【Herokuデプロイ時のエラー】 UnsupportedClassVersionErrorとError R10 (Boot timeout)

やろうとしていたこと

JavaとVert.xを使用してWebアプリケーションを開発し、そのアプリケーションをHerokuにデプロイしようとしていました。

発生したエラー

デプロイを試みたところ、Herokuのログに2つのエラーが表示されました。

1. UnsupportedClassVersionError: your-project-directly/ has been compiled by a more recent version of the Java Runtime (class file version 61.0), this version of the Java Runtime only recognizes class file versions up to 52.0
2. Error R10 (Boot timeout) -> Web process failed to bind to $PORT within 90 seconds of launch

エラーの発生理由

1. UnsupportedClassVersionErrorは、開発環境で使用しているJavaのバージョンがHeroku上のJavaランタイムのバージョンよりも新しいために発生したようです。具体的には、開発環境でJava 17を使用してコンパイルされたクラスファイルを、Heroku上のJava 8環境で実行しようとしたため、このエラーが発生しました。
2. Error R10は、Herokuがアプリケーションに対して提供している$PORT環境変数のポートに、アプリケーションが90秒以内にバインドできなかったことを示すエラーです。Herokuでは、この時間制限内にアプリケーションが起動しなければならないという制約があります。

解決方法

1. UnsupportedClassVersionErrorの解決方法:
   HerokuのJavaランタイム環境を、アプリケーションが要求するJavaバージョンに合わせることで解決しました。Herokuのシステムプロパティ設定ファイルを通じてJavaのバージョンを指定することで実現できます。具体的やり方は、system.properties ファイルをプロジェクトのルートディレクトリに作成し、その中に java.runtime.version=17 のような形式でバージョンを指定します。記述する内容はコレだけです！
2. Error R10の解決方法:
   アプリケーションが、Herokuが指定するポートにバインドするように修正する必要があります。今回の私のようにJavaとVert.xを使用している場合は、System.getenv("PORT")を使用してポート番号を取得し、そのポートにアプリケーションをバインドすることができます。また、アプリケーションの起動時間が長すぎる場合は、Herokuのダイノを使用する方法もあるようです。

参考記事

1. Heroku Dev Center - Java Support
2. Heroku Dev Center - Error R10 (Boot timeout)