LINEのスマートスピーカー「WAVE」が届いた
8/23から発送開始となりました、LINE Clova WAVEが少し遅れながらも無事にとどきました。
さっそく開封して中を見てみたいとおもいます。
スペックのおさらい
開封の前にスペックを一応確認しておきます。
https://www.linefriends.jp/products/317551472
公式サイトでは以下の通り記載されています。
- WAVE(先行体験版)
- 電源:12V/2.1A
- 商品サイズ(約):W86.25×H139.84×D201.05mm
- 重量:998g(パッケージ無し)
- Speaker:2.5" 20W Woofer(x1), 1“ 5W Tweeter(x2)
- Microphone:Noise cancelling microphone(x4)
- 構成:本体、取扱説明書、専用アダプターケーブル
- 原産国/製造国:中国
- バッテリー:5000mAh /3.8V
- Certification:JATE/TELEC, VCCI
- Etc.:Top 12 RGB LED , Bottom 48 RGB LED , Top cover Touch 6 buttons , Bottom Hard Key 2buttons , IR Blaster : TX 8ea (TV remote control_Power, CH, Vol. ) , Color : NAVY(Fabric) , Sensor : Ambient light sensor
いざ開封
箱から取り出す
開封直後の写真は取り忘れたので、こちらを参考にしてください。
http://qiita.com/yuka_jyotei/items/3eb6b7f41a9e53b7dae6
正面
底面
底面には滑り止めのゴムがドーナツ状に貼り付けてあり、安定感あります。
真ん中の膨らみもこだわりを感じます。
底面の滑り止めのゴムを外す
底面のゴムは両面テープで貼り付けてありますので、マイナスドライバーを滑り込ませながら一気に剥がしてしまいました。
底面の蓋に四角い切り込みがあり、アクセスコネクタが露出していました。
内部へのアクセスなどはここからできるのでしょうか?
続いてプラスドライバーで底面の5つのネジを外してみます。
ゆっくり底蓋を持ち上げる
底面にLEDやアクセスコネクタの基板が固定してあり、それらがフレキシブルケーブルにて本体に接続されていました。あまりゆとりが無いのでゆっくりちぎれない程度に持ち上げます。
コネクタを外す
この角度から細いマイナスドライバーをそっと差し込み、黒色のピンを跳ね上げます。
うまく跳ね上がると、コネクタのロックが解除されますので、コネクタをピンセットなどでゆっくりスライドさせて引き抜きます。
引き抜く際には、コネクタの裏側がテープで留めてあるため、あまり自由には引き抜けません。
赤外線LED
公式スペック通りIRコントロール用の赤外線LEDが8つでてきました。
底蓋
底蓋を反対からみたものです。LEDが敷き詰められているのがわかりますね。
底蓋を取り払ったもの
このままではあれなので、どんどん剥がしてみます。
なおLEDの下面にしきつめられている白いゴム状のシートは、両面テープで固定されているので剥がしてしまいます。
マザーボード
写真の矢印の場所にネジがあるのでプラスドライバーで外します。
図上側のフレキシブルケーブルのコネクタを外す
このコネクタはケーブル側から白色のロックをマイナスドライバーで上側に跳ね上げます。ロックが解除できたら、ケーブルをゆっくりと引き抜きます。
図左側のフレキシブルケーブルのコネクタを外す
このコネクタは、ケーブルとは反対側の黒色のロックをマイナスドライバーで上側に跳ね上げます。ロックが解除できたら、ケーブルをゆっくりと引き抜きます。
図右側のフレキシブルケーブルのコネクタを外す
このコネクタはケーブル側から白色のロックをマイナスドライバーで上側に跳ね上げます。(スペースが狭いので、爪で跳ね上げました)
ロックが解除できたら、ケーブルをゆっくりと引き抜きます。
WIFIアンテナケーブルとスピーカーケーブルを外す
マザーボードを外す
マザーボードを上側に引き抜くとバッテリーユニットが現れます。
バッテリーユニットを外すために図示どおりネジをプラスドライバーで外します。
マザーボード表
写真では見えにくいのですが、マザーボードは電源ユニットとの二階建て構造になっています。
表面に実装されているチップ
調べてみると、どうもこれっぽいです。
http://conexant.com/products/voice-audio/voice-processor/cx20924/
4マイクによる遠距離対応の音声入力プロセッサのSystem-on-Chip(SoC)と記載されています。
このSoCはI2S/I2C/USB/UART/SPIを持っているみたいですね。
またこのSoCとAmazon AVSを用いた開発キット「AudioSmart 4-Mic Development Kit for Amazon AVS」なるものも存在しているようなのですが、WAVEとよく似ているのは気のせい?
http://conexant.com/avs-support/DS20924_ProductBrief.pdf
電源ユニット基板裏
手間にみえるのが電源ユニット基板です。
ここからネジをプラスドライバーで外すと、電源ユニット基板とマザーボードにわける事ができます。
マザーボード裏
テープでシールドが固定されているだけなので、剥がしてみます。
拡大してみました。
Qualcomm APQ8009 といえば、一昔前のAndroid タブレットなどに搭載されていた、ARM Cortex A7 がのった4コアCPUでしょうか。
データシートはこちら
https://www.qualcomm.com/products/snapdragon/processors/212
aliexpressでも見つかりましたが、購入はできないようです。
https://ja.aliexpress.com/store/product/3PCS-LOT-APQ8009-0AA-OAA/1523537_32773976657.html
##テストピンっぽいもの
シルクは何も記載されていませんでしたが、この並びだとUARTなどでしょうか?
電源ユニット基板表側
手前の白いコネクタが、マザーボードと電源ユニット基板を接続しているコネクタです。
マザーボード下部のユニット
マザーボード下部のユニットを持ち上げるとバッテリーがでてきました。
公式サイトどおり、5000mAh /3.8Vと記載されています。
スピーカーユニット
バッテリーユニットの下部にスピーカーユニットがありました。
このスピーカーユニットの取り外しは特にネジで固定されていませんので、そのまま引き抜きます。
スピーカーユニット底面
外部カバー
底面に見えるのが、カバー上面に設置されているタッチパネルです。
右側が電源ボタンと充電電源ポートになります。
WIFIアンテナ
スピーカーユニットの側面に取り付けられていました。
真ん中のスピーカーがウーファーユニットのようです。
ウーファー
ツイーター
スピーカーユニットの側面上部に左右に取り付けられていました。
マイク
4つのマイクはどこに設置されているのだろう。
「AudioSmart 4-Mic Development Kit for Amazon AVS」では、LEDユニットにマイクも実装されていましたので、同じ場所かもしれません。
http://conexant.com/avs-support/DS20924_ProductBrief.pdf
時間切れ、後日調査予定。
おわりに
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もう少し特殊な工具などが必要かと身構えていましたが、意外と簡単にアクセスできました。
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基板のシルクには必要な情報の印刷が少ないので、簡単にテストポートなどを推測する事はできませんでした。
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マイクの位置が確認できなかったのですが、「AudioSmart 4-Mic Development Kit for Amazon AVS」と同じ位置かもしれません。
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分解は各自の責任で安全に注意して作業をしてください。当記事参照において発生した一切の事故や怪我・病気・動作不良などの責任を負いかねますことをあらかじめご了承ください。
参考
https://www.linefriends.jp/products/317551472
http://conexant.com/products/voice-audio/voice-processor/cx20924/
http://conexant.com/avs-support/DS20924_ProductBrief.pdf
https://www.qualcomm.com/products/snapdragon/processors/212
https://ja.aliexpress.com/store/product/3PCS-LOT-APQ8009-0AA-OAA/1523537_32773976657.html