LoginSignup
2
2

More than 5 years have passed since last update.

【学習メモ】PCに複数のバージョンのvSphere Clientをインストールする

Posted at

はじめに

ESXiの4.1から6.0まで、vSphere Clientでアクセスできる環境を作ろうと思いました。
VMware Workstationは異なるバージョンが入らないので、vSphere Clientも同じような縛りがあり、インストールの手順に秘伝のレシピが必要だと思っていました。
また、インストールするバージョンごとにフォルダを切り分けて、ファイルの存在を確認することで、各バージョンが本当にインストールされているのか確認しようとしました。

結論

異なるバージョンは、初回にvSphere Clientをインストールしたディレクトリに対しインストールされます。後から追加するバージョンのインストール先は変更はできません。
秘伝のレシピは不要で、必要なバージョンの最新版をインストールするだけで問題ありませんでした。
6.0、5.5、5.1、5.0、4.1の順にインストールして問題ありませんでした。

最終的にインストールしたバージョン
上から順に
vSphere Client 6.0 Update 3  / VMware-viclient-all-6.0.0-5112508.exe
vSphere Client 5.5 Update 2  / VMware-viclient-all-5.5.0-1993072.exe
vSphere Client 5.1 Update 2a / VMware-viclient-all-5.1.0-1880906.exe
vSphere Client 5.0 Update 3  / VMware-viclient-all-5.0.0-1300600.exe
vSphere Client 4.1 Update 3a / VMware-viclient-all-4.1.0-925676.exe

1本目

それぞれのメジャーバージョンの、初期リリースと最終リリースの2つのインストーラーを使い、古いバージョンから順にインストールしました。
メジャーバージョンのvSphere Clientがそれぞれ共存できるか試しました。

2017/12/11現在、下記から4.1~6.0までDLできます。
日本語(6.0はないが4.1がある)
https://kb.vmware.com/s/article/2090544
英語(6.0はあるが4.1がない)
https://kb.vmware.com/s/article/2089791

環境
OS:Windows 10 Pro
Arch:x64
Ver:1709
Build:16299.64

アップグレード手順

古いものからインストールしていきます。
表の「指定可否」は、インストールまたはアップグレード時に、インストール先ディレクトリを変更できるかどうかを示します。
可能な場合、メジャーバージョンのディレクトリを指定してインストールします。

5.5をインストールするとき例
C:\Program Files (x86)\VMware\Infrastructure\5.5\
major minor やったこと 結果 指定可否
4.1 - インストール 成功
4.1 U3a 4.1無印→U3a 成功 ×
5.0 - 4.1U3a→5.0 成功 ×
5.0 U3 5.0→5.0U3 失敗*1 -
5.1 - インストール 成功
5.1 U2a 5.1→5.1U2a 失敗*2 -
5.5 - インストール 成功
5.5 U3e 5.5→5.5U3e 失敗*1 -
6.0 - インストール 成功
6.0 U3 6.0→6.0U3 失敗*2 -
  • 4.1、4.1U3a、5.0、5.0U3は互換モードでXPの指定が必要です。互換モードで実行しないと「この製品は、Windows XP SP2 以降にのみインストールできます。」と表示されます。
  • *1 「エラー 2229。データベース:。SQLクエリのテーブル「LaunchCondition」をロードできませんでした:SELECT 'Condition', 'Description' FROM 'LaunchCondition'」と出て失敗。
  • *2 アップデート時に、「Failed to install the hcmon driver.」と表示されました。[c:\windows\system32\drivers\hcmon.sys]を別名に変更すると良いそうですが、最終的にインストールできませんでした。

*2
どのプロセスかがhcmon.sysをつかんでいてそのまま削除できず、削除できてもインストールに失敗という原因不明の状態でした。
- セーフモードでhcmon.sysの削除
- USBモニタのチェックを無効化

参考資料
vmware document:vSphere Client 5.0 のインストールが次のエラーで失敗する: hcmon ドライバのサービスの作成に失敗しました (2096407)

結果

結局、4.1を除いて、何かしらの理由でマイナーバージョンのアップグレードに失敗しました。
インストール・アップグレード中に、インストール先が変更できるようになっていますが、設定を変えても変えなくても、既にvSphere clientがインストールされている場所に追加でインストールされます。インストール場所が指定できない時と同じ挙動でした。

2本目

初期バージョンをインストールする理由がないことに気づいて、最終版の5.0、4.1、5.1など順番を変えてインストールしてみました。
インストール先を変えられず、全部同じフォルダにインストールされることに気づいてから、うすうす今回の結論に気づいていましたが…

結果

いずれも問題なく入りました。
マイナーバージョンのバージョンアップがあったときは(例:6.0U2 -> 6.0U2a)、古いバージョンをアンインストールして最新を入れることで(例:6.0U2をアンインストール->6.0U2aをインストール)対応できそうです。

備考

アンインストール後、以下のレジストリ(VMwareキー)を消去しています。
Inc付きのキーはPlayer等の環境のものです。

レジストリ
5.0以降で使用
コンピューター\HKEY_USERS\(ユーザー)\Software\VMware\Virtual Infrastructure Client
4.1で使用
コンピューター\HKEY_USERS\(ユーザー)\Software\VMware\VMware\VMware Infrastructure Client

変な先入観があるとそれによって時間が無駄になる良い例でした。

2
2
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
2
2