0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

Tang primer 25k Kitの使い方

Last updated at Posted at 2025-08-08

この記事について

Sipeed社が出しているFPGAのTang primer 25kについて、使い方の情報が少なかったので記しておきます。
この記事を見て使い方の理解が深まってくれたらうれしいです。

1.Gowin EDAをインストールする

まずはこのFPGAに書き込むためのソフトウェアをインストールします。

このサイトにアクセスし、まずはアカウントを作成します。
アカウントを作成出来たら、Gowin Educationの方をダウンロードします

アカウント作成からインストールの流れは以下の記事が参考になります

2.プロジェクトを新規作成

  1. Gowin EDAを起動します

  2. New Projectを押し、FPGA Design Projectを選択します

    img
  3. プロジェクトの名前と保存場所を選択します。

    FPGA機種設定
  4. 使用するFPGAの機種を選択します
    以下の画像のように選択し、出来たらNextを押します。

    FPGA機種設定
  5. Summaryが表示されるのでFinishを選択します。

    FPGA機種設定

3.Verilogファイルを書き込む

  1. 左上のNewボタンを押し、Verilog Fileを選択します

    img
  2. 名前を決めます。(今回はLED.vとする)

    img
  3. Verilogのコードを書き込みます。

    img

    今回はFPGA本体の動作をさせてみたいのでFPGAについているボタンとLEDを使ったプログラムにしました。
    以下のファイルをLED.Vに張り付け、そのあとにSynthesizeをダブルクリックしてください。

    LED.v
    module blink_simple (
        input  wire S1,  // システムクロック
        output reg  L1   // LED 出力
    );
        initial L1 = 0;
        always @(posedge S1) begin
            L1 <= ~L1;
        end
    
    endmodule
    
  4. FPGAの本体設定をする
    現在はLEDやスイッチを使用する設定になっていないので設定で変更していきます

    ProjectのConfigurationを押します

    img

    Place & RouteのDual-Purpose Pinを選択します
    すべての項目をオンにします

    img

    これでFPGAのスイッチやLEDが使えるようになります

4.ピン配置を設定

  1. FloorPlannerを押します(画像のセルみたいなやつ)
    img

  2. FloorPlannerが開いたらPackage Viewを選択し、正方形の配置マップが出るので以下のように配置していきます(左のPortsの中のやつをマップにドラッグすることで割り当てられます)

    img

    L1 = D7
    S1 = H11

    そして、S1はPull ModeをDownにしてください

  3. 左上の保存ボタンを押し、"ウィンドウを開いた状態のまま"次の作業を行います(閉じると保存したのになぜか適応されないことがあります)

  4. Place & Routeをダブルクリックし、エラーがないことを確認します
    (この時に以下のような警告が出ますが、気にしないでいいです)

    img

豆知識
Tang primer 25k kitのスイッチとLEDは以下のように対応しています
S1 = H11
S2 = H10
READY = E8
DONE = D7

5.マイコンに書き込み

  1. Programmerを選択し、Calbe Settingが表示されるのでSaveを押します
    (このとき、FPGAをUSBでパソコンに接続した状態にしてください)

    img
  2. Program/Configureボタン(再生マークみたいなのがついてるやつ)を押して、FPGAのSRAMにこのプログラムを保存します

    img

    プログラムが書き込まれ、FPGA本体のS1ボタンを押すとDONEのLEDがついたり消えたりするはずです。

補足(FPGAのフラッシュメモリにプログラムを書き込みたい場合)

  1. Operationを開き、以下の画像のように設定した後にSaveを押します

    img
  2. RAMの時と同じようにプログラムを書き込みます
    これによってFPGAのフラッシュメモリに書き込まれ、FPGAをパソコンから切断した後でも電源さえあれば動くようになります

おわり

Tang primer 25k kitは秋月電子などで販売されておりとても安価なFPGAですが、ネットに情報が少ないのでどのように使えばいいかよくわからないところがあるものです。
しかし、使いこなせたらかなり便利なものなのでぜひ使ってみてください。

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?