問題
Oracle Cloud Infrastructure で Always Free コンピュート・インスタンスを作成できない。
回避策
Oracle Cloud Infrastructure(以後「OCI」と記述)に、別のブラウザで接続してみましょう。
説明
ここでは、OCI Free Tier への申込みからログイン、仮想クラウド・ネットワーク(VCN)の作成までの手順は省略します。OCIホーム・リージョンは「Japan East (Tokyo)」、接続クライアントのOSには「Windows 10 Pro (64-bit)」を使用しました。
(以下のスクリーンショットは、2021年3月24日に取得しました。)
ブラウザは、OCI推奨の「Google Chrome」でログインしています。
コンソール左上のハンバーガーメニューから「コンピュート」→「インスタンス」を選択します。必要であれば左側メニューの中ほどにある「コンパートメント」を選択して、「インスタンスの作成」ボタンを押します。
「コンピュート・インスタンスの作成」ウィンドウが開きますが、なぜか「イメージ」と「シェイブ」が非選択になっています。
右上の「編集」リンクを押します。イメージ欄に、問題が発生しました、とエラー表示されています。
「イメージの変更」ボタンを押します。現在のシェイブと互換性のあるイメージ・ビルドがありません、と警告表示されています。「イメージの選択」ボタンは押せますが、実際は選択されません。
「コンピュート・インスタンスの作成」ウィンドウにもどって、「シェイブの変更」ボタンを押します。
「仮想マシン」と「専門と前世代」を選択します。シェイブの欄に Always Free 対象の「VM.Standard E2.1 Micro」が表示されていますが、該当行のチェックボックスが Disabled 状態であるため、選択できません。
結局、「イメージ」と「シェイブ」を選択できないので、コンピュート・インスタンスを作成できませんでした。当初 Always Free のリリース時、アクセスが集中してリソース不足になったと聞いていましたので、数日待ってみましたが、状況は何も変わりませんでした。
では、「Microsoft Edge」でログインしてみましょう。
ブラウザがサポートされていないとメッセージが表示されます。けれどChromiumベースのEdgeだったら、たぶん大丈夫でしょう。(SafariもFirefoxも試していません。)
「現在のブラウザで続行」リンクを押します。
上記と同じ手順で、「コンピュート・インスタンスの作成」ウィンドウが開きます。こんどは「イメージ」と「シェイブ」が選択されています!
「イメージの変更」ボタンを押します。Oracle Linux 8 も選択できます。
「シェイブの変更」ボタンを押します。Always Free の場合、他の選択肢はないようですが、該当行のチェックボックスが Enabled 状態になっています。
あとは通常の手順で、コンピュート・インスタンスの作成を進めることができました。
原因はよくわかりません。私のクライアントPCの問題かもしれません。
OCIは、インターフェース等がいつの間にか変わっていたりするので、この問題も、ふと気づいたときには発生しなくなっているかもしれないですね。