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Cloud9環境作成 既存EC2を利用する

Last updated at Posted at 2024-06-08

目的

既存のEC2サーバ上で稼働しているWebシステムを、ローカル等で開発環境を構築せず、
サーバ上で開発作業ができるようにClould9を利用し、既存EC2と連携する手順を記載する。

前段として

Could9とは

ブラウザのみでコードを記述、実行、デバッグできるクラウドベースの統合開発環境 (IDE) 。
https://aws.amazon.com/jp/cloud9/

既存環境にNode.jsが必要

既存EC2を使ってCould9を動作させるためには、既存環境上にNode.jsがインストールされている必要がある。

手順

1.既存EC2セキュリティグループの設定

・Could9から既存EC2環境への接続を許可するため、既存EC2環境のセキュリティグループの設定を行う。
・インバウンドルールの修正を行い、東京リージョンのCould9のIP(下記の2つ)からのssh接続を許可する。

18.179.48.96/27 (Cloud9 Tokyo)
18.179.48.128/27 (Cloud9 Tokyo)

image.png

2.既存EC2にNode.jsをインストールする

まず、既存環境にNode.jsがインストール済か確認する。
※下記コマンドは既存環境上で実行する

Node.jsがインストールされいてるか確認
node --version

※以降の手順は、Node.jsがインストール済みであればスキップする。

Node.jsのインストールの為、nvmを利用する。
curl -o- https://raw.githubusercontent.com/nvm-sh/nvm/v0.39.5/install.sh | bash
nvmを有効にする
. ~/.nvm/nvm.sh
nvmを利用してNode.jsをインストールする
nvm install 16
インストール完了できたかを確認
node --version

※参考
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/sdk-for-javascript/v2/developer-guide/setting-up-node-on-ec2-instance.html

3.Cloud9環境作成

3.1.Could9へ移動

・AWS サービスから「Cloud9」を入力して、選択する。
・ダッシュボード画面の左メニューの「自分の環境」をクリックし、環境一覧画面の右上にある「環境を作成」を押下する。

3.2.環境作成

3.2.1.環境設定(名前、環境タイプ)

・Clould9の環境名に適当な名前を入力する
・「既存のコンピューティング」を選択する

※設定例
image.png

3.2.2.既存EC2環境にパブリックキーを設定する

ここではClould9から既存EC2環境へセキュアに通信するためのパブリックキーを、既存EC2環境に設定する。

・Could9の環境作成画面中部にある「キーをクリップボートにコピー」のボタンを押下して、コピーする。
image.png

・一度、現在の画面を離れて、既存EC2へ接続する(Teratermなどのクライアントツールで接続する)。
・既存環境の認証キーファイルに、コピーした内容を追記する。

コマンドでファイルを開く
vi .ssh/authorized_keys

※もともと設定済のキー情報はそのままで、コピーした鍵を追記して保存する。
image.png

3.2.3.環境設定(名前、環境タイプの続き)

Could9の環境作成画面へ戻り、設定を続ける。

・ユーザは「ec2-user」を設定

・ホストは既存EC2インスタンスのIPを設定

・ポートは「22」を設定

・「その他の詳細 - オプション」も設定する

・環境パスは「/」を設定する
※Clould9でEC2へ入った後のに操作できるディレクトリとしてルートを設定

・Node.js バイナリへのパスは既存EC2環境にインストールしたNode.js のバイナリパスを設定する。

既存環境でコマンドで実行し、取得したパスをそのまま設定する
which node

※設定例

image.png

3.2.4.作成する

・画面右下の作成ボタンを押下する。

4.Cloud9環境実行

・環境一覧の作成された環境の「Could9 IDE」の「開く」を押下する。
image.png

・Cloud9のセットアップが始まるので、Nextを押下する。
image.png

・必要なコンポーネントを選択し、Nextを押下する。
※今回は「c9 ide collab」は対象外とする。
image.png

※インストール中Python関連のエラーが発生した場合、EC2環境上でPythonのインストールの為pipをインストールしておく

sudo yum install python-pip

・インストールが終了したら、セットアップ完了。

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