数値判定 isNaNの罠に注意せよ！

Paizaの文字列処理の「数値判定」問題を解いたので落とし穴と解決法を交えて解説！

問題概要

文字列 S が与えられるので、 S を整数に変換できる場合には “YES” , そうでない場合は “NO” を出力。

なお、文字列 S を数値に変換できるとは、S の全ての文字が
{ 0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9 } のいずれかであることをいう。

S の各文字は数字（{ 0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9 } のいずれか) またはアルファベットの大文字。

入力例：
813

出力例：
YES

コード例①

const rl = require('readline').createInterface({input:process.stdin});

rl.once('line',(input)=>{
    if(!isNaN(input)){
        console.log("YES");
    } else {
        console.log("NO");
    }
});

❗ 罠ポイント

• isNaN("") → false →（ Number("") → 0 ）→ YES
• isNaN(" ") → false →（ Number("") → 0 ）→ YES
• 指数表記（例: "123E4"）も false になり、誤って YES

空白や空文字だけでも YES になる可能性があるという地味に怖い仕様。


※今回の問題は、空文字や空白はないので大丈夫。

✅ 改善コード（3段チェックで堅牢に）

const trimmed = input.trim();
const isNumber =
  trimmed !== "" &&
  !isNaN(trimmed) &&
  !isNaN(Number(trimmed)) &&
  !/[eE]/.test(trimmed);

console.log(isNumber ? "YES" : "NO");

✔ 解説（3つのチェック）

• trimmed !== "" → 空文字の排除
• !isNaN(trimmed) → 数値変換チェック（型変換あり）
• !isNaN(Number(trimmed)) → 明示的に数値変換 → NaN 判定
• !/[eE]/.test(trimmed) → 指数表記の "e" または "E" を排除

さらに、&&の短絡評価を使って、効率的にチェック!

&& は論理積（AND）演算子で、左から右へ評価を行う。
各条件が true の場合に次の条件を評価し、
最終的にすべての条件が true であれば全体が true になる。
途中で false が出た時点で評価を終了（短絡評価）。

💡 新しく学んだこと

• trim()：前後の空白を削除
• !== ""：空文字は除外
• !isNaN(…)：数値に変換できるか確認
• 入力系の問題では「予期しない入力」に注意

✅ まとめ

空文字や空白のみの入力、数値と文字が混在する入力などを適切に除外し、正確な数値判定が可能になる！

このような細かな判定を行うことで、予期しないエラーを防ぐことができる👍

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