前回の記事の続きになります。
name、emailカラムにバリデーションを設置した後、有効なメールアドレス(sample@sample.comなど)かどうかを判別するために正規表現を使おうと思いますが、Rubyのリファレンスを見ても膨大な情報に溺れてしまいそう。。。そこで今回はemailが有効かどうかを判別するのに必要な分だけを調べて使ってみることにしました。
結論からいいますと、今回使った正規表現はこちら。
/\A[\w+\-.]+@[a-z\d\-.]+\.[a-z]+\z/i
正規表現についてはRubyのリファレンスよりもRailsチュートリアルの方が分かりやすく説明されていました。下記はRailsチュートリアルよりの抜粋ですが、これを見ながらだと理解できそうです。
正規表現 | 意味 |
---|---|
/\A[\w+-.]+@[a-z\d-.]+.[a-z]+\z/i | (完全な正規表現) |
/ | 正規表現の開始を示す |
\A | 文字列の先頭 |
[\w+-.]+ | 英数字、アンダースコア (_)、プラス (+)、ハイフン (-)、ドット (.) のいずれかを少なくとも1文字以上繰り返す |
@ | アットマーク |
[a-z\d-.]+ | 英小文字、数字、ハイフン、ドットのいずれかを少なくとも1文字以上繰り返す |
. | ドット |
[a-z]+ | 英小文字を少なくとも1文字以上繰り返す |
\z | 文字列の末尾 |
/ | 正規表現の終わりを示す |
i | 大文字小文字を無視するオプション |
さらにRubularを使えば正規表現を簡単にチェックできるようです。これは便利!
・・・で、この正規表現を前回の記事で作成したバリデーションに追加します。フォーマットを検証するためには。。。
validates :email, format: { with: /<regular expression>/ }
このような形でformatオプションを使用するとのことなので、"regular expression"の箇所に正規表現を追加。
app/models/user.rb
class User < ApplicationRecord
validates :name, presence: true, length: { maximum: 20 }
validates :email, presence: true, length: { maximum: 300 }, format: { with: /\A[\w+\-.]+@[a-z\d\-.]+\.[a-z]+\z/i }
end
Rails consoleで email: "ruby" と入力して登録しようとすると、sample@sample.comのような形でないので、エラーになっていました。正規表現は使いこなせればとても便利!
> user = User.create(name: "ruby", email: "ruby")
(0.2ms) BEGIN
(0.3ms) ROLLBACK
=> #<User id: nil, name: "ruby", email: "ruby", created_at: nil, updated_at: nil>
> user.errors.messages
=> {:email=>["is invalid"]}