はじめに
最近よく聞く開発手法としては、以下が挙げられる。
・アジャイル開発
・ウォーターフォール
・アジャイルとウォーターフォールのハイブリッド型
・プロトタイピング型開発
・スパイラル型開発
・DevOps(デブオプス)
・MVCモデル
その中でも昔からある開発手法として、今更ながらウォーターフォール型開発とはなんぞ?という記事を記載していく。
メリット/デメリットを整理して、具体例を交えながら記載していこうと思う。
ウォーターフォール型開発とは
システムやソフトウェアの開発を、滝が上から下へ流れ落ちるように、段階的に進めていく手法です。
具体的には、以下の工程を順番に進めていきます:
1.要件定義
2.設計
3.実装
4.テスト
5.リリース・運用
それぞれの工程について、具体例を交えて説明しましょう。
要件定義
まず、システムに何が必要かを明確にします。
例えば、オンライン書店システムを開発する場合:
本の検索機能
ユーザー登録・ログイン機能
注文・決済機能
在庫管理機能
これらの機能を詳細に定義します。
要件定義書に明確に定義することになり、ユーザーなどと合意した上で次のフェーズに進む。
設計
要件に基づいて、システムの設計を行います。
例えば:
データベース設計:本の情報、ユーザー情報、注文情報をどのように保存するか
ユーザーインターフェース設計:検索画面や注文画面のレイアウト
システム構成:Webサーバー、データベースサーバーなどの構成
実装
設計に基づいて、実際にプログラムを書いていきます。
例えば:
検索機能のプログラミング
ユーザー認証システムの実装
決済システムとの連携
テスト
開発したシステムが正しく動作するかテストします。
例えば:
検索結果が正確か
注文処理が正しく行われるか
大量のアクセスに耐えられるか
リリース・運用
テストが完了したら、システムを公開し、運用を開始します。
ウォーターフォール型開発の特徴
各工程を順番に進め、前の工程が完了してから次の工程に進むことです。
これにより、計画的に開発を進められる一方で、途中での大きな変更が難しいという特徴があります。
例えば、政府の大規模システムや銀行のコアシステムなど、要件が明確で変更が少ないプロジェクトに適しています。
一方で、要件が頻繁に変わるWebサービスなどの開発には、アジャイル開発のような柔軟な手法が適していることもあります。
プロジェクトの特性に応じて、適切な開発手法を選択することが重要です。
成功させるには
-
要件定義の徹底
ユーザーのニーズを的確に反映させた仕様を早期に確定
顧客からの要求やシステムが必要とする機能を正確に把握し、明確に文書化
→後の設計や実装段階での変更を最小限に抑制 -
計画的な進行
各工程の期限を守りながら進行2
プロジェクト全体のスケジュールから各工程のスケジュールを算出
→スケジュールの進捗を管理 -
効果的なテスト実施
事前に計画されたシナリオに沿ってテストを実施
リリース後のトラブルを最小限に抑制 -
安定稼働の実現
綿密な計画と各フェーズでの品質管理により、システムの安定稼働を達成
大規模な開発であればあるほどリスクは高まるため、以下要素も重要。
・各フェーズごとの完了条件の明確化
・レビューの徹底
・各フェーズごと、もしくは各フェーズのサブタスクのある程度のまとまりを考慮して、
適宜チェックポイントを設けてOutputが適切かチェックする
(最後に一気にまとめてチェックするのではなく、ある程度の粒度でチェックすることで早期のリスクを検知することが可能となる)
以上