はじめに
HomebrewはMacユーザーにとって、おなじみのパッケージ管理システムだと思います。M1 MacではIntel版とApple Silicon版でインストール先が異なり、共存させることが可能です。Apple Silicon版はbrew
コマンドを叩くと、デフォルトで起動しますが、Intel版は絶対パスを指定しなければ呼び出せません (怒られます)。
そこで、絶対パスを指定しなくてもIntel版を呼び出せるようにしよう!というのが本記事の目的です。
開発環境
- MacBook Pro (M1, 2020)
- Z Shell 5.8
- Homebrew 3.4.5
Homebrewの絶対パス
以下、デフォルトの場合です。
- Intel版
/usr/local/bin/brew
- Apple Silicon版
/opt/homebrew/bin/brew
Homebrew本体だけでなく、bottleも別々のファイル群に保存されます。
Intel版の呼び出し方法
Intel版は以下のようにすると呼び出すことができます。
$ arch -x86_64 /usr/local/bin/brew
でもなんかこう、、、面倒くさくないですか?Apple Silicon版がたった4文字の入力で済むことと比べると、文字数多く感じてしまいます。慣れればなんてことないのかもしれないですが、パスを失念したら悲しいですよね。ということで実装に移ります。
実装
手順としては簡単です。.zshrc
ファイルに以下の1行を追記するだけです。
$ alias brew-intel="arch -x86_64 /usr/local/bin/brew"
エイリアスとして設定すれば、絶対パスを入力しなくても呼び出せますね。ここではわかりやすく、brew-intel
という名前をつけました。
実装に至ったきっかけ
最近、メインPCをMacBook Pro (Late 2017) からMacBook Pro (M1, 2020) にしました。ARM版のbottleを入れ直したりするときにIntel版を呼び出すことが何度もあったわけですが、利便性の問題で途中からエイリアスにすることを思い立ちました。
参考にした記事
以下の記事をもとに実装、および本記事を執筆しました。