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FileMaker TipsAdvent Calendar 2016

Day 21

WindowsでFileMakerProのアプリケーションエラーが出たらプロセスを自動killする

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前置き

自ブログに投稿した記事の転載です。
本日の投稿は、冬休み前にやっておきたいことベストワンな、エラー時の自動復旧ネタです。

当協会では、Windows7のタスクスケジューラ機能と合せ技で、FileMaker Proの定時タスクを実行させています。

もちろん、FileMaker Serverでタスク実行をおこなっているものもあるのですが、どうしても、スクリプトの互換性の関係によって、とか、クライアントのWindows端末に入れているあれやこれやとの連携をおこなうために、とかで、FMPで実行しないといけないタスクというものが出てきてしまいます。

基本的には、問題なく動いてくれているのですが、時折、クラッシュしてくれることがありまして(時折、というか、結構な頻度……)
そういう時、人間側が能動的に察知してFMPのプロセスをkillしてあげたりする必要があるのですが、冬休みに入るとそんなこともやっていられないですよね、というお話。

いや、冬休みじゃなくてもエラーからの手動復旧なんて嫌なので、自動化できる限りで自動化を試みましょう。

FileMakerProがクラッシュしたときのエラーログを見る

まず、FileMakerProがクラッシュしたときに、どんなエラーログが出ているのかを見つけます。
以下の通りです。

  • イベントビューアー
    • Windows ログ
      • アプリケーション
        • エラーが出ている行

その行の中を見てみると、

  • 全般タブ
    • 例外コード
      • 0xc0000005
    • 障害オフセット
      • 0x0005168a
  • 詳細タブ
    • EventData
      • FileMaker Pro.exe

となっているはずです。
たぶん、FMPがクラッシュした時の例外コードと障害オフセットは全部これのはず、たぶん……

FileMaker Pro.exeプロセスをkillするbatを作る

問題は、クラッシュすると、 FileMaker Pro.exe というプロセスが居残ってしまって、次の新しい指令をタスクスケジューラが実行しようとしても、何も起こらなくなる……ということなので、何はともあれこやつめをkillすることが必要です。

任意のディレクトリにbatファイルを作成します。
中身は、

taskkill /im "FileMaker Pro.exe" /F

です、 /F つけて強制終了にしましょう。

Windowsでアプリケーションエラーを感知する

Windows Vita以後だと、タスクスケジューラに、システムログをトリガ設定できるようになっているようなので、それを利用します。

  • タスク スケジューラ
    • タスクの作成

で、まずはタスクを作ります。
続けて、

  • 全般タブ
    • 任意の名前を入れる

で、タスク条件を、 トリガータブ > 新規 > トリガーの編集 の後で、

  • タスクの開始 : イベント時
  • 設定 : カスタム
    • イベント フィルターの編集
      • フィルター
        • ログの日付 : 指定なし
      • イベント レベル : エラー
      • ログごと : イベント ログ
        • Windows ログ
          • Application

最後に、実行タスクとして作成したbatを指定。
操作タブ > 新規 で、

  • 操作
    • プログラムの開始
  • 設定
    • プログラム/スクリプト
      • 作ったbatファイルのpath
    • 開始(オプション)
      • 作ったbatファイルを置いているディレクトリのpath

これで完了です。エラーが出たらプロセスを自動killしてくれるようになりました。
安穏として休暇を過ごせるはずです。

……しかし、世の中そんなに甘くはない。

エラーも吐かずにプロセスが居残ってしまう場合の対応

万が一、エラーログを吐かずにor通常終了したのに、FileMaker Pro.exeプロセスが不本意に居残り続けてしまったら、どうしたらいいでしょう。

そんなことがあるのかって?
残念ながらあるんです、本当に残念ながら、ええ……

そんなのどうしようもない?
諦めたらそこで試合終りょry

相手がそんなわけのわからない強引なことをしてくるのであれば、こちらも強引に対応しましょう。スケジューリングに問題のないタイミングで、上記作成のプロセス強制killのbatを実行してあげればよいのです。

当協会ではとりあえず、毎日、00:58、12:58というタイミングで、一日二回、実行するように設定してあります。万が一居残ってしまっても、最悪、このタイミングでリフレッシュはしてくれます。

もうちょっと良い状態監視ができるとよいのですが……この点についてのベストプラクティスをお持ちの方がいらしたら、是非、教えてください。

それでは皆様、どうぞよいお年をお迎えください。

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