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Notionの個人版とチーム版:文書管理と協力の観点からの徹底比較

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普段の業務で、個人的なメモからチーム全体で共有すべきドキュメントまで、膨大な情報を日々扱っています。その中で、私が最も重視しているのは「ドキュメント管理」と「チームとの協力」です。情報をどれだけ整理してスムーズに共有できるかが、プロジェクトの効率に大きく影響を与えるからです。

最近、チームと個人での情報管理を効率的に行うために、Notionを試してみました。Notionはその直感的な操作性と柔軟性で注目を集めていますが、個人版とチーム版の使い方には大きな違いがあります。今回は、文書管理とチームとの協力という観点から、個人版とチーム版のどちらが自分にとって最適かを実体験を交えてシェアしたいと思います。

Notionの個人版とチーム版の基本的な違い

Notionには、主に個人版とチーム版の2つのプランがあります。それぞれの特徴を簡単にまとめてみます。

  • 個人版: 自分一人で使うことを想定したシンプルで使いやすいプラン。メモやタスクの整理に最適で、レイアウトやテンプレートを自由にカスタマイズできます。
  • チーム版: 複数人で情報を共有し、共同作業を行うためのプラン。リアルタイムでの共同編集、タスク管理、アクセス権限設定など、チームでの協力を支援する機能が充実しています。

私が個人作業とチーム作業でどのようにNotionを活用しているのか、実際のシーンを交えて紹介し、両方の版をどのように使い分けるかについて考察します。

個人版を使ったシーン:自分の文書整理

シーン1: 個人の開発メモと情報整理

個人版の最大の魅力は、自由なレイアウトとカスタマイズ性です。私は開発中に出てきたアイデアやメモ、コードスニペットをNotionに保存しています。個人作業用のメモとしては、シンプルな構造で十分です。例えば、プロジェクトごとにページを作り、その中に設計やコードサンプルを整理することで、必要な時にすぐに引き出せます。

個人版のメリット

  • 簡単に情報整理ができる: 自分のペースで、自由にメモを取ることができます。カテゴリー分けやタグ付けをして、自分だけの情報管理が可能です。
  • 直感的で使いやすい: ツール自体が直感的で、特別な学習なしにすぐに使い始められる点が非常に便利です。

個人版のデメリット

  • チームとの共有に制限がある: チームで共同作業を行う際に、情報を簡単に共有することが難しく、複数人で一つのドキュメントをリアルタイムで編集するのは難しいです。チームとの連携が必要な場合、少し不便に感じることがあります。

Notion plans_JPY.png

チーム版を使ったシーン:チームとの共同作業

シーン1: チームでの共同編集とドキュメント共有

チーム版では、複数人で同時に一つのページを編集できるため、リアルタイムでの情報更新が可能です。たとえば、プロジェクトの進捗を全員で管理する際、各メンバーがリアルタイムで更新を行い、必要な情報を即座に共有できます。これにより、チーム全体が常に最新の情報を把握し、意思決定をスムーズに行うことができます。

チーム版のメリット

  • リアルタイムの共同編集: チームメンバーが同じドキュメントを編集できるので、議論やフィードバックを即座に反映させることができます。コードレビューや設計のレビューなど、意見交換がリアルタイムで行える点が非常に便利です。
  • アクセス権限の管理: 特定のメンバーにのみ閲覧・編集を許可することができ、情報の管理がしやすいです。機密情報を扱う場合などにも安心です。

シーン2: タスクの進捗管理とプロジェクトの可視化

Notionのチーム版には、タスクを管理するためのカンバンボードやガントチャートなどの機能もあり、プロジェクトの進捗を可視化することができます。これにより、各メンバーが自分のタスクを明確に把握し、他のメンバーとの連携もスムーズになります。

チーム版のメリット

  • タスク管理がスムーズ: カンバンボードやガントチャートを使うことで、タスクの進行状況や担当者を一目で確認できます。これにより、チーム内での情報共有が円滑になり、進捗の管理も簡単になります。
  • ノウハウの共有: 共有ドキュメントにチームの知識やノウハウを蓄積することで、新しいメンバーでもすぐに参照でき、オンボーディングも迅速に行えます。

チーム版のデメリット:実際に感じた使いづらさ

Notionのチーム版は確かに多機能であり、チームの協力作業を支援するために設計されています。しかし、実際に使用してみると、その多機能性が時として弊害となることもありました。個人版に比べて複雑さが増し、特に製品機能や使用体験の面でいくつかの問題が浮かび上がりました。以下に、チーム版を使用する中で気づいたポイントをいくつか挙げてみます。

1. 複雑すぎる機能と設定

チーム版に移行すると、突然「多すぎる機能」に圧倒される感覚に陥ります。個人版ではシンプルで直感的に操作できたのに対して、チーム版では多くの新しい設定やオプションに直面します。特に「アクセス権限の管理」や「ページの共有設定」など、細かい部分で迷うことが増えました。

