はじめに
直近所属企業内でAWS JAMが開催され、参加者の方からの評判が非常に良かったので、今までの自身のAWS JAM参加経験(パブリックな場: 2回, 社内: 1回(運営として))と合わせてAWS JAMの良さについてまとめてみたいと思います。
そもそもAWS JAMって何?
AWSの公式ブログから抜粋すると、下記のような説明になります。
AWS のユースケースに沿って用意された様々なテーマの課題 (チャレンジと我々は呼んでいます) を解決していく実践型のイベントで、「AWS を楽しく学ぶ」ことができます。
引用: 2023 年 AWS Summit Tokyo で実施する AWS Jamのご案内
AWSの学習においては、
- AWS資格試験の合格を目指す
- AWSやサードパーティから提供されるトレーニングを受講する
などの方法がありますが、「楽しく」 学ぶという観点でいえば、AWS JAMは非常に優れていると感じていますので、次の章で詳しく記載します。
AWS JAMの楽しい点
私は約3年間AWSの学習を続けてきたのですが、一番楽しいと感じてきたのはAWS JAMでした。
主な楽しいポイントとしては、
1. 謎解きゲームのように楽しめる
先日社内AWS JAMに参加くださった参加者の方の感想がわかりやすかったので拝借してしまいましたが、与えられた課題に対して、試行錯誤しながら時にはヒントを使って解いていくという感覚を言い表すのに、まさにその通りだなと感じました。
資格試験の勉強やトレーニング受講はインプットとアウトプットという観点だと、どうしてもインプットが多く受動的になりがちだと思うのですが、AWS JAMについてはイベントの性質上アウトプットが多くなり、能動的に学ぶことができるのではないかと感じました。
また、AWS JAMは問題が解けた際にポイントが得られ、そのポイント数の多いチームが優勝というシステムであるため、純粋に一つの勝負として燃える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
(イベントによっては、優勝者〜3位までに商品が贈られることもあるため、それ目当てで頑張るという人も多いかと思います!)
2. 同じチームのメンバーとのコミュニケーション
AWS JAMはおおよそ3~4人組でチームを組んで参加することが多いです。チームに対して複数の共通の課題が割り当てられるため、誰がどの問題を解くか、またはメンバーで同じ問題に取り組むかなど、チーム内で戦略を立てる必要があります。
戦略を立てる際、チームでのプログラミングと同様に、下記のような方法を参考にすることができます。
- ソロ型: チームメンバーがそれぞれ異なる問題に取り組む
- ペア型: 2人1組で同じ問題に取り組む(4人チームの場合、2組のペアがそれぞれ問題に取り組むイメージ)
- モブ型: 3人以上が1組になって問題に取り組む(そのうちの一人がAWSコンソール上での作業に取り組む)
ソロ型の場合は、必ずしもコミュニケーションが活発化するわけではないのですが、ペア型・モブ型については必然的にコミュニケーションが発生します。特に、技術的なレベルに差異があるメンバーの組み合わせや、普段関わらないような方(パブリックイベントなど)との組み合わせについては、より多くの学びを得ることができるのではないかと思います。
私が、AWS re:Invent 2023でJAMイベントに参加した際には、私以外のチームメンバーは全員母国語が英語でした。
そんな中でも、AWSを一つの共通言語として一緒の課題に取り組み、問題が解けた時には喜び合うという経験ができたのは非常に貴重な経験でした。
こういった機会が得られたのも、AWS JAMというイベントあってのことだと考えています。
3.JAM運営側も学びがある
どちらかといえばパブリックで開催されるイメージの強いAWS JAMですが、実は特定の組織内などでホストすることが可能です。ホストする際にもいくつかのプランがあり、
- AWSが開催にあたっての司会といった仕切りをやってくれるプラン
- ライセンスを購入し、自分達で仕切りを行うプラン
などがあります。今回自社で開催されたのは後者のプランだったのですが、私は問題選定やJAM終了後の問題解説などを担当させていただきました。
問題選定するにあたり、参加者の技術や関心に沿った内容としたいと思いつつ、私自身が紹介したいと思っているサービスも取り上げたいといったこともあり、問題選定は正直大変でした。
ただ、実際にJAMを開催してみて参加者の方から、
- クイズ形式で楽しくAWSを学ぶことができた
- 知らないサービスに初めて触ることができて良かった
といった感想をいただき、嬉しいと思うとともにもっとAWS技術者を増やす活動をしていきたいという想いを持つことができました。
まとめ
長々と語ってきましたが、結論としてはAWS JAMはAWSに興味がある人にとって参加して間違いなく損のないイベントです!
パブリックな場でのAWS JAMは非常に人気が高くすぐに席が埋まってしまいますので、興味のある方は開催情報へのアンテナを張り巡らせておいてください。
もし、パブリックな場でのJAMに参加するのはちょっと・・・という方には、AWS Skill Builderの個人サブスクリプションを利用するのも一つの手です。
AWS Skill Builderには様々な学習コンテンツがありますが、その中にAWS Jam Journeyというコンテンツがあります。これは個人でJAMを体験することができ、JAMのイメージを掴むのはもちろんのこと、純粋な学習コンテンツとしても使えます。
様々な形でAWS JAMを楽しんでいただき、より良いAWSライフに繋げていっていただければ幸いです。