで選択からボリュームX:を選択し、次へを選択します。
image.png

仮想ディスク名を指定し、次へを選択します。
image.png

サイズおよび拡張方式を指定し、次へを選択します。
今回はディスク総量15GBに対し割り当て10GB、また容量可変としています。
image.png

新しいiSCSIターゲットを選択し、次へを選択します。
image.png

ターゲット名を入力し、次へを選択します。
image.png

追加を選択します。
image.png

イニシエータ識別方法を入力します。
今回はIPアドレスを選択し、イニシエータのIPアドレスを入力してOKを選択します。
image.png

次へを選択します。
image.png

次へを選択します。
今回は検証のため、認証系は設定しません。
image.png

作成を選択します。
image.png

iSCSI仮想ディスクが正常に作成されました。
閉じるを選択します。
image.png

iSCSI仮想ディスクが表示されるようになりました。
image.png

作業2.ESXi iSCSI設定

ESXiのweb clientを利用してiSCSI接続を行います。

手順2-1.iscsi接続

ストレージ > アダプタ > ソフトウェアiSCSIを押下します。
image.png

iSCSIが有効ですを有効にします。
また、ネットワークポートのバインドのポートバインドの追加を押下します。
image.png

iSCSI接続を行うVMKernelポートをクリックし、選択を押下します。
image.png

動的ターゲットの動的ターゲットの追加を押下します。
iSCSIターゲットのIPアドレスを入力し、設定の保存を押下します。
image.png

iSCSIコントローラが追加されました。
image.png

デバイスも追加されました。
image.png

作業3.ESXi VM仮想ディスク設定

RDMディスクをVMに追加します。

手順3-1.仮想ディスク設定

仮想マシンの編集画面を起動し、その他のデバイスの追加 > SCSIコントローラを追加します。
image.png

追加した新規SCSIコントローラについて、SCSIバスの共有を物理に設定します。
image.png

ハードディスクの追加 > 新規Rawディスクを追加します。
image.png

結びつけるLUNをクリックし、選択を押下します。
image.png

コントローラの場所について、先ほど追加したSCSIコントローラを選択します。
image.png

仮想マシン設定を保存し、VMを起動します。

作業4.ディスクドライブ設定

通常のディスク追加と同様にボリュームの追加を行います。

手順4-1.ボリュームの作成

ディスクの管理から、追加ディスクが存在していることを確認します。
image.png

当該のディスクについてオンラインにします。
image.png

ディスクの初期化を選択します。
image.png

OKを選択します。
image.png

新しいシンプルボリュームを選択します。
image.png

次へを選択します。
image.png

容量を指定し、次へを選択します。
image.png

ドライブレターを選択し、次へを選択します。
今回はドライブレターにZを選択します。
image.png

次へを選択します。
image.png

完了を選択します。
image.png

ドライブが作成されました。
image.png

エクスプローラからもアクセス可能になりました。
image.png

ファイルも配置可能になっています。
image.png

RDM利用後のiSCSI仮想マシンファイルですが、容量可変が有効になっていて全容量は利用されておりません。
image.png

参考

【Windows Server 2019】iSCSIの設定と動作確認


iSCSI : ターゲットを構成する


iSCSI : イニシエーターの設定

vSphereの共有ディスク設定方法(RDM編)


ソフトウェアiSCSIの設定


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