こんにちは.はじめまして.
いきなりですが,
皆さんはコウメ太夫さんが好きですか?私はものすごく好きです.
「イナゴを食べていたら~、
人々でした~。
チクショー!!」
これはコウメ太夫さんのネタの一つですが,まったく意味が分かりません.しかし,なぜかわらけてくるのです.
2012年に放送された「テベ・コンヒーロ」にて,「コウメ太夫で笑う芸人など存在するのか? 〜コウメ太夫で笑ったら即芸人引退SP~」と題された企画は今でも鮮明に覚えています.
笑ってはいけないと自分自身に暗示すればするほど,コウメ太夫さんのネタが面白くなってくるのです.
そんなコウメ太夫さんのクリエイティブさをChatGPTは模倣できるのでしょうか?
今回は,zero-shot,few-shotでの検証していきます.
まず初めに,ChatGPTにコウメ太夫さんについて知っているか聞いてみます.
ChatGPTらしい応答ですね.事実とは異なるがそれっぽい応答をしています.しかし,この内容はコウメ太夫さんのことを落語家だと説明としているので本来の説明とは異なり,ChatGPTはコウメ太夫さんを知らないと思います.
次に,zero-shotで,コウメ太夫さんっぽいネタを作成してもらいます.
急に漫談を始めました(笑).コウメ太夫さんのことを本当に落語家だと勘違いしているのでしょう.
ただこれはこれでユーモア性のあるお話をしていて,興味深いですね.
最後にfew-shotでコウメ太夫さんがTwitterで「#まいにちチクショー」とtweetしているネタの中から2例プロンプトに与えて,コウメ太夫さんっぽいネタを作成してもらいます.
ある程度のコウメ太夫さんのネタの規則性を保持しているのですが,少し異なりますね.また,コウメ太夫さんみたいな前後の意味が繋がっていないネタは作ることができないみたいですね.これはChatGPTは賢すぎるが故に,前後の意味が繋がっていない文章として成立していない発話の生成は難しいからと考えられます.
まとめ
今回はfew-shotでコウメ太夫さんのネタをChatGPTに与えることで,コウメ太夫さんのクリエイティブさを模倣できるのかということを検証しました.やはり,コウメ太夫さんのクリエイティブさの模倣は大規模言語モデルは難しいことがわかりました.
コウメ太夫さんのクリエイティブさを尊敬するとともに,大規模言語モデルに,芸人に匹敵するクリエイティブさを付与させる研究を行っていきたいと思います.