概要
睡眠時に室温がエアコン(ダイキン AN28UAS-W)への設定より高い/低い温度にしかならない事が多く困っていました。
そこでSwitchBotハブ2の温度センサー/赤外線リモコン機能/オートメーション機能を利用することで、室温を設定した上限と下限の範囲内に維持することができるようになりました。
この記事で伝えたいこと
SwitchBotハブ2は温度センサー/赤外線リモコン機能/オートメーション機能を持っています
これらを利用することで、夏場は設定より室温が高くなるとエアコンの冷房をつけ、低くなると切ることができます。
もちろん冬場は設定より室温が低くなるとエアコンの暖房をつけ、高くなると切るともできます。
我が家では室温が28.0℃以上になると冷房をつけ、27.5℃以下になると冷房を切るよう設定し、快適な睡眠が得られるようになりました。
解決したい課題
我が家では(おそらく他のご家庭でも)エアコンの設定より高すぎる/低すぎる室温にしかならないことがあります。
例え同じ設定にしても、その日の天候か何かによって昨日より冷房が効きすぎたり効かなかったりします。
またエアコンを同じ設定でかけっぱなしにしても、最低温度と最高温度で3-4℃ほど差が出たりします。
課題の原因
原因の一つは、エアコン本体の温度と室内の他所の温度に差が有ることのようです。
ダイキンのホームページのサポートページの「よくあるご質問」にも
「Q.エアコンが冷えすぎます。どうしたらよいですか。」に対し、下記の記載が有ります。
室内の温度をエアコン本体の室内温度センサーで検知しています。
そのために実際に人のいる場所よりも高い温度を検知している可能性があります。
https://www.daikincc.com/faq/customer/web/knowledge2912.html
課題を解決する方法
エアコン本体の温度と室内の他所の温度の差による、室温がエアコンの設定温度通りにならない課題の解決方法には、個人の所見ですが、以下のような方法が有ります。
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エアコンにリモートセンシングを取り入れる
エアコンが赤外線温度センサーにより室内のエアコンから離れた場所の温度を測定する。
あるいは、エアコンと離れた場所に置ける外出しの温度センサーを作る。
これらの方法をエアコンメーカーが取り入れてくれれば解決しそうです。
内容はわかりませんが、2019年以降のダイキンの一部モデルには、設定温度と体感温度の差を補正する機能が有るようです。
ただし我が家のエアコンは2019年以前のものなので、その機能は有りません。 - 空気が循環するようにする
風向きを上に向ける、風量を強くする、サーキュレーターを別に用意するなどし、空気を循環させます。
それにより室内の温度が均等に近くなり、エアコンの室内温度センサーがより実際のものに近い値を測定できるようになります。
今回は、SwitchBotハブ2を使いリモートセンシングを実現しました。
SwitchBotハブ2導入
SwitchBotハブ2は温度センサー/湿度センサー/赤外線リモコン機能/オートメーション機能を持っています。
赤外線リモコン機能では、多くのメーカーのエアコンがすでに登録されており、それらエアコンのON/OFFを行なえます。
オートメーション機能は、温度/湿度センサーの測定値や/時間/曜日 などの組み合わせの条件と、赤外線リモコンでのエアコンのON/OFFなどのアクションを複数登録できます。
これにより、下記のような設定が可能です。
- 22:00から翌日の6:30の間に28℃以上になったらエアコンの冷房をつける。
- 22:00から翌日の6:30の間に27.5℃以下になったらエアコンを切る
- 6:35にエアコンを切る
曜日を条件に加える事で、曜日ごとに起きる時間や寝る時間の違いにも対応できます。
SwitchBotハブ2の効果
SwitchBotハブ2導入した後のある日の就寝時間帯の室温を、1年前のSwitchBotハブ2導入前の同じ日の同じ時間帯の室温と比較したグラフがこちらです。
導入前(2022年)は、エアコンで温度を設定しているにも関わらず約2℃の幅がありますが、導入後(2023年)は0.5℃の幅に抑えられています。
導入後(2023年)はSwitchBotハブ2で27.5~28℃の間に収まるよう設定したところ、最低27.1℃、最高27.6℃と0.4℃のずれが有ります。これは、SwitchBotハブ2を置いた場所の室温と、グラフの室温を測っている室温計の場所がずれていることによるものだと推察します。
留意点
- 操作音
SwitchBotハブ2の赤外線リモコンは多くのメーカーのエアコンがプリセットされていますが、操作音が鳴る設定が有効のままだと夜中にエアコンからの「冷房を25℃で運転します」といった音に起こされることがありえます。
その際は、本体の設定を変更する。あるいは、学習機能で操作音を切る操作とエアコンのON/OFFの操作をセットで学習させる。といった工夫が必要です。 - 電気代
ON/OFFの条件の温度の幅を小さくすると、それだけこまめにエアコンがON/OFFされます。その事による電気代への影響はわかっていません。 - 内部クリーン運転
メーカーや機種によるでしょうが、我が家のエアコンの場合は、内部クリーン運転中にSwitchBotハブ2からON/OFFをすると、内部クリーン運転が止まります。
このことによりエアコン内部の湿気が十分に落ちないことがありえます。 - 体の暑さ/寒さへの順応に合わせ、設定を変える
夏の初めには27.0-27.5℃の幅に収まるよう設定していたのですが、やがて寒さで夜中に目を覚ますようになり、翌日から設定を0.5℃上げると快適に眠れるようになりました。
恐らく、だんだんと気温が暑くなりそれに体が順応してくると、睡眠時の室温もそれに合わせて上げていかないと体に無理が出るのでは無いかと思います。
今後のSwitchBotハブ2への期待
- 設定のエクスポート/インポート機能が欲しい
夏と冬で設定を入れ替える必要が有ります。シフトに合わせて曜日毎に起きる時間が異なることにも対応しようとすると、設定の数は結構なものになります。
それを季節毎に入れ直すのは面倒なので、設定のエクスポート/インポート機能を導入して欲しいです。
最後に
去年までは夜中に寝苦しいといってはシーツを蹴飛ばし、寒いと言ってはシーツを体に巻き付けながら寝ていました。それが嘘のようです。
今後は湿度も加味するなどして、より快適な睡眠を目指したいものです。