LoginSignup
2
0

More than 1 year has passed since last update.

DataTableの行の間に、行を挿入する

Last updated at Posted at 2022-07-01

皆もすなるQiitaといふものを、儂もしてみむとてするなり。

と言う訳で、こん**は!はなっち!です。

昨日は、UiPathブログ発信チャレンジ2022サマーの1日目。
@saosao885【TryCatchのハナシ(延長戦)~反省会とTerminate Workflowを使ってみる~】でしたね!
今日ははなっち!の番です!

この記事はUiPathブログ発信チャレンジ2022サマーの2日目の記事です。

【序章】

EXCELでもCSVからでもいいのですが、UiPathでデータを扱い際、DataTable型を中心に扱う事が多いと思います。例えば。売上明細データがあって、その売上日毎の合計値を求めたい。こういった場合は、EXCELの、PIVOTテーブル的なアクティビティを使って実装してあげるとか...( はなっち!のピボット風アクティビティパック をご覧ください)

時には、売上日毎の最後の行の下に、合計行を挿入したいなんて要望もあるかと思います。
EXCELで言えば、挿入したい場所の行をアクティブにして、右クリックして「挿入」し、

image.png
その空いた行に、SubTotalワークシート関数などを設定してあげればOK!
image.png

なのですが、ここはUiPathのQiitaですので、UiPathではどうやるのがいいか、ちょっと考えてみましょう!

【本題】

基本的に、DataTable型の間の行に直接行を挿入する事はできないと思っています(出来るとおっしゃる方、私に教えてください(^^♪)。
image.png

2022/7/10 追記

前の文章で、「直接行を挿入する事はできない」とありますが、これは筆者の無知のなせる発言で、実はちゃんとDataTable型変数.Rows.InsertAtと言うメソッドがあり、これを使えば、ちゃんと行の間に直接行を挿入する事で出来る」んです。ちょっと検証はしていませんので、その方法などは別のスレッドに書いてみます。ありがとうございます!
@Risa_Mizushinaさん
image.png
で、以降の内容は、Rows.InsertAtメソッドを使わない、別の方法を前提にしている、通常使うべきではない方法である事を前提にお読みください。

2022/7/10 追記終了

ですので、("SEQ列"のような)行の位置を陽に持たせて、 挿入する行の位置 の下に挿入するのだったら、その 挿入する行の位置+α の行の位置を設定した行を最終行に挿入し、
image.png
後で並べ替えをするのがセオリーかなと思っています(いや違う!とおっしゃる方、私に教えてください(^^♪)。

方法1(非推奨)

入力側のDataTableに、SEQ列(Int32型)を用意し、そこに増分を挿入行+1として、各行に値を設定していきます。
image.png
追加側のDataTableにも**SEQ列(Int32型)を用意し、挿入すべきSEQ番号+1の値を設定します。
image.png
その後、入力側のDataTableと、追加側のDataTableを併合してあげます。
image.png
最後に、SEQ列をキーにして、並び替えをしてあげれば、挿入されたことになりますね。
image.png

「繰り返し (各行)」アクティビティを使って、行の位置を計算しつつ(SEQ=SEQ+2でも、SEQ=現在のインデックス変数 * 2でも)、値を設定するのは、ちょっと手間っちゃ手間ですね。後付けの「データ列を追加」アクティビティだと、DataTableを出力した時、最終列になっているし。。。デバッグの時に美しくない!なんて方もいらっしゃるかもしれませんね。

方法2(非推奨)

「データ列を追加」アクティビティには、 自動インクリメント と言うパラメタがあります。
image.png
これは、行が追加されるたびに、その列に+1された値が自動的に設定される機能です。これなら、後で追加する行にも"n+α"してあげれば簡単そうですね。

