現象
ESXi上のWindows10でブラックスクリーンになりました。(真っ暗/真っ黒で検索しても全然出てこない)
vmware toolsは動いているようで、再起動や停止などvSphere Client上からのコマンドは受け付けます。
vSphere Clientのコンソールでブラックスクリーンは発生します。
セーフモードでは正常に表示されます。
ブラックスクリーンにカーソルは表示されません。
環境
ESXiは6.0.0(build 2494585)
WindowsはWindows10 x64、2019-02-18時点のWindowsUpdateをすべて適用した状態。
原因
VMware SVGA 3Dのビデオドライバ。
Windows10へアップグレードするとき、互換性の問題があると出てアップデートできない原因になっていたものと同じのようです。
https://www.google.com/search?q=VMware+SVGA+3D+windows10+upgrade
解決方法
Microsoft基本ディスプレイアダプターを使う
セーフモードで起動します。
通常どおり起動し始めて10秒以内にWindowsのロゴが出ている間にリセットx2回くらいすると、自動修復のモードに入ります。
vim-cmd vmsvc/getallvms
vim-cmd vmsvc/power.reset XXX
再起動
→ 詳細オプション
続行
→ トラブルシューティング
PCの電源を切る
このPCを初期状態に戻す
→ 詳細オプション
システムの復元
更新プログラムのアンインストール
イメージでシステムを回復
スタートアップ修復
コマンドプロンプト
→ スタートアップ設定 (セーフモード)
(再起動)
1)デバッグを有効にする
2)ブートログを有効にする
3)低解像度ビデオを有効にする
→ 4)セーフモードを有効にする
→ 5)セーフモードとネットワークを有効にする
6)セーフモードとコマンドプロンプトを有効にする
7)ドライバー署名の強制を無効にする
8)起動時マルウェア対策を無効にする
9)障害発生後の自動再起動を無効にする
ディスプレイのドライバを変更する場合
ドライバーの更新→コンピューターを参照してドライバーソフトウェアを検索→コンピューター上の利用可能なドライバーの一覧から選択します→Microsoft基本ディスプレイアダプター(次へ)
ディスプレイのドライバを削除する場合
Windowsを右クリック→デバイスマネージャーをクリック→
ディスプレイアダプターにVMware SVGA 3Dとあるので、右クリックしデバイスのアンインストールを選択→
このデバイスのドライバーソフトウェアを削除します、も選択
新しいドライバ(VMware tools)を使う
6.0.0.のVMware Toolsのバージョンは9、6.5.0のVMwaretoolsはバージョンが10です。
6.5.0に含まれるドライバでは、この現象は起きませんでした。
ESXi 6.0.0 | ESXi 6.5.0 | |
---|---|---|
VMware Tools | 9 | 10 |
VMware SVGA 3D Driver | 8.14.1.6 | 8.15.1.60 |
/vmfs/volumes/xxxxxxxx-xxxxxxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx/packages/6.0.0/vmtools/windows.iso
/vmfs/volumes/xxxxxxxx-xxxxxxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx/packages/6.5.0/vmtools/windows.iso
ただしVMware Tools 10のインストーラーを使うと、古いドライバが一度すべてアンインストールされるようです。
インストール中に出る選択肢のうち、カスタムを選択してVGAドライバのみ更新させようとしましたが、できませんでした。
VMXNET3ドライバも削除されるため、NICが一度削除され、ネットワークから切断されます。