シーン1: 複雑なアクセス管理

チームで使う場合、個々のメンバーに対して異なるアクセス権限を設定する必要があります。しかし、このアクセス権限設定が非常に細かく、かつ複雑です。最初は使いこなすのに時間がかかり、どの設定がどのメンバーにどんな影響を与えるのかを把握するのが大変でした。たとえば、誰がどのドキュメントを閲覧でき、誰が編集できるのかを一つずつ設定するのが面倒で、誤って設定してしまうと情報漏洩のリスクが生じます。

私の意見: この機能は確かに便利ですが、設定が複雑すぎて、シンプルなチームでは不向きかもしれません。簡単にアクセス管理ができるようなインターフェースが欲しいと感じました。

2. 高度すぎる機能の使いこなしにくさ

Notionのチーム版には、例えば「データベース」や「プロジェクト管理ツール」など、かなり高度な機能が多く組み込まれています。これらの機能は、確かに強力で便利ですが、初めて使う人には取っ付きにくいです。チーム全員がこれらの機能を完全に使いこなせるわけではなく、特に新しいメンバーやNotionに不慣れな人には、逆にストレスを与えることが多いです。

シーン2: プロジェクト管理ツールの操作感

Notionのチーム版では、タスクの管理や進捗の可視化に便利な「カンバンボード」や「ガントチャート」機能があります。しかし、これらをフル活用するためには、かなりの学習が必要です。たとえば、カンバンボードにタスクを追加したり、進捗を変更したりする操作が、最初は直感的でなく感じました。簡単にタスクを「追加」や「移動」できると思っていたのに、メニューの中に隠れていたり、操作手順が多すぎて、結局時間がかかってしまいます。

私の意見: 機能は素晴らしいものの、インターフェースが少し煩雑で、実際の作業を迅速に進めるためには慣れが必要です。すぐに使えるようなシンプルさがあれば、もっと嬉しいと感じました。

3. パフォーマンスの低下

チーム版を使用する中で、特に大量のデータやドキュメントを管理する際にパフォーマンスの低下が見られました。特にチーム全員がアクセスするような大規模なプロジェクトのドキュメントに関して、読み込みや編集の反応が遅くなることがありました。このようなパフォーマンスの低下は、作業効率に直結しますし、特に重要な情報をすばやく確認したい場面でのストレスが増しました。

シーン3: 動作が重くなる瞬間

例えば、大きなデータベースを使ってチーム全員で情報を管理しているとき、ページを開くたびに少しずつ動作が遅くなり、最終的には反応が鈍くなります。これが頻発すると、プロジェクトの進行が遅れる原因にもなります。

私の意見: チーム全体で扱う情報量が多くなればなるほど、このパフォーマンスの低下が顕著に感じられます。動作が軽快で、ストレスなく操作できるような改善が求められます。

4. 不要な機能の多さとカスタマイズの難しさ

Notionのチーム版は多機能である反面、個々のチームのニーズに合ったカスタマイズが難しい部分があります。機能が豊富すぎて、自分たちのチームに本当に必要な機能を見極めるのが難しく、時には必要ない機能に時間をかけてしまいます。

シーン4: 必要ない機能に時間を取られる

たとえば、カスタムデータベースの作成や詳細なレポート機能を使わない場合でも、その設定や調整に時間を取られることがあります。チームが小規模であれば、これらの高度な機能は実際にはあまり使われないことが多いです。しかし、それでも使いこなせないまま残っている機能が目立ち、無駄な煩雑さを感じます。

私の意見: 機能が多すぎて、必要のない機能に目を向ける時間が増えてしまう点が、使い勝手の悪さにつながっていると感じました。シンプルで直感的なインターフェースが欲しいです。

5. 料金の高さ

チーム版は個人版よりも高額で、特に人数が増えるとかなりのコストがかかります。小規模なチームや予算が限られているチームにとっては、この料金が負担になることがあります。

まとめ

Notionの個人版とチーム版には、それぞれに良い点と改善すべき点があります。個人で使う分には、Notionはとても直感的でシンプル、そして効率的です。日常のメモやタスク管理など、個人的な作業には最適なツールだと思います。しかし、企業で大量の文書を扱うとなると、話は少し変わります。

企業版は確かに多機能で、豊富なオプションが揃っていますが、価格が高いため、コストパフォーマンスの面で躊躇してしまうことも。さらに、データセキュリティに対する細かな対応が必要な企業には、Notionの権限管理機能は物足りなさを感じることがあります。特に、Space単位でしか権限を設定できない点が、セキュリティを重視する企業にとっては不安材料となるかもしれません。

総じて、Notionは個人や小規模なチームに非常にオススメですが、大規模な企業や高いセキュリティが求められる環境には少し不向きだと思います。そうした場合、ONES WikiConfluence のような、企業向けに特化したツールの方が断然使いやすいでしょう。自分たちの業務に合ったツールを見極めて、より効率的に使うことが大切だと感じます。

Notionの使い方や便利なポイントがあれば、ぜひコメントで教えてください!皆さんの意見を聞けるのを楽しみにしています。どんな小さなコツでもシェアしてくれると嬉しいです!

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