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Windows環境で簡単にプログラミング(らしきもの)を体験できるものといえば
- batch
- PowerShell
- VBA
と呼ばれるものたちです。
その中でもbatchとPowerShellはWindows(7以上)さえあればすぐにでもできます。
今回はより簡単なbatchの方を触ってみましょう。
0.下準備
ファイルを作ってみましょう。拡張子を.bat
にしてあげると歯車のアイコンになると思います。
それをテキストエディタで開いてあげましょう。
そうしたらあとは無限の世界が広がっています。
1.Hello world
この界隈ではおなじみ、Hello world
です。
これは
@echo off
echo Hello world
pause > nul
と書いて保存実行すれば表示されるはずです。
適当な解説。興味がなければ飛ばしてください。
無駄なものを削ると
echo Hello world
pause
となります。
これでも一応Hello worldは出力されていますね。
batでは
頭に@
がついた行のコマンドは画面に表示されません。
echo off
は実行された行以降のコマンドの表示をやめるというコマンドです。
すると、@echo off
はPath> コマンド
を非表示にする処理ですね。
続いて、echo Hello world
はecho
にHello world
を引数として指定しながら実行していることになります。echoは画面に指定した文字を表示するコマンドです。
試しにecho 好きな文字
と書き換えてみてください。指定した文字が画面に表示されたはずです。
続いてpause
。
pauseを書かないと実行した瞬間にウィンドウが閉じてHello world
が拝めません。
なんでやねん。
それはpauseが実行されたら一時的に処理を中断するからです。
続行するには何かキーを押してください . . .
というメッセージからだいたいわかるでしょうか。
最後に> nul
。
これは出力(画面に表示される文字)をnul
というファイルに送っているという処理になります。
nulは一時ファイルで、使わないデータを適当なところに押しやりたいときに使うものです。
試しに> null
で実行してみると、実行ファイルと同じフォルダに中身が続行するには何かキーを押してください . . .
と書かれているnull
ファイルができます。
2.ファイルを一つダブルクリックするだけでよく使うファイルが全部開けたら便利じゃない?
batch(コマンドプロンプト)は、ファイルPathが指定されると、指定されたファイルを実行してくれます。それを利用して、
そこまでのPath\ゆっくりムービーメーカー3.exe
そこまでのPath\AviUtil.exe
などと書いて保存、そのファイルを実行してあげると、ゆっくりムービーメーカー3とAviUtilが立ち上がります
start そこまでのPath\ゆっくりムービーメーカー3.exe
start そこまでのPath\AviUtil.exe
でもいいですね。
start
だとURLを指定したとき既定のWebブラウザで開いてくれるので便利ですね。
プログラミングの楽しさ
プログラミングにも、ゲームプログラミングやらなんやらいろいろあると思いますが、私がプログラミングが楽しいと最初に思ったのは__自分で面倒なことを自動化できたとき__でした。
batは一番初歩的な自動化です。あの時の感動が忘れられずこの記事を書いたといっても過言ではないですね。
参考
https://qiita.com/sawa_tsuka/items/4703a9743777d4ea30de
https://cheshire-wara.com/powershell/ps-textbooks/basic-knowledge/powershell-started1/
補足
Pathとは?
Pathとは、PC上のファイルの位置を示すものです。
例えばデスクトップ上のファイルを示す場合、Windows10(2019/1/26現在)環境では通常
C:\Users\ユーザー名\OneDrive\デスクトップ\指定したいファイル.その拡張子
となります。