生成AIによって得るものと失うもの
生成AIによって得るもの
色々あると思いますが、僕が初学者の立場で考えると、この 2 つはかなりのメリットになるかと思います。
効率的な学び
英語が読めない僕でも、論文を読んだりできて、効率的にインプットが進んでいます。
また、サーベイなどもしてくれるので、ChatGPT 先生さすが...という部分は感じます。
Claud3 もだいぶいい感じにコードを返してくれるので、両方課金してますが
今月の請求額が気になるところです。
効率をお金で買ってますから....w
時間の短縮
ちょっと自動化させたい処理、急いでコードを実装しなければならないとき、ふとした瞬間にど忘れした際、グーグル先生よりも頼りになります。
〇〇の処理、書けなくはないんだけどググらないと忘れたな?を、生成AIに依頼するといい感じに書いてくれるので頼りになります。
ファイルの一括処理など、頼もしいです。
それ関連の仕事が来たときに、生成AIでコード実装させて、ローカルで py ファイルを実行するなどしています。
〇〇を頭の中でしっかりイメージできていると、数回プロンプトを修正したり、コードをちょっと手動で変更したりで、すぐに使えるものになるので、嬉しいですね。
人に聞きづらいことをわかるまで教えてくれる
3 回で覚えないとだめだからね、みたいな人間とは違う思想(?)を持つ生成AIなので、わかるまで教えてくれる部分が嬉しいです。
ブログの「ここの意味、わからないから解説してもらおう」や、返ってきた返答から、さらに追加質問できるので人に迷惑かけなくても学べる感じはいいですね。まさに個人塾の先生みたいです。
ハルシネーションがちょっと怖いですけどね。
たまに鵜呑みにしかけて、グーグル先生を呼びます。
使い方によっては失われるもの
これは本当に使い方を誤った場合、失われるものを挙げてみました。
考える能力
プロンプト練習をやっているとうまくなるものですが、これが悪さをして、何でも生成AIになげてしまったりするんですね。
脳みそは常にサボろうとする癖があるらしいと、「考える系の参考書」で読みました。
プロンプトに慣れてしまえば、たいてい思いつくことは生成AIがやってくれるので、脳がサボりがちになるのも納得です。
なんとなくプロンプトで生成AIに頼って、わからなくなったとき、あなたはグーグル先生に頼れますか?
web や書籍でわからないことを解決する能力はまだ生きていますか?
古い言葉かもしれませんが、「ググり力」がある人ほど、伸びると信じています。情報を自ら探しに行こうとする能力ですね。書籍でも問題なしです。どんなワードで欲しい情報を web で探せるか?は、今も大事な能力ではないでしょうか?
生成AIに聞いたんだけどわからない、だけ質問しに来る後輩がいたら「どんなプロンプトを書いたのですか?グーグル先生には聞きましたか?」なんて意地悪するかもです。
本当にしっかり強く育ってほしいですからね。
安心してください。僕には後輩、いませんでした。
くれぐれも生成AIしか使わない人間にならないでくださいね。
進捗がわかりづらい、個性がみえづらい
いろんなコードを見る機会があるのですが、コードにも個性があるのに最近気づきました。
特に「こんなコード、どこで学んできたんだ!こんな高度な処理を書かせて.....おや、これ生成AIぽいな?」を感じることが多くなりました。
別にコードに個性がないのはいいのです。正しく動くことが大切なので、いいのです。
しかし、プログラミング勉強中の方は気をつけましょうね。
生成AIのコード、よく見ると言語特有の書き方を無視して実装しているものもあります。
お作法がなっていないコードをたまに生成するみたいです。
変数名とかみるとかなりわかります。
また、自分が理解していないコードをそのままコピペして実装するのもやめましょう。
それはきっと写経とはいいません。
正しいコードを写経しましょう。
個性が見えづらい場面、他にもありますね。
文章生成です。
かなり工夫すれば、自分が書いたような文章を生成AIが書いてくれますが
使い慣れていない人が使うと、量産型文章が誕生します。
見ていておもろくないな、とか、こんな文章ありきたりよね、なんてなりかねないです。
SNS の収益化を教える投稿も違う人が載せているはずなのに、作者同じに見えます。
こればっか見ていると、この系統飽きたなと感じます。
最近の若い方は、自ら面白さを追求して TicTok などに動画をあげているようなので、そっちのほうが何倍も個性を感じられて面白いです。
ファンになりたいなと思うのも、無理ないなと感じます。
今回は、生成AIをうまく使えなくて失うものを記載していきました。
最近ちらっと見かけたりするので、正しい使い方...生成AIの使い方講座なんて開いたら良さそうですね。
うまく使おう!の参考書はありますが、教育的な観点でみると、まだまだそういう類の話は見かけないような気がします。
ちなみに僕は講座を開く予定はないので、誰か教育系でやってくれ...と願っています。
僕がやるかぁ...
そんな日は、きっと、こない。
次の連載もお楽しみに。