Webで地球地図データ(標高第1.1版)を使う。-(その2:QGISでGeoTiff化する)
Webで地球地図データ(標高第1.1版)を使う。-(その1:BILをBMP化する)の続きになります。
先日(その1)を投稿した時点では、大昔の自分の経験から色々自前でやるつもりでしたが、改めて最新の情報を調べていたら以前より環境が整っていることが判明。
今更ですが、現状を調べつつ、少し方向修正して進めます。
ソフト等 | バージョン | 備考 |
---|---|---|
地球地図データ(標高第1.1版) | gm-jpn-el_1_1.zip | 国土地理院-地球地図日本のデータよりダウンロード。 |
QGIS | 2.14.2-Essen | OSGeo4Wをインストールして使用 |
(2016/5/9 0:00追記:その2投稿後、BILを一括して処理する方法が分かったので大幅に修正しました。)
BILをGeoTiffに変換
(その1)の後半でPowerShellを作りましたが、今ならQGISで出来そうなので、ググりながら挑戦。
結果的に前回のPowerShellは不要になりました。
以後、OSGeo4Wの各種ツールを使います。
インストールについては省略しますが、ググれば大体判ると思います。
OSGeo4Wのシェルを起動し、カレントディレクトリをBILファイルがあるフォルダに移動します。
次のコマンドで、フォルダ内の全BILファイルからmerged.VRTファイルを作ります。
gdalbuildvrt --config GDAL_CACHEMAX 1024 merged.vrt *.bil
参考までに、QGISでmerged.VRTを表示したのが以下になります。
次にこれをカラー化するための設定を用意します。
OSGeo4Wをインストールしたフォルダ内の、apps\qgis\python\plugins\GdalTools\toolsにある、terrain.txtを、現在のOSGeo4Wシェルのカレントにコピーします。
この内容はデフォルトでは以下のようになっており、高度帯毎の色設定です。見てのとおり単純な設定ですので、好みに合わせて調整が可能です。
-11000 0 0 0
-500 0 0 30
-100 0 0 200
-1 150 150 255
0 0 120 0
100 0 150 0
270 90 165 90
300 90 175 90
500 50 180 50
500 70 170 70
1000 70 145 75
1000 70 155 75
2000 150 156 100
2800 220 220 220
3000 255 255 255
8850 255 255 255
nv white
先ほど作った、merged.VRTと、用意したterrain.txtから、次のコマンドでmerged.tifを作ります。
gdaldem color-relief merged.vrt terrain.txt merged.tif -of GTiff
QGISでmerged.TIFを表示したのが以下になります。
参考
特に参考になったページ等を以下に挙げさせていただきます。