やってみましょう!
まず、「データ列を追加」アクティビティで、 TypeArgumentにはDouble型、自動インクリメントはTrue とします。
image.png
この、”SEQ"列しかないDataTableに対して、入力側のDataTableを、「データ テーブルをマージ」アクティビティを使って、マージします。その際、 スキーマがない時の動作はAdd にします。
image.png
一方、追加側のDataTableにも、"SEQ"列を新たに追加して、そこに0.5などの値を設定します。
image.png
この状態で、「データ テーブルをマージ」アクティビティを使って、マージします
image.png

と、頭の中でのストーリーは完璧だったのですが、浅知恵でしたねぇ。。。自動インクリメントをTrueにすると、そのTypeArgumentはInt32型に修正されてしまうのです!
image.png
ですので、並び替えしても、合っているのかどうか、確証が持てません! この方法は使えません!

調査!

「データ列を追加」アクティビティには、 自動インクリメント と言うパラメタがありました。何か他にも設定できる何かがあるのでは?と思い、探ってみました!
image.png

  • AllowDBNull これはパラメタの「DBNullを許可」ですね
  • AutoIncrement これはパラメタの「自動インクリメント」ですね
  • AutoIncrementSeed これは???「自動インクリメント」+「Seed(種)」ですね!?
  • AutoIncrementStep これは???「自動インクリメント」+「Step(足踏み)」ですね!?
    もしかして、 AutoIncrementSeedは自動インクリメントの開始の値、AutoIncrementStepは自動インクリメントの増分の値 ではないか?

やってみましょう!
image.png
この設定を施したDataTable型に対して、値のあるDataTableを「データ テーブルをマージ」アクティビティを使って、マージします。
image.png
"列A","列B","列名"の値は適当なのですが、"SEQ"の値は、確かに1から始まり、増分2となっていますね。

方法3(非推奨)

基本的には、方法2 と同じです。
まず、「データ列を追加」アクティビティで、 TypeArgumentにはInt32型、自動インクリメントはTrue とします。「代入」アクティビティを使って、該当列のパラメタ、AutoIncrementSeed には1を設定、AutoIncrementStep には2を設定します。
image.png
この、”SEQ"列しかないDataTableに対して、入力側のDataTableを、「データ テーブルをマージ」アクティビティを使って、マージします。その際、 スキーマがない時の動作はAdd にします。
image.png
一方、追加側のDataTableにも、"SEQ"列を新たに追加して、そこに1などのInt32型の値を設定します。
image.png
この状態で、「データ テーブルをマージ」アクティビティを使って、マージします
image.png
マージしたDataTable、「データ テーブルを並び替え」アクティビティを使って、並び替えします
image.png
うまくいきましたね!(机上で見せただけですが、裏ではキッチリ確認しています)

応用!(非推奨)

1行を追加挿入する事にしたので、AutoIncrementStep は2を設定しましたが、要件によっては2行追加挿入したいって事もあるかもしれませんね。その場合には、AutoIncrementStep は3を設定してあげればいいでしょう。
行が追加される度に、自動インクリメントがTrueとなった列の値には、AutoIncrementStep 分増えていくので、ここにマイナス値を設定すれば、減算されていくはずですね。
image.png
確かに、2ずつ減算された値が設定されていますね。
image.png


おわりに

いかがでした?

先に紹介した、使えない方法も含んで3つの方法。
他にも、入力DataTaleの行を一行ずつ中間DataTableにImportRowしていき、ある条件を満たした時に追加側のDataTaleの行を中間DataTableにImportRowする方法もありますね。こちらの方が正攻法かもしれません。

いずれにしても、中間DataTableなどを使う方法が楽かな?って印象です。ただ、その場合、中間DataTableのメモリも消費するので、扱うDataTableの列数、行数と相談してみてください。

「DataTableの行の間に、行を挿入する」ってタイトルでしたが、 AutoIncrementSeed 、AutoIncrementStepがある!使える!って事を覚えていただければと思います!

今回も読んでいただきありがとうございました!
是非UiPathでのロボ開発の一助になればと思っています。

ありがとうございました!

2
0
2

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
2